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プロローグ
東京都心、ある国政選挙の出陣式会場――
詰めかけた支援者と報道陣の前に現れたのは、
選挙カーではなく――
黒風にまたがる甲冑姿の男だった。
「皆の者――!
拙者、真田烈馬、ここに政界突撃を宣言する――!!」
群衆「おおおおおおおおおお!!!」
選挙スタッフ「ちょ、馬で来るとか聞いてない――!!」
あやめ(選挙参謀に任命された)も、既に地面に膝をついていた。
「……無理だ……無理無理無理……胃薬足りない……」
だが烈馬の目はギラギラと燃えていた。
「金や地位のために非道を尽くす奸臣ども!
拙者が根絶やしにしてくれよう!
突撃の一票、烈馬に任せいッ!!」
演説どころか、ほぼ討伐宣言。
だが、会場の盛り上がりは史上最高。
テレビ局のカメラは、馬上の烈馬を生中継し、SNSでは
#馬上演説 #武将ジョッキー政界進出 が瞬く間に世界トレンド1位となった。
「黒風、我らの次なる戦場――政界じゃ!!」
黒風「ヒヒィィ――ン!!(←やる気)」
あやめ「ヒヒィィ――ン……(←絶望)」
こうして――
“武将ジョッキー議員”真田烈馬の伝説が、
また新たに幕を開けたのであった……!