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連載版あなたは、いいんですね?  作者: 有馬 真夜
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欲しい物

他にも思い浮かぶのは、ルグセウス王国の宰相閣下や騎士団長それと魔法師団長なのですが…皆さん職務に忠実で部下たちからの評判もとても良いので除外の対象になります。

そして高位の方達で一番ごく僅かに可能性があるのがルグセウス王国王太子カイン殿下です。


ですがもし仮に仕組んだ誰かがカイン殿下であったとしてもカイン殿下が欲しい物は何なのでしょうか?


フォートナー公爵家の権力でしょうか?それとも我が家の財力でしょうか?それともお兄様を始めとした優秀な人材を確実に得る為でしょうか?

それともご自身が絶対に王になれるようにでしょうか?


余り考えてもこればっかりは、カイン殿下ご自身にしか分からないですね。


「アメリア、考えても答えは出ないと思うよ。俺が言うのもなんだけれどカインが欲しいのは、地位や名声じゃないからね。もっと別にある物だから」

地位や名声ではない、か…でもそれだと別に


「フォートナー公爵家を引き入れる必要性は無いのではありませんか?」

確かに公爵家の勧誘に成功したと言う名声は得られるでしょう。ですがカイン殿下の欲しい物は地位でも名声でも無いのだったら別にその様な事をしなくても良かったはずです


「アメリア、大丈夫きっといつかカイン殿下の心から欲しい物が分かる時が必ず来るもの!」

何故かミカエラお姉様がウキウキでそう言っています。


「大丈夫かどうかは、分からないけれどカイン殿下は私達家族に害を与えたりは必ずしないからそこの所は心配無いよ」

お父様も何故か微笑んでそう言っています


カイン殿下の欲しい物は分かりませんがとりあえずフォートナー公爵家には、害を与えない人物と言う事だけははっきりしましたね。


まだまだ謎が多いですが、お父様がそのように言っているのでしたら安心出来ますね。


「もうそろそろ、新しい我が家に着きますよ」

お母様がそう言ったので馬車の窓から外を見てみるととても綺麗な白い屋敷が見えてきました。

ぱっと見ただけでスーザリア王国の屋敷の2倍近くあります。こんなに大きな屋敷を用意したと言う事は、ルグセウス王国にとって、それくらいフォートナー公爵家を重要視していると言う事ですね。


馬車から降りると公爵家で働いていた方達が出迎えてくれました。執事のセバスが私達の前に来て


「皆様、ご無事で何よりでございます。このセバス感激でございます。皆様どうぞお屋敷に入って下さいませ」

そう言って私達を新しい新居に案内してくれました。とても明るく綺麗な玄関ホールから見ていきそれぞれの私室や客室、食堂などを一通り見て回りました。


そして各自自分達の私室に戻り自分の持ってきた荷物を片付ける事になりました。

私に用意された部屋は、スーザリア王国の私室とよく似ていて赤と白そして所々黒色が使われた家具に壁には、うっすらと金色の花模様が書かれていてとても気品が漂う部屋でした。


部屋に入ってから少しすると扉をノックする音が聞こえました。


「お嬢様、メリーです。お部屋に入ってもよろしいでしょうか?」

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