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拒絶の幼馴染  作者: ひゃるる
28/200

28、抱いてしまった疑問

 一週間ぶりの休日。

 一週間は七日、平日は五日間、休日は二日。

 ずっと前から思ってたんだが、平日と休日の比率が絶対おかしいと思う。

 普通平等にするべきなんじゃないのか?平日四日、休日三日でいいと思うの。欲を言うと平日三日、休日四日がいいです。

 こんなしょうもないことを考えているうちにも貴重な休日の時間がどんどん減っていく。

 目が覚めて第一に緩なことを考える俺は末期なのでは?

 枕元に置いてあったスマホを確認する。時刻は十二時過ぎ。

 うん。早起きしたな。休日だってのに早起きしちまったぜ!

 とりあえずせっかく起きたから朝飯兼昼飯を食べに行こう。

 適当に部屋着に着替えて部屋を出てリビングに向かう。

 リビングが少し騒がしかったので陽葵はどこにも出かけずにテレビでも見ながらダラダラしているのだろう。

 さすが我が姉。そんな私はあなたの弟です。

 まだ眠い目を擦りながらリビングの扉を開けて冷蔵庫を開ける。

 上から下までざっと見てみたがバナナしかなかった。

 もうバナナでいいや。

 バナナを冷蔵庫から取り出してリビングのソファに向かう。


 「あ、旭おそよー」


 「…お、おはよ」


 「あいおはよー」


 案の定陽葵たちがリビングにいた。

 空いているソファに座りバナナの皮を剥く。

 …ん?陽葵「たち」?


 「せっかく朝香が来てくれたのに起きてくるのがお昼ってどうなの?」


 伊織がいた。


 「いや、なんで伊織がいるの?」


 「なんでって、遊びに来たんじゃん」


 「そ、そっすか」


 陽葵が俺の問いに対してそう答えた後、「何言ってんだこいつ?」みたいな目で見てきた。

 俺は陽葵から目を逸らし伊織を見るとばっちりと目があった。

 目があった伊織は気まずそうに会釈をしてきた。あ、どうも。

 気まずさを紛らわすためにバナナを一気に食べる。


 「…旭…これ」


 「ん?」


 そう言って伊織はおにぎりを渡してきた。


 「ん?おう、え?あ、え?」


 「朝香が私たちのお昼も作ってくれたんだよ〜」


 困惑する俺に陽葵が説明をする。


 「ちゃんと感謝しなよ」


 「簡単なものだけどね」


 「お、おう、さんきゅ」


 伊織は控えめに笑いかけてくる。

 俺はその笑顔にどう答えていいかわからなかった。

 どういうつもりだ?そう疑問を抱いてしまう。

 しかし、やっていることは高校に入る前の休日と同じだ。

 伊織が遊びに来て、陽葵と俺、伊織の三人でゲームをしたり談笑したり、ご飯を食べたり、これが俺たちの普通の休日だった。

 そんな普通に疑問を思ってしまった。

 もう仲が良かった頃には戻れない。

 伊織からもらったおにぎりを食べる。

 塩が振ってあるだけの普通のおにぎり。

 だけど、それが昔を思い出させ、俺の心を締め付けた。

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