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連載版あなたは、いいんですね?  作者: 有馬 真夜
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メリーの幸せ

どうして、メリーをお兄様の婚約者にしたいのかそれは……

「私は、メリーに幸せになって欲しいからです。メリーがメイドとしての仕事に誇りに思っているのは知っています。けれどお兄様以外の方と婚約して結婚してしまったら、きっとメイドとしての仕事を辞めるように言われるでしょうから」

私は、メリーに救われてきただからメリーが誇りに思っている仕事を奪うような事になって欲しくない


「なるほどね……確かに他の貴族の婚約者になったらメイドの仕事は辞めるように言われるね。でも、もしかしたら俺が婚約者になったとしても仕事を辞めるように言うかも知れないよ?」

お兄様が目を細めながら言いました。


「ふふっそれは、絶対にあり得ませんよ!だってそんな事をしたらメリーに嫌われてしまうでしょうからね」


「それは辛いなあ。確かにメリーから仕事を取る事は、しないよ」

お兄様が私に微笑みながらそう言いました。


「ええ、私はお兄様を信じていますからどうかその様な愚かな真似をしないで下さいね?」

そしていつかメリーが無理矢理に蓋をした()()をもう一度その蓋を取り除いて下さいね?お兄様


「大分手厳しいなアメリアは、だがよく分かっているよ。アメリア俺と取引しないかい?」

お兄様がそんな提案をしてくるなんて珍しいですね。


「内容をうかがっても?」


「アメリアはメリーの主人として()()()が寄ってこないようにして欲しい」


「私は何の得があるのですか?」


「メリーが俺の婚約者になってくれる確率が上がるのとメリーが公爵夫人になったらアメリアとも気軽にお茶会を楽しんだり出来るよ?今よりも……ね」


「成る程確かに私に取って得になる事が多いですね。それにお兄様もですね」

お兄様には、負けてしまいますね。


「分かりました。その取引に乗りましょう……が、ただし条件があります。もしメリーが他の方を好きになった場合申し訳ありませんがお兄様には、手を引いて貰いたいのです」


「……分かった。取引成立だなアメリア」

私が出来る事は、奥手な二人の背中を押すことですね。


「アメリア、部屋に戻ろうか」


「はい、分かりました」

できるだけサポートはしますからね。

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