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クロユリ  作者: 狂風師
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百合の愛

あえて18禁にはしませんでした。具体的には描写しないので、これでもセーフじゃないかと。

しかし、危ない行為の描写はソフトに含まれます。

…わざとモザイクかけて表現しますが。

「せーんぱい。一緒に帰りましょ」


 学校が終わり、下校の時間。


 多くの生徒が友達と帰ったり、彼女、彼氏と帰ったり、一人ぼっちで帰る。


 でも、私は先輩と。


 私は帰宅部で、先輩もまた帰宅部だった。


 なぜ帰宅部同士が仲良くなれたかというと・・・。



 時は私が入学した時まで遡る。


 入学したての私には、どこにどの教室があるのかわからず、


 移動教室の時、誤って2年生の教室があるところにいた。


 私の学校では用があるもの以外、他学年の廊下に行ってはいけなかった。


 そんな私を目的の教室まで連れて行ってくれたのが、この先輩である。


 その時から私は先輩の事を意識し始めた。


 その時に先輩にソノ気があったのかはわからない。


 でも、今は違う。


 少なくとも友達以上の関係であるのは間違いない。


 現にこうして一緒に帰っているのだから。


 周りからは何て思われてるだろうか。


 友達?親友?カップル?


 私としてはもっと上の関係…。そう。それ以上の関係と見られたい。




 当時の先輩もかわいかったけれど、今はさらにかわいい。


 無意識に手を伸ばしてしまいたくなるような艶のある腰まで伸びる黒髪。


 私のより少し大きい胸。スリムな体。細くて綺麗な足。


 そして、しっかり者でありながらも、どこか抜けているような性格。


 どれを取っても、私の最高のストライクゾーン。




 家に帰る方向が同じとあって、電車も同じ。


 降りる駅は私の方が一つ前だけど、そこまではずっと一緒。


 でも今日は、ある計画を練ってきた。


 まずは、いつも通り、普通に家に帰る。それからだ。




 家に帰った私は荷物を待った。ネット通販で買った「ある商品」が今日届く。


 制服は脱いで普段着に着替える。


 さすがに高校生がそれを買ったら危ない。


 親は生憎、母親しかいない。


 父親の方は、私が産まれてすぐに離婚してしまった。


 なので顔も憶えていない。


 そういう訳で、今は家に一人きり。


 母親が帰ってくるのは早くとも夜の10時。


 別に嫌いでもないけど、好きでもない。


 母親の方だってそう思ってるに違いない。


 誕生日だって小学生の時は祝ってもらえたけど、中学に入ったら無くなった。


 高校に入ったら、お小遣いまで無くなった。


 アルバイトでどうにかしてるけど、大学までいけるお金は無い。


 奨学金とか色々あるみたいだけど、それでは無理。


 将来、返せないかも知れないから。


 それくらい、母親は私の事なんてどうでもいいと思ってる。


 小学生の高学年から自分のご飯を作ってた。


 思い出すと嫌なことばかりだ。




 その時、インターホンが鳴った。


 荷物が届いた。


 外見の箱からは何が入っているのかはわからない。


 私は箱からそれを取り出して、先輩の家へと向かう。




 先輩の家へは、電車で一駅分。自転車で行った方が早い。


 先輩の家には何度かお邪魔したことがある。


 私が先輩と仲良くなれたのは、ただ単に優しくしてもらっただけではないと思っている。


 それは、先輩も私と家庭の境遇が似ているということ。


 私ほど酷くはないが、先輩もまた父親がいなかった。


 先輩の父親は、先輩が小学生の時に病死したらしい。


 何の病気かは聞いていないが、今は母親一人でがんばっている。


 そんな人間的波長でも引かれたのだと思う。


 その波長には、私と同じ一人っ子というのもあると思う。




 自転車を走らせ、ほんの10分程で先輩の家に着く。


 日は落ちていき、茜色の空は暗くなり始めていた。


 この時間なら親はいない。


 先輩の家族の事なら大体わかる。それだけ見てきたから。




 先輩の親が帰ってくるのは、私が見た中で一番早かったのが夜の8時。


 遅くても10時までには帰ってくる。


 危険を冒したくは無いので、何としてでも8時までには作戦を成功させる。


 作戦というまでの作戦でもないのだが…。まぁ、それは言わないようにしよう。




 家のインターホンを鳴らし、先輩を呼ぶ。


 優しい先輩。用件は何でもいい。


 きっと、いや絶対に中に入れてくれる。




 案の定、家の中に入ることに成功した。


 この後どうなるかなんて、もちろん先輩は知らない。


 リビングで話してしたのを、先輩の部屋まで持っていく。


 話の流れさえ作ってしまえば簡単だ。




 何度か来た事のある部屋。先輩の良い匂いがする。


 丸くて小さな一人用のガラスのテーブルを挟み、向かい合って話す。


 しかし、そうゆっくりもしていられないので、計画に移る。


 先輩の後ろに回りこんで座る。


 そして、お腹の方へと手を回す。


 こういう事には耐性がないのか、先輩は随分驚いている。




 先輩の熱が伝わってくる。


 先輩の背中・・・。先輩の・・・柔らかな肉・・・。


 お腹に回した手を上へと持っていく。


 すぐに胸へと辿り着く。


 先輩は驚いて多少手足をバタつかせているが、その仕草もかわいい。


 胸を優しく揉みつつ、首筋にキスをする。


 そして、そのまま前へ。先輩の唇を奪う。


 これにはさすがにマズかったのか、先輩が一旦離れる。


 当たり前だ。先輩にそんな事をするつもりないのだから。


 むしろ、そんな事をされたいと思ってる先輩なんか嫌だ。


 2,3歩離れた先輩の前に立ち、持ってきた鞭を出す。


 ネット通販で買ったのはこれだ。SMプレイとかで使うもの。


 本当は先輩を傷つけたくないけど、逃げるのなら仕方ない。


 わざと手加減して先輩のお腹を狙う。


 肉体的ダメージはほとんど無いものの、精神的ダメージは大きい。


 逆らったらどうなるか。これで解らせる。言わば威嚇。


 先輩はすっかり怯えきり、小さくなって震えている。カワイイ。


 鞭をテーブルの上に置き、再び先輩の胸に手を伸ばす。


 もう抵抗は出来ないだろう。


 抵抗したら、それはそれで可愛がれるのだからいいのだけど。


 今はまだその気は見せない。


 なら今のうちに先輩の自由を奪う。


 先輩の勉強机の上にあった(ご都合主義でとも言う)セロハンテープで、手を後ろで縛る。


 そして、先輩の足自身でベッドへ行かせる。


 仰向きになって寝かせる。


 鞭を持ち直し、先輩の服の中へ手を入れる。


 この感触をどれほど夢に見たことか。


 温かと柔らかい感触が伝わってくる。


 でも、もちろんこれだけでは満足しない。


 服をゆっくり肩まで上げると、先輩の程よい胸が一つの布だけで隠される。


 上半身はこれでいいとして、次は…。




 そんな私の視線に事を察したのか、足をバタつかせ「やめて!」と大声を出し始めた。


 仕方ないけど、鞭で黙らせるしかない。


 外傷を作るとバレるので、本当は嫌だったのだけど…。


 そういう考慮もあって、服で隠せる部分を狙った。


 ちょうど鳩尾のあたり。


 ここなら傷が出来ても見つかりにくいし、ダメージも大きい。


 鞭で打つのではなく、持つところを使い突く。


 2撃目を加えると、さすがに痛いのだろう。悶え始めた。


「せんぱい、ごめんね。でも先輩が悪いんだよ?抵抗なんてするから」


 聞こえているかも分からない顔の先輩に言った。


 口から僅かに涎を零している。


「せんぱいのよだれ、美味しいですよ」


 ほのかに広がる先輩の味。甘くておいしい。




 先輩の痛みが落ち着いたところで、スカートを脱がす。


 全く抵抗しないわけでもなかったが、邪魔になるほどでもない。


 先輩の目からは涙が流れる。


 だがそれは、私の心に油を注ぐそうなもの。


 スカートを脱がし終わると、さっき使っていたセロハンテープで足を縛る。


 ここまで来て先輩の目は反抗的な目をしていた。


 あれだけの痛みを味わったのに、まだ抵抗する気なのかな?


 そして先輩ははっきりとした私への拒絶の言葉を言った。


 それは私の意欲を駆り立てる言葉ではなく、逆に働いた。


「来ないで!」「あんたなんか知らない!帰って!」


 いつも先輩には優しい私だけど、これには冷静でいられなかった。


 ついカッとなった私は、鞭で思い切り先輩の顔を打った。


 一度だけではない。二度、三度、四度。


 くっきりと赤い線がつき、みみず腫れができる。


 唇からは血が滲み出ている。


 ある程度打ったところで、熱が冷めて我に返る。


 すっかり腫れてしまった先輩の顔。


 先ほどまでの反抗的な目はしておらず、虚ろな目になりかけている。


 鞭が手から滑り落ちる。目から熱い涙が自然と流れ出た。


 先輩が私のせいで…。


 親にバレるという恐怖よりも、先輩が傷ついたことに私も傷ついた。


 しかし、全部自分がやったこと。


 全身の力が抜けて先輩の上へと倒れこむ。


 先輩の上へ泣き崩れる。




 先輩は何も言わない。


 言わないのか言えないのか、どちらなのか分からない。


 けれども私は先輩の上で泣いていた。


 罪悪感でいっぱいだった。




 だが、私は、ここで、おかしな方向に向かってしまった。


 あのまま素直に先輩や親に謝ればよかった。


 誤って済む問題じゃないのはわかっている。


 でも私はそれをしなかった。


 私は、先輩を支配したいという気持ちに傾いていた。


 先輩を私だけのモノにすれば、何でも好きなだけ出来る。


 そう思った。




 先輩は少し元気を取り戻してきて、目もさっきよりはマシになっている。


 しかし代わりに、私の目はひどくなっているだろう。


 まだ先輩の顔は赤く血が出ているものの、目からははっきりと恐怖が見て取れた。


 ああ、いま私はどんな顔をしているのだろう。




 一旦、ベッドから降りてあるものを手に取り、再び先輩の上に跨る。


 そして手に持った物で先輩の下着を切り取った。


 抵抗の素振りを見せようとしたが、刃物を持っている私には抵抗できないのだろう。


 素振りだけで抵抗は無いに等しい。


 先輩の一糸纏わぬ姿。


 軽く、優しくお腹を撫でる。


 顔では嫌がっているものの、体は正直。


 くすぐったいのだろう。体を捩じらせている。


 さて、これからが本番という所で窓の外の風景が目に入った。


 続いて時計を見る。


 ようやく暗くなったとはいえ、この季節ではさすがに危ない時間。


 早くて8時とは言ったものの、さらに早く帰って来ることだってあるかもしれない。


 一番やってはいけないのは、先輩の親にバレる事。


 安全第一。本当はもっと先輩とやりたかったけど、仕方がない。


 オロナインH軟膏を先輩の顔に塗ってあげ、家に帰る。


 続きはまた今度。また今度出来る。


 そう自分に言い聞かせながら帰った。

本当は連載させるつもりはなかった…。短編で終わらそうかと思ったけど、一旦上げとかないとサボってしまいそうになるので、一応連載。


続きはどうなるかわからない。


即興で考えたネタ。どこまで続くか…。もしかしたら連載打ち切りにもなるかも。


評判がよければ書きます。特になければ…どうなるかわからない…。

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