二人が受けていた勉強
「ああ、多分アメリアは勘違いをしていると思うよ。俺とカインが受けていた勉強は剣術の勉強だからね」
…お兄様、もっとあり得ませんよ?
勿論、王家の方達は立場があるので剣術の勉強や実技を王子特に王太子は幼少期から教養として取り入れられます。
が、私があり得ないと言うのはお兄様と一緒に剣術の勉強をしていたと言う点です。
お兄様は、実を言うと剣術の達人で幼い頃から圧倒的な強さを持っていました。お兄様はその強さを見込まれて王宮の騎士にならないかと騎士団長自らスカウトしていたような人です。
そんな若干やば…間違えましたね。そんな強さを持つお兄様と一緒に勉強をしていただなんて……カイン殿下も相当な腕の持ち主と言うことですかね
「お兄様、失礼ですが…流石にカイン殿下にお怪我などはさせませんでしたよね……?」
もしここで、怪我させたなどと言ったら我が家全員が路頭に迷う事になる気がします。
「アメリア嬢その心配は無いよレイアスはちゃんと手加減をしてくれて居たからね。だから安心して」
そう揶揄うように言ってきました。
「カイン、久しぶりの旧友との交流でまだ積もる話もあると思うがそれはまた今度にして貰いたいまあ、フォートナー公爵家の方達はルグセウス王国にずっと居るのだから話す機会はあるから安心しなさい」
そう言ってカイン殿下を優しく見守っていた国王陛下がそう言いました。
「では、今日は一旦お開きにしませんか?フォートナー公爵家の皆さんも長旅でお疲れでしょうから。それにこの国に移住していただけるのだしまた次の機会は必ずあるでしょうからその時にまたお話しましょう!」
王妃殿下はそう言いながら国王陛下に同意していました。
「そうですね。では、今日はここで失礼致します本日は大変ありがとうございました」
そう言って私達家族は謁見の場を離れました。
ご感想、誤字報告、いいね、ご評価、ブックマークなどよろしければお願いします!