ミカエラ視点
アメリアに課せられた虐待とも言える王妃教育に勿論家族はそして使用人の人達は大激怒しました。
アメリアの専属メイドになったばかりのメリーは頬を真っ赤にして怒り、普段は落ち着いており公爵家の当主として冷静なお父様が額に青筋を浮かべていて、私達兄弟の事を優しく時に背中を押してくれるお母様が冷たく微笑んでおり、時期当主としての威厳が出て来たお兄様は明らかに不機嫌なオーラが出ていました。
そして家族とメリーは声を揃えてこう言いました。
「余程、死にたいらしいな」と……
その話を聞いた使用人の人達も王家がしたアメリアの仕打ちに猛烈に怒りました。
領民の方達にもこの事を王家や他の貴族の家には内密にといいました
それでアメリアには内緒で家族と使用人の人達そして領民の方達とで決めていたのです。
もし、アメリアの事について更に何か危害を加えるのなら皆でこの国を出て行こうと……
幸い、他の国からいつも勧誘が来るので路頭に迷うなんて事は起きません。
一番最初にアメリアをあの必要以上の王妃教育から離し通常の王妃教育にするよう王家に訴えました。流石にあの虐待のような教育はまずいと思ったのでしょう直ぐさま教師の変更がなされちゃんとした教育に戻りました。
けれどアメリアの笑顔は、戻っては来ませんでした。私は後悔をしました。もっと速く気が付けて居たらこんな事にならなかったと……
けれど、そんな後悔ばかりの日々はアメリアが他国の貴族の少年に会ってから変わりました。
アメリアにほぼ毎日のように会いに来る少年は、アメリア自身を見てくれてそして家族でも癒せなかったの心を癒してくれました。そして何時しかあの輝く笑顔に戻って行ったのです
私達家族は感謝しましたその貴族の少年……いえそのお方に
彼はアメリアの事を大切に思っているようでした。そしてアメリアも……
だからこそ、アメリアには幸せになって欲しい。出来ればアメリアの初恋の彼が隣に居てくれたら……
「お兄様やお父様は何が心配なの?彼はとてもいい人よ?それとも、まだお嫁に出したくないとか?」
「ミカエラ、そうじゃ無いんだ彼がとても優秀で良い人物なのは知っているよでもね……」
さてと、私がアメリアの為に今出来る事はこの言葉を言ったお兄様とお兄様の隣にいるお父様を上手く丸め込む事のようですね。
安心して、アメリアあなたは会いたい人に必ず会えるでしょうから。
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