機嫌
10時に間に合わなかった…遅くなってすみません……
メリーは少しムッとして頬を膨らませていました
「メリー、確かに私が粘ったのは悪いかったけどそんなに怒らないでよ…私悲しいわ……」
悲しげな表情を浮かべてみると…
「そんな!お嬢様が悲しむような事ではありませんよ!メリーの機嫌は治りましたから!」
メリーは、あたふたしながら言っていますが…
チョロいですね。でもこれ以上メリーを困らせるのは、良くないですね
「そうね!せっかくだもの楽しみましょう!」
満面の笑みで言うとメリーが
「お嬢様、もしかして騙しました?」
若干怒ったからか頬が赤くなっていました
「いえ?そんな事無いわよ!」
メリーが疑うような表情を浮かべていましたが
「分かりましたよ!お茶会を速くしましょう!」
ちょっと揶揄い過ぎましたね…
お茶会は、順調?に進んだのですがメリーは、何処かまだ怒ったままでした。
紅茶とケーキとあのユリの形をしたキャンディーはメリーと半分に分けて食べました。
とても美味しかったです
「メリー私が悪かったわ、だから機嫌を直してね?」
「大丈夫ですお嬢様、メリーは機嫌が治りましたから…」
等と言う会話がずっと続いたりしましたがね…
メリーとの楽しい楽しい?お茶会が終わって後片付けをしてから私は私室に戻りました。
私室を見渡して見ますがやはり、見慣れた家具が置いてありました。何故かこの場所がルグセウス王国では無くスーザリア王国に居るような気分になってしまいます。
でも、この家具を置くように指示した人物は何をしたかったのですかね?
何か理由でもあるのですかね?
私はスーザリア王国の屋敷の私室の家具は好きでした。機能的で見た目も自分好みでしたし…
けれどスーザリア王国を出る時には、不必要だと思って新しい屋敷では別の家具を使おうと思っていたのですが…この家具が置いてあったのでその必要は無くなりましたがね
でも、どうしてあえて家具なのでしょうか?
他にも私が愛用している物はあります私が気に入ってお茶会でいつも使っていたティーポットや食器まだまだありますが…
家具だなんてスーザリア王国の屋敷の私室に来たことがある人しか分からないはずです。
もしかしてその誰かは私の機嫌を取りたかったのでしょうか?そしてその誰かは私の私室に来たことがある人物ですが…
私の家族と公爵家の使用人の人達と仲の良かった私の友達のご令嬢達とそれと元婚約者様の何処ぞの王太子殿下です後は……
あの他国の貴族の少年とカイン殿下です
私の数えられる位だとこの様な感じですね。
一番可能性がある家族と使用人の人達は違うようでしたのでその次に可能性があるのはあの黄金の目を持った少年とカイン殿下です。
あの方は、確かルグセウス王国の出身だとお姉様かお母様が言っていたと思います。
けれどそんなに位が高いのでしょうか?
この屋敷は王家が用意した物
です。そこに例え身分が高かったとしても口を挟める程の力があるのでしょうか?
それに…無くは無い可能性ですが王家の決定に口を挟んでも咎められず公爵家に来たことがある人物。私と近い年齢の方がルグセウス王国には、一人だけ存在します。
ルグセウス王国の時期国王、現王太子殿下であるカイン殿下です。
けれど、例えそうだったとしても謎が多いですよね…
私は、考え過ぎて頭がパンクしそうです。頭が痛いと言うのはこう言う状況の事を言うのかと思います。
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