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イケメンなんて滅びてしまえ!

*ルーク視点

王宮の国王の執務室にある座り心地の良い椅子に座り直しながら思考を巡らせる。


考えることが多すぎて嫌になってくる…


見たくなくても目の端に入り込んでくる書類の山、山、山。


こんなとき私は国王なんて今すぐ辞めてやろうと思うのだが、ある約束からそれは叶わない。そんなんでも9年も国王を続けられているのだから適性はあるのだと信じたい。

本気で。


しかし、こんなにも辞めたいのだから天職ではないのではないだろうか?

私の天職は様々な国に行ける商人か旅…


「妄想も大概にして働けよ、陛下」


目の前に今最も会いたくない宰相のカイが立っていた。

その様子は怒っているにも関わらず、その綺麗な顔は崩れるどころか怒りによって魅力が増している様にすら見える。


流石、我が国抱かれたい男ランキング10年1位の覇者だ。


それは置いといて、「妄想」とはひどい!


「妄想とは酷すぎるとおもうのだが、カイ」


「俺は仕事を溜まりに溜めて、部下まで残業に巻き込む方が酷いと思うがな」


「ゔ」


「どーせ商人か旅人にでもなりたいと思ってたんだろう」


「ゔ」


コイツがいるから私は仕事まみれで趣味の狩にも行けないんだ!


「責任転嫁するなよ、狩に行けないのは自業自得だかんな」


「ゔ」


これからは考えを改めよう…

カイは敏腕宰相ではなくエスパー宰相だ。


「陛下は妄想癖さえなくせば、要領も悪くないんだし仕事早く終わると思うぞ」


「…ああ」


「これ来月の隣の国のお姫様来訪に関する書類な、目を通しといてくれ」


かなりの量の書類を机の空いている所にドンと置いて、カイは颯爽と執務室を出て行った。


仕事出来て、外見完璧で、中身も男前とか…


「イケメンなんて滅びてしまえ!」







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