部屋
ちょうど、自分の私室を見てきたであろうメリーが部屋の扉をノックしました。
「メリー、入っても問題ないわよ」
ちょうど荷物は全て収納した所でした。
「良いタイミングね。ちょうど荷物を片付けた後よメリーは、部屋の方はどうだった?」
「前のお部屋も充分広かったですけど、このお屋敷のお部屋の方が広くなっていましたよ!」
ニコニコと笑いながら話すメリーはとても嬉しそうです。
「お嬢様のお部屋の方は、スーザリア王国のお部屋によく似ていますね!凄い偶然があるものですね!」
メリーは、こう言っていますがこの部屋はまるで…
お前の事は分かっているそう言われているような気がします。
もともと、このお屋敷自体劣化が進んでいた為にリフォームされたようなのですが…このお屋敷の数多くある部屋の中で私が使う予定だったこの私室は他のお兄様の部屋やお姉様の部屋よりもスーザリア王国の屋敷の私室に似ているのです。
他の家族の皆よりも自分の私室だけ
お兄様の私室は、スーザリア王国の屋敷の私室と余り似ていませんでした。これは、お兄様がそんなに私室のデザインを気にしていないだけなのかも知れませんしこの屋敷をリフォームした業者の方が元がどんな感じなのか聞いて居ないだけなのかも知れません。
お姉様の私室もスーザリア王国の屋敷の私室に似ては居るのですがあくまでも部分的な物が似ていた位ですお姉様の私室は家具のメーカーが元の屋敷に置いてあった物と同じでした。
お父様とお母様の私室も少し似ているというような感じなのです。
家族の皆はあくまでも少し似ている程度です。お兄様に至っては余り似ていませんがお姉様やお父様、お母様の私室は家具のメーカーが同じなだけであって私の私室のように
家具が前の私室に置いてあった物で私室が整えられているのは、家族の中でも私だけでした。
私のただの勘違いか気にしすぎかそれとも私の部屋について誰かが細かく指示をしたか…この中のうちのどれかです。
「メリー、私の私室に前の屋敷の私室に置いてあった家具を置いて貰うように指示をしたのは執事のセバスかしら?それとも家族の誰かかしら?」
執事のセバスだったら私の専属メイドであるメリーの方にも何かしらの連絡のような物も入っていると思うのですが…
「?いいえ、セバスさんからのそのようなご連絡は、受けておりませんよ?それとご家族の皆様にもそのような指示は無かったと思います」
執事のセバスでも家族の中の誰かでもなかったと言う事は…また誰かの指示と言う事になりますね。本当に一体何者何でしょうか高い地位に居るという事は確定なのですが、何をしたいのか私にはよく分かりません…私室の家具が全て前の屋敷と一緒なのは、すごい偶然なのでしょうか。
なんかどんどんややこしく考えてしまいますね。まあ、私室の家具が同じだからと言って私に害は無いので余り深く考えないようにしましょう!
やけになるぐらいには、若干追い込まれているのですが…多分これ以上は何も無いと思います。
そう願うしか無いですね…
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