表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拒絶の幼馴染  作者: ひゃるる
92/200

92、兄と妹

 「旭くん、今日この後、時間あるかな…?」


 授業も終わり、放課後。

 鞄に筆箱を、机の中に教科書を突っ込んで帰ろうとした時だった。

 楓は不安そうにこちらを見ていた。


 「全然あるけど…どったの?」


 「その…お兄ちゃんの誕生日プレゼントを一緒に見てほしいんだけど…」


 「お兄ちゃん?…あぁ、会長か」


 「う、うん」


 なんて兄想いな優しい妹なんだ!

 というか会長、あんた恵まれすぎじゃないか?

 綺麗な彼女に、心優しいかわいい妹、そしてイケメン。

 うん、爆発してしまえば良いと思うの。


 「別にいいけど、なんで俺?美波とかのほうがいいんじゃないか?」


 「や、その…男の人にあげるから…」


 「あぁ、そゆこと」


 「旭くんが…いいなって…」


 「oh…」


 そんな恥ずかしそうに言わないでくれかわいいですからお願いしますなんでもしますから。


 「ご期待に添えられるよう頑張るよ」


 「だ、大丈夫!旭くんだから!」


 ん〜?楓ちゃん?

 それは期待しているのか貶しているのかどっちなんだい?




 「やって参りました。雑貨屋です」


 「う、うん」


 「急に何言ってんだこいつ」みたいな顔で俺を見てくる楓。

 だめ?なんかこういうのってノリ良くいかないとじゃん?知らんけど。


 「こんな感じのが良い、みたいなイメージはできてるの?」


 「ううん、全然…」


 「なるほど」


 「ご、ごめんね…?」


 「いや、別に謝らなくても良いよ」


 できてないから俺に救援要請を出したんだから、できてなくて当たり前だ。


 「会長の誕生日っていつ?」


 「十月の二十日だよ」


 「今日は何日?」


 「じゅ、十九日です…」


 「楓ちゃん?」


 「ご、ごめんなさい…」


 「あ、や、ごめんね?そんな本気にしなくて良いからね?」


 ちょっとした悪ノリのつもりだったのだが本気にされてしまった。

 まぁ、そこが楓のいいところでかわいいところなんだけどね?

 

 「さて、楓的には残るものと残らないもの、どっちをご所望で?」


 「え、えっと…?」


 「つまり、消耗品か備品かって事」


 「な、なるほど…できれば、残るもの、かな」


 ふむ。

 インテリア、キーホルダー、装飾品あたりか?


 「旭くんは…何もらえたら嬉しい…?」


 「へ?俺?」


 「う、うん…」


 なんかすごい真面目な顔で聞いてきたな。


 「妹からもらえて嬉しいものかぁ…」


 「あ、あの、妹じゃなくても、女の子の友達とか…その、彼女…とか…」


 「ふむ」


 わかりやすい例えを楓は提示してくれた。

 そう考えれば多少は思いつくか。

 この場合、楓からもらえたら、という感じのほうがわかりやすいだろうか。

 俺は楓を見てみた。

 楓は俺を横目でチラチラと見ていた。

 …どしたの?


 「…どうせもらえるなら…置物とか?」


 「…置物?」


 「ぬいぐるみとか部屋に飾るようなものかな。俺の部屋、ゲームくらいしか置いてないからさ」


 「…なるほど…」


 楓さん?俺じゃなくて、お兄さんのプレゼントを考えるんだよ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ん、今何でもって? 三回もかわいいという表現が詰め込まれる当たり、主人公も相当楓ちゃんの可愛さに惹かれているようで。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ