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そして、去る


 俺の名前はゲーテ。ゲーテ・ドールズ、18歳の男だ。


 このグハム王国で冒険者をやっている。


 といっても、ただの暇つぶしなのだがな。



 ここは冒険者ギルドの一角。そして周りにはいわゆるパーティーメンバーがいる。どういうわけか、俺に対してあからさまに、敵対的な目を向けてくる。

 そして俺は、まさに今ここで役立たずというなんの根拠もないレッテルを貼られてパーティーからの追放を宣言されていた。

 

 「……で? それだけか、言いたいことは」


 あまりにも、根拠に乏しい持論を持ち出し追放宣言をするのだから滑稽すぎて……つい意地悪をしてしまった。「ふっ」ついつい、その呆気にとられた勇者サリーの表情を見て微かに笑ってしまった。

 

 「ゲ、ゲーテ! 今の立場を分かって言ってるのか!」

 

 立場って……あれだろ?

 

 「俺が、お前を保護してやってる。 保護者の立場だってことだろ?」

 

 そう、俺はこいつの勇者サリーという俺と歳の頃は同じの男を保護してやっている、いわゆる保護者という存在だ。

 

 「なっ……お前、舐めてんんじゃねーぞ!」

 

 逆に、キレてしまった勇者サリー。

 おかしいな?何か、矛盾したことでも言ってしまったか?

 

 「なんで、怒ってんだ? 良いことじゃないか。

 保護者から、離れて自立するってことだろ?」

 

 そう、俺はこいつのこのパーティーのお目付け役だった。

 それを、知ったうえで今勇者サリーは俺に追放を宣言したのだ。

 

 まぁ、追放した理由は兎も角として……自立するってことは素晴らしいと言って褒めるべきだ。

 

 少しの間、このように無駄な討論……まぁ一方的な話を聞いてやってたわけなんだが。

 どういうわけなのか、他のパーティーメンバーも俺に対して色々と文句があったようで根拠がない言い掛かりを次々に言ってくる。

 

 これ以上、話しても意味がない。

 とりあえず、こいつらは自立したいってことだろう。なら、することは一つだな。

 

 「分かったよ。 じゃあ、俺はこのパーティーから抜けることにするよ」

 

 そう、一言口にして俺は颯爽とギルドを後にした。

 後ろからは、罵詈雑言が聞こえてくるがこれも……許容範囲内――だってこいつらは世界を知らなさすぎるのだ。 このパーティー、いや元パーティーは"グハム王国"のことしか知らない。可哀想な、奴らなのだから。

 

 

 

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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