ルグセウス王国の学園
家族での楽しい食事会はお開きとなりました。
終わると同時にメリーが私を迎えに来てくれました
「お嬢様、お迎えに上がりました」
「ええ、ありがとうメリー。それではお先に失礼しますね。今日はとても楽しかったです!」
「ええ、アメリアお休みなさい。明日はルグセウス王国に着く予定だから夜更かしは駄目よ?」
お母様が私を揶揄うように言ってきました
「お母様、私はもう十八才スーザリア王国では立派な成人ですよ?」
「でも、ルグセウス王国では二十才から成人よ?
それにアメリアとメリーは学園に通わないと行けないもの」
ルグセウス王国の身分問わず通える学園ですか…
「一人くらいは、私をただのアメリアとして見てくれかしら…」
きっとその願いは、叶う事が無いでしょうね。やはりどんな場所に行ったとしても私はアメリア・フォートナー公爵令嬢でしょうから……
「アメリア、大丈夫よ!もう媚を売ってくる大人達は居ないわ
それに、アメリアは身内の引け目のように思うかも知れないけど、貴方はとっても良い子だもの!お姉様が保証するわよ」
「お姉様……ありがとうございます」
「そうですよお嬢様!メリーは心配ですよ。こんなに綺麗でそして婚約者が居なくなったお嬢様を学園の男性達が放っておく訳ないじゃないですか!それにお嬢様は面倒見が良いので女性達の中にもすぐ馴染めると思いますよ!」
「メリーありがとう。あなたがそう言うと勇気が出てくるわ」
そうですよね、何も行動を起こさない限り何も出来ないですしね。スーザリア王国の学園では出来なかった「友達」と言うのができたら、いいえ友達を頑張って作れるようにしたいです
私は、そんな目標を自分の胸の中で作りました。