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拒絶の幼馴染  作者: ひゃるる
67/200

67、味と仕事

 「よう旭!ポスター貼れそうなとこっ?!」


 教室に戻ると、めちゃくちゃいい顔で高橋が待っていたため、真正面から顔面を掴んでやる。


 「いでででで!俺が何したってんだよ!」


 「とぼけんな、てめぇ…全部仕込んでやがったな」


 おかしいと思ったんだよ。接客係の陽葵が校舎の外にいるわ、突然伊織が現れるわ、高橋が陰から見てるわで、何もかもおかしかった。


 「何のことかなぁ…ちょ、力入れないで、マジで!なんか変な音聞こえるからぁ!」


 ある程度痛い思いをしてもらったところで手を離してやる。

 別に本気で怒ってるわけじゃないし、寧ろ感謝はしている。ただ、その相手が高橋なのがちょっと腹が立つだけだ。


 「…ってぇな…それで、仲直りはできたのか?」


 「した…んじゃないかな?」


 「何で疑問系?」


 「いやだって…」


 そもそもの問題、あれは仲直りと言ってもいいのか?


 「まぁ、前よりは良くなったのか」


 「よかったじゃん」


 「うるせ」


 ほんとにムカつくやつだ。


 「まぁでも…ありがとな…」


 「うわぁ…やべ、夏なのに寒気が…」


 「てめぇマジで」


 ほんとにムカつく。




 「手伝ってって…何を?」


 高橋との話は終わり、広告を考えたり装飾を作っていたりしていた時、楓が話しかけて来た。


 「その、当日に出す、お料理とかの事なんだけど…」


 「いやいや、何で俺?」


 「美波ちゃんが…その、暇そうだから連れてこいって…」


 「あいつ俺の事なんだと思ってるんだよ」


 最近、美波は俺に対して遠慮がなくなって来た。

 まぁ、よそよそしいよりかは全然良いんだけどさぁ…。


 「てか俺、料理なんてそんなにしないから知識ないよ?」


 「あ…大丈夫!味見してもらうだけだから!」


 「よし、行くか」


 「…急にどうしたの?」


 味見するだけで仕事してる事になるとか得でしかないじゃん。


 「いや、食べるだけでいいんなら断る理由はないなって」


 「正直だね」


 そう言ってかわいらしく笑う楓。


 「まぁ、今やってる仕事飽きてきたからな」


 「大変なの?」


 「全然?」


 「えぇ…」




 「お!来たね暇人!」


 「黙れノータリン」


 「誰がじゃ」


 エプロン姿で美波が怒ってくる。


 「お前…ちゃんとやってるのか?」


 「え?やってるよ?」


 「怪我してないか…?嫌になってないか…?」


 「きゅ、急にどしたの?!」


 心配そうに俺を見てくる美波。


 「いや、お前が料理してるイメージが出来ないんだが…」


 「私のハンバーグの味を忘れたか」


 「おいしかったです」


 「でしょ?」


 「無駄話はそこまでだ」


 「いやいや、君が言う?」


 ほらぁ、楓ちゃんが話について行けなくて困ってるでしょ?そういうとこよ、美波ちゃん?


 「んで、何作るの?」


 「うーん、まぁ、簡単にホットケーキかなぁ」


 「は?」


 思わず声が出てしまう。


 「え?どうかした?」


 「…旭くん?」


 「ホットケーキって…簡単なのか…?」


 「「…」」


 冷ややかな目で俺を見てくる二人。やめて!そんな目で見ないで!

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