魔理沙ルート5
魅魔「う~ん………まだまだ荒いねぇ」
陽「まだ……荒いんですか?」
魅魔「刀や拳銃とやらに魔力を乗せる事はできてる
けど、一発一発魔力を入れ直さないとならないんじゃ、実戦では不向きだよ」
陽「だったら能力で増やせば何発でも魅魔「だが、使えば使うほど体力を減らしてしまう
減った体力は戻せても疲労感は残る
そうだろ?」………はい」
魅魔「だったらもっと集中しな」
陽「………はい」
魔理沙「頑張ってるか?陽」
陽「魔理沙か、頑張ってるよ今の所はな」
魔理沙「魔法の訓練は私でも苦労してるんだ
そんな簡単に覚えられちゃ、面目がないぜ」
陽「魔理沙から見て俺はどんな感じだ?」
魔理沙「まだまだ荒いパワータイプって所かな
そんなタイプよりアリスみたいな技術タイプの方を目指した方がいいぜ」
陽「それを魔理沙が言うのか
自分もパワータイプな癖に」
魔理沙「そういやそうだったな
けど私は向いてるからやってるだけだからな
多分陽は技術タイプだと思うぜ」
陽「能力から考えて俺はパワータイプだと思うけどな」
魔理沙「ま、ようは訓練次第だ
難しい事は後から考えようぜ」
陽「そうだな」
魅魔「さて、仲の良い事でよろしくやってるじゃないか魔理沙も」
白土「お前が………魅魔か」
魅魔「ん………?誰だいあんたは」
ライガ「こいつは分からなくても
俺は分かるだろう?
……魅魔」
魅魔「あんた………!何でこんな所に!!」
ライガ「傑作だったなぁ………
俺に騙された時のあの顔」
魅魔「くっ………黙れ!!」
ライガ「まぁまぁ、聞けって
俺が『特異点』なのは知ってるだろ?」
魅魔「紅魔館の主みたいな能力の干渉を受けない奴の事……だったわね」
ライガ「俺の場合は干渉と俺の境界線を能力で殺したがな」
魅魔「でその『特異点』がどうしたってんだい」
ライガ「そこの奴……白土って言うんだが
こいつとあいつ……月風 陽、覚醒こそ完全にしてないが二人共『特異点』だ」
魅魔「!!」
白土「………?おいライガ……」
ライガ「お前は聞いてるだけでいい」
魅魔「あいつが………」
ライガ「良かったな同族がいて
しかし、お前も分かっているよな?
特異点のリスクって奴を……」
魅魔「特異点は強大な力と相応のリスクを負う……」
ライガ「そうだ」
ライガ「紅魔館の主
レミリア・スカーレットは
運命を操る力を持つが
永遠にあの姿になる事を強いられ
妹のフランドール・スカーレットは
ありとあらゆるものを破壊出来るが
他の吸血鬼より遥かに狂気に墜ちやすくなっている
そしてメイドの十六夜咲夜は
時を操れるがそのせいで時間感覚がなくなってしまっている
そしてお前は」
魅魔「強力な悪霊になった………」
ライガ「そしてこいつらは、
月風は完全に覚醒したら
まず間違いなく能力が暴走し
幻想郷
次は地球
次は月……とこんな具合に全てを滅ぼす
で、白土は能力の代償で全てを失う」
魅魔「世界を……滅ぼす」
ライガ「さて、どうする?」
魅魔「……何がだい?」
ライガ「決まってるだろう?
幻想郷をとって弟子に恨まれるか
それとも
弟子をとって幻想郷を滅ぼすか」
魅魔「っ……それは……」
ライガ「迷ったな?……今、お前は、世界と、一人の人間の感情を、浅ましくも天平にかけてしまった!!
残念だぜ……昔のお前なら世界をとった!!
その迷い……殺してやろう……」
魅魔「!!やめ、ライガ「じゃあな、魅魔」やめろぉぉぉぉ!!」
魔理沙「魅魔様遅いな………」
陽「ちょっと俺、探してくる」
魔理沙「まった、私も探しに行く」
陽「分かった」
魔理沙「いないな……」
陽「ん?あれ、魅魔じゃないか?」
魔理沙「えっ?あっ、本当だ……
お~い、魅魔様~!!」
魅魔「…………」
陽「うおっ!」
魔理沙「何するんだよ!!魅魔様!!」
白土「魅魔は本当に勝てるのか?」
ライガ「分からんな」
白土「何………?」
ライガ「特異点っていうのは、能力の差じゃあ優劣を決めらんない
常識を覆せる存在だ」
白土「だが、俺と陽は覚醒してないんだろ?」
ライガ「言っただろ?常識を覆せる存在と」
白土「お前は何を望んでいる?」
ライガ「それも言ったなぁ、俺が望むのは………」
他人の絶望さ
陽「魅魔の奴……何で俺達を攻撃するんだよ!!」
魔理沙「多分、操られてるんだ
魔力を注ぎ込んだら元に戻るかもしれない
けど戻らなかったら………」
陽「殺すしか……ないっか」
殺さない
→HAPPYEND
殺す
→BADEND