兄からの説教
お兄様とお父様がメリーに連れられて部屋に入ってきましたが明らかにお兄様が私の事を見てきています。これは後で小言を言われそうですね
「お兄様、お父様おはようございます。良い目覚めでしたか?」
「おはようアメリア。私はいつもより遅くなってしまったけど、良い目覚めだったよ」
お父様がそう言いながら席に着きました。
「おはようアメリア。俺からは後で話があるんだ。ちゃんと話を聞いてくれるよね?」
聞かなかったらもっと話が長くなりそうですね…
流石にメリーに起こしに行って貰うのは駄目でしたかね?
今度からは、メリーに違う事を頼みましょう……
「お兄様ちゃんとお話は聞きますよ。勿論ですとも」
「ならなかったよ。安心したよ」
お兄様はどうやら大分、根に持っているようです
「ほら、皆揃ったのだし朝食にしましょう!」
お姉様がそう言ってくれたお陰でとりあえずこの時間はお兄様から逃げられそうです。
朝食は、柔らかい白パンとふわふわのスクランブルエッグに取れたての新鮮な野菜のサラダそしてメインの朝に釣り上げられたシルバーフィッシュと言う三十センチ程の白身魚のムニエルです。
そして皆が食べ終わったときを見てお兄様が声を掛けて来ました。間違いなく朝のお話ですね……
朝食を取った部屋の隣にある部屋にお兄様と私の二人で移動しました。そして部屋に入りお兄様がしっかりと鍵を掛けると……
「アメリア、よくもやってくれたな……?」
そう言ったお兄様の背中に吹雪が吹いている幻覚が見えました。そして額に青筋が浮かんでいるのがしっかり見えてしまいました
「いえ、メリーをお兄様の部屋に行って来て欲しいと言ったのは私です!ですが別に意味は無かったんですよ!」
「アメリア、ちゃんとお兄様の目をよく見て言いなさい」
お兄様の目を見てみると、目の奥が笑って居ませんでした。
「すみませんでしたお兄様……次からは気を付けます…」
「でもどうしてアメリアは、メリーと俺をそんなにくっつけさせようとするんだい?」
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