八千代さんは、メシウマ女だってバレたくない! 第4話
八千代10歳の夕飯
八千代の祖母「菊千代」 そして孫の八千代10歳。菊千代は京都の料亭「菊水」の復活をもくろんでいた。そして直系の八千代に厳しく料理を叩きこんでいる。
八千代の父の一郎は菊千代の息子だが、今は建設会社の社長をやっている。そして最近杏子と言うキャバ嬢との間に男の子が産まれて「銀次郎」と名前を付けた。
ただ、杏子は金目当てだったので、ろくに家事も出来ず。遊び歩いて居る為、八千代や菊千代にはメチャクチャ嫌われている・・・
菊千代「八千代はん!!!!何べん言うたら分かるんや!!!!そないな事したら、魚くそうなってのめんようになるわ!!!!」
八千代涙ぐむ「・・・・ひっ・・・えぐ」
父・一郎「あぁ・・・・・おかん。八千代に厳し過ぎやて。そんなん誰かに見られたら児童虐待や言われるで」
菊千代「一郎はんは黙っとき!!!!これはワテと八千代はんとの話や」
八千代「いいの・・・お父さん。私ちゃんとやるから・・・・」
菊千代「ほれほれ!!!!泣いても何も解決せんで!!!とにかく手を動かし!!!」
一郎「あかん・・・・もうこれプロの料理人レベルの教育や・・子供にやるような内容やあらへん」
・・・・
元・京都の料亭の女将の菊千代。京都の料亭をひょんな事から畳む事になってしまい、今横浜市内の息子・一郎の家に居候している。
銀次郎「びぇぇぇ!!!!!」
菊千代「八千代はん!!!しっかり鍋見とき!!!ちょっと銀次郎見てくるわ」
そこには産まれたての銀次郎
そしてこの日、初めて食卓に八千代が作った料理が並んだ
八千代「できた!!!!」
父「おかん。何か様になっとるやないか」
ご飯に、麩のお吸い物、ほうれん草の胡麻和えに、鰆の幽庵焼き。10歳の子供が作ったものとは思えない見事な物だった。
菊千代「当たり前や。誰が教育した思うてるねん。」
父「うん!!!美味い!!!!これ本当に八千代???」
八千代「え???本当に美味しい?」
父「いや、想像以上だ。これすごいぞ」
八千代「良かったぁ。いくら料理作っても、ばぁちゃんに褒められた事無いから嬉しい」
菊千代「一郎はんの舌が馬鹿なだけや。喜ぶのは早いで。八千代はん。ワテ
からすればまだまだ甘いわ」
そこに若い女が帰宅 たっだいま。最近、一郎と結婚した元キャバ嬢の杏子(28)だ。
一郎「お帰り杏子さん」
杏子「ナニコレ?めっちゃ美味そうじゃん」
ただ菊千代も八千代も杏子を嫌っていた。頂きますも言わずにがっつく杏子
杏子「わ。めっちゃうまいなにこれ・・・この魚とか最高!!!」
菊千代「何か飯も炊けん女が10歳の子供の作ったもん食べとるようやけど?」
杏子「・・・・感じ悪・・・」
父「ごめん。杏子さん・・・・お袋も悪気はないんだ」
菊千代「悪気しかないで」
杏子「もう気分悪い。外でかけてくる」
父「あぁ杏子さん・・・・・ってお母ん!!!なんちゅー事言うねん!!!」
菊千代「事実を言うたまでや」
八千代「私もバァちゃんと同じ。あの人好きじゃない」
父「これからあの人が八千代のママになるんだぞ」
菊千代「飯も炊けん女が母?は?笑わせてくれるわ。まだ10歳の八千代はんの方があんな女よりも上や」
八千代「わ!!!ばぁちゃんに褒められた」
父「あぁ…メチャクチャや!!!とりあえず俺も外出るわ!!!杏子さん探してくる」
菊千代「見つからんでも別にワテはかまへんで」
八千代がからかうように「ワテもかまへんで」
父「あぁ!!!二人そろって全く・・・・」!!!!
…翌日のリビング
産まれたての銀次郎をあやす10歳の八千代。銀次郎も八千代になつき、育児は菊千代がしていた。
菊千代「また銀次郎って名前の子供の面倒見るなんて夢にも思って無かったで」
父「良かったやん。おかん」
菊千代「あの女はどこにおるんや?一郎はん」
父「知らん。お母んが嫌になったんちゃうか?」
菊千代「見下げた女やな。乳飲み子放っておいて遊び歩いとるんやから」
父「そうやって毒づくから杏子さんもいづらいんやろ?」
菊千代「一郎はん?あんたワテが邪魔やと思うとるやろ?でもあの女を入れてワイを追い出したら、この家の全てが崩れるで」
父「そんなもん分からへんやないか」
菊千代「八千代はん?ワテとあの杏子っちゅう女どっちが好きや?」
八千代「ばぁちゃん優しくないしきついけど、でもあの人嫌いだからばぁちゃんかな」
菊千代「聞いたか?一郎はん?」
父「聞いとるで。」
菊千代「ワテもこの家に居候してる身や。銀次郎の世話は責任を持ってワイがする。あの女に任せておけへん。分かるやろ?」
父「もう好きにせぇ」
そして次の日、父が仕事で居ないリビングで若い尚樹と言うチャラ男といちゃつく杏子。それを見て驚愕する八千代
杏子「八千代ちゃん。お帰り」
八千代「あんた家でなにしてるの?」
杏子「は?あんたって何?お母さんでしょ?」
八千代「私にはお母さんは一人しか居ないから」
杏子「ったくめんどくさいガキ。ねぇ?尚樹?場所移そう。何か気分悪い」
尚樹ニヤニヤしながら八千代の顔を覗き込む
尚樹「お嬢ちゃん、大人になったら美人になりそうだね。あと10年したら遊んであげるから」
杏子「やだ尚樹。冗談きついって」(笑いながら)
そこで八千代は絶叫「ここから出ていけ!!!!!」
杏子「・・・可愛くないね。あんた何なのさっきから?」
八千代キッチンの奥に行き包丁持ってくる
八千代「出てかないと殺すから・・・」
杏子「うわ・・・まじだる・・・・何それ?」
尚樹「ははは!!!!別んとこ行こうぜ!!!!このお嬢ちゃんに俺殺されちゃうね。このままだと。じゃ!10年したら遊びに来るから。そん時はちゃんと遊んでやるからな」(笑いながら)
杏子「尚樹!!そういうのいいから」(笑いながら)
八千代はこの世で一番汚い物を見た気がした
買い物から帰る菊千代
菊千代が包丁握ったまま泣きじゃくってるのを見て驚愕
菊千代「何があったんや?八千代はん???」
父が帰る 父が泣きじゃくる八千代を見つける
父「どうしたんだ?八千代?」(この時は八千代さんと呼んでない)
八千代「お父さん・・・・なんであんなのが家に居るの?」
父「あんなのって…父さんが好きになった人だぞ」
八千代「もうあんな人顔も見たくない!」
父「一体、どうしてそんな酷いことを言える子に・・・」
そこで父が怒って八千代を叩こうとしたら奥からバァさん登場
菊千代「一郎はん、歯食いしばりなはれ」
父「へ?」 菊千代思い切り父をビンタ
父「おかん。何するねん!!!」
菊千代「今日あった事言ったら、一郎はん、あんた恥ずかしさで死にたくなるで」
父「な・・・なんやて?」
菊千代がこの日あった事をしゃべり始める
八千代大号泣「わぁぁぁぁぁ!!!!!!」
父「そうか・・・・本当にすまん。この通りだ」 父が八千代に土下座する そばには産まれたたての銀次郎
八千代「この子だけは・・・この子だけはあんな汚い女に触らせたくない!!!!!」
菊千代「どう思うんや?一郎はん。こんな子供に呆れられて恥ずかしくないんか?」
父「うぅ・・・・・」
そして一週間後
カフェに杏子を呼び出す呼び出す
父「杏子、別れてくれ?」
杏子「は?急に何?」
父「あと銀次郎の養育権は俺にくれ」
杏子「ちょっと何勝手な事言ってんの?」 父は探偵を使った証拠写真を出す。
父「これでも強気に出れるのか?」
杏子「・・・・(呆れ顔で)・・・はん。私だって金があったから結婚しただけで、最初からあんたみたいなオッサン好きじゃなかったよ。それにあんな鬱陶しいガキがいるし」
父「それが本心なんだな」
杏子「そうよ~私に選ばれなくて残念だった?お・じ・さん?」
父「もう分かった。俺にはバァさんと八千代が居る。これを受け取ってくれるなら、これを描いてくれ」 そこには弁護士立ち合いの元、銀次郎の養育権を放棄する事と、それから500万円が積まれていた
父「本当の裁判やったらお前が払う立場になるんだが、もうこれ以上八千代を泣かせたくない。だからこれで納得するんだ」
杏子「はん。500万とはずいぶん低く見られたものね・・・・でもまぁいいわ。じゃね」
父は家に帰り 八千代にこう告げた「あの女はワシが追い出した。父さんなりのけじめだ」
八千代は「銀ちゃんもずっとここに居ても良いの?」
父「あぁ銀も一緒だ」
八千代満面の笑みで、銀次郎に駆け寄る
菊千代「一郎はん。あんた最低限の事をしたまでや。それを忘れんとき」
父「おかんは、いっつもきっついなぁ・・・・分かっとるで」




