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拒絶の幼馴染  作者: ひゃるる
59/200

59、休み明けの

 我らのボーナスタイム、夏休みは過ぎ去ってしまった。

 ジリジリと照りつける太陽の下。

 我々学生は学業に励むために学校に向かっている。

 周りの生徒を見てみると、日焼けの跡が見える人、夏休み中に進展があり恋人ができた人、調子に乗って髪の毛を立てたり染めたりしている人、と様々な人が見える。夏休みを満喫する事ができたのだろう。

 まぁ、中には嫌々学校に向かっている人もいる。こうやって第三者の目線で居る俺もそのうちの一人だ。

 欲を言えば、あと一週間は休みが欲しいところだ。

 結局、ちょくちょく生徒会、もとい雨宮先輩からの呼び出しを受けていたため、あまり夏休みという感じはしなかった。

 校舎に入り、下駄箱から靴を取り出して履き替えて教室に向かう。玄関はひんやりとした空気だったが、教室に向かうにつれて、だんだん温度が上がってきているように感じる。

 教室の扉を開けて、まず目に入ってきたのは高橋だった。


 「よ!旭!」


 「あれ?お前ってこんなに早かったっけ?」


 そんなことを言いながら、さっと高橋の全体を見るが、ビックリするくらい夏休み前と変わらない。ちょっと日焼けしたくらいか。


 「いや、他の奴らはどんな顔して登校してくるのかなって思って」


 「へぇ」


 まぁ、夏休み明けってこともあり、クラスの友人と久しぶりに会うから早く会いたい、という感じなのだろう。


 「旭は…旭だな」


 「なんだそれ」


 いきなり訳のわからないことを言い始めた高橋。


 「ま、旭だもんな」


 「お?どうした?喧嘩すっか?」


 「お前がどうしたよ」


 「ま、お約束ということで」


 「急にどうした」


 お約束です。



 休み明けのホームルームも始業式も終わり、余った時間でやること。

 それは夏休み明けの文化祭の準備。


 「それじゃ、文化祭の出し物を決めまーす!」


 そう元気よく宣誓したのは学級委員長の紀野さん。

 明るい性格で、とても親しみやすい女の子だ。


 「何かやりたいものある人、提案してくださーい」


 しんと静まり返る教室。


 「…えと」


 そんな光景に紀野さんも困惑を隠せない様子だった。

 仕方ない、ここは俺が一つ提案してやろう。


 ここで自主性を見せることによって後々の作業時に「やる気出してよ!」とか、ちょっとサボっても言われにくくなるという数々の戦国武将もビックリの戦法だ。

 まぁ、学園祭の出し物なんて休憩所とか言っておけば大丈夫だよ。

 そう軽い気持ちで俺は手をあげる。


 「はいはーい」


 「お!やる気あるね問題児くん!」


 「ん〜?」


 いやまぁ、確かにそこそこ、やらかしてはいるけど問題児と言われるほどでもなくね?

 入学式から数日経たないうちに遅刻したり、人の課題無くしたり…あれ?俺問題児じゃね?

 そんな俺をよそに教室には少しだけ笑いが発生した。

 …まぁ、面白かったんならいいか。


 「普通に休憩所とかでいいんじゃね?」


 「へぇ、意外」


 「何が?」


 「佐倉君ならメイド喫茶とか言うと思ったんだけど」


 「君は俺を何だと思ってるんだい?」


 「かわいい女の子に見境なく手を出す人」


 「おまぁ!?」


 その言葉に教室は笑い声で埋め尽くされた。

 まぁ…面白かったなら…いいよ?みんなネタってわかってるもんね…ね?

 後、そこで爆笑してる高橋。お前は許さん。佐藤、小鳥遊、てめぇらもだ。

 今夜、貴様らは俺のお邪魔アイテムに苦しむことになるだろう。コントローラー洗って待ってろ!

文化祭です。

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