ミカエラ視点
私は可愛い妹とメイドであり、もう一人の妹だと思っているのメリーが部屋から出て行くのを見てから疑問を言ってみた。
「お兄様は可愛い妹の会いたい人がどんな人物なのか言わなくて良いの?」
私の3才上の兄、レイアスお兄様にそう言ってみた。
「ミカエラ、違うんだよ。アメリアには勿論会わせてあげたいと思っているよ。でもね……」
「まあまあ、ミカエラ。レイアスがどうして悩んでいるのかも良く理解出来る」
でも、その悩みって言うのは……
「お父様もお兄様も可愛い末っ子のアメリアの無自覚な初恋を応援してあげたいと思わないの?」
どうしてそんなに渋るのか……勿論私だってアメリアとずっと一緒に居たいと思う。でもやっとあの王太子殿下と婚約破棄出来たのだからアメリアには姉として、家族として幸せになって欲しいもの。
私ミカエラ・フォートナーはスーザリア王国の公爵家の長女として生まれました。優しいお母様とお父様そして少しばかりか仲が悪い兄に囲まれてとても楽しかったです。
アメリアは知らないけれど、私とお兄様は幼い頃は仲が悪く良く喧嘩をしていました。
今では、とても賢いお兄様でもまだ幼い妹である私に両親を取られたと思ったのでしょう。
けれど、そんな喧嘩が止まる事になったのは妹のアメリアが生まれた時でした。
「あなた達の妹のアメリアよ、仲良くしてね」
そう言ってお母様が私にアメリアを見せてくれた時に衝撃を受けました。
(ぷにぷにの頬にぱっちりとした目、とっても可愛い!!)
「あう~」
そう言ってアメリアが笑っていました。
この時に隣にいたお兄様も私と同じ事を思っていたと思います
(この子を守らないと!)と……
そしてアメリアはどんどん大きく、そして賢く何処に行っても文句の付け所の無い令嬢になりました。
今思えば、それがアメリアを不幸にしてしまったとも思います
アメリアは優秀過ぎたのです。それこそ王家に目を付けられてしまう程に……
ご感想、誤字報告、いいね、ご評価、ブックマークなどよろしければお願いします!