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拒絶の幼馴染  作者: ひゃるる
73/200

73、良いものなのか

 日曜日。

 制服を着て、いつもより早めの時間に自転車で通学路を走る。

 突然買い出しを頼まれても問題ないように、男子は持ってるなら自転車で来いとの事だった。

 今日は文化祭の本番。

 日曜日だからか、この時間に外に出ている人は少なく、華野高校の制服を着た生徒がちらほらと見えるくらいだった。

 学校に着いたところで、いつもは行かない駐輪場に自転車を置き、校舎の中に入る。

 休日の校舎の中は平日よりも少し賑やかだった。

 この時間にも結構人がいるんだな。

 そんな事を考えながら教室に行く道をキョロキョロと見回りながら進む。

 ピシッとした雰囲気の学校なんて見る影もなかった。


 「うぃーす」


 教室の扉を開けて、誰に言うわけでもない挨拶をする。


 「お?今日は随分とお早い事で」


 そう言ってきたのはコーヒーの箱を縦に積み上げて遊んでいる高橋だった…何してんだこいつ。


 「…何してんの?」


 「いや、暇だったからさ」


 「怒られるぞ」


 「大丈夫、倒れないから」


 「どっからその自信が出てくるんだよ」


 変なところで子供っぽくなるよなこいつ。


 「陽葵と伊織は?」


 「もうちょいしたら来るんじゃね?」


 「ふーん」


 高橋は興味がなさそうにコーヒーの箱を一つ上にあげる。だからやめろって。


 「それで、伊織にはちゃんと話つけたのか?」


 「何が?」


 「文化祭一緒に回るってやつ」


 「いや、だから仕事で一緒になるだろ」


 「言っておかなきゃほんとに仕事で終わっちゃうかもしれないだろ」


 たしかに一理ある。


 「…言ってあるよ。というか、あっちから午前中一緒に回ろうって」


 「午前中?午後は?」


 「Free!」


 「何で英語?」


 一人って言葉よりFreeのほうがかっこいいだろ。


 「なら楓でも誘えば?」


 「楓?楓かぁ…」


 「嫌なの?」


 「いや、俺なんかが誘っても良いものなのか…」


 せっかく出来た友達と文化祭を回るチャンスなのにそれを俺が邪魔しても良いのだろうか。


 「お前…マジかよ…」


 「何がだよ」


 「昨日の楓が何言おうとしてたかわかんないか?」


 「昨日…?」


 そう言われて思い返してみる。


 『ね、ねぇ旭くん…』


 『そ、その…』


 『や、やっぱり忘れて!』


 うん…わからん。


 「…え、情報が少なすぎてわからないのだが…」


 「はぁ…」


 高橋はため息を吐く。いや何なの?


 「そんなだから旭なんだよ」


 「おい、旭は悪口じゃないだろ」


 人の名前を悪口に使うな。

はじまりまっせー

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― 新着の感想 ―
[一言] 最新話まで読んだけど、この幼馴染みを素直になれなくて可愛いなんて思うメンタリティを俺は持ち合わせてないわ
[一言] 幼馴染に対して異性の気持ちはまだあるんかね…
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