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はなれてもずっとおともだち⑨


「あのおみそしるってやつ、すっごい美味しかったわねウエラ!」


「さっきからずっと朝ごはんの話ばっかりだねアズイ」


 揺れる車内でワイワイと、茶髪に角二本のちびっ子龍たちが楽しそうに談話をしている。

 風呂に入ったことで艶を取り戻したその髪をさらさらと揺らし、アオイと佐伯のお下がりのTシャツを身につけて小綺麗になったその姿はどこからどう見ても小学校低学年。

 下着を身につけていないからだいぶ危うい格好なんだが、腰紐のおかげで際どいことにはなっていない。

 初めて食べた人間の食事にとても感動を覚えたらしく、目をキラキラと輝かせては遠慮なくおかわりをしていた。

 この姿形でモリモリ食べる姿はなんだかとても微笑ましく、そんな愛らしさにやられたユリーさんを筆頭にした大人一同から『あれも食べろ』『これも食べろ』と色々と勧められ、全部平らげてしまった。

 やっぱり龍はよく食べるな。アオイはそうでも無いから、もしかしたら種族差なのかも知れない。ルージュも結構大食いだし。地龍は皆健啖家なのだろうか。


「ん。翔平とユリーさんのご飯は本当に美味しい」


「きゅう?」


 ウンウンと何度も深く頷くルージュを見ながら子熊ちゃんが首を傾げる。

 パツパツのチェックシャツに細いジーンズ姿のルージュはアウトドアスタイルだ。

 山の中で動き回る事を想定しているのだろう。

 あれはこの間買ってやったジーンズだよな。

 尻尾や羽のある種族は服の構造が複雑になるから、長い尻尾を持つルージュには俺のお下がりをあげても履く事ができなかったんだ。

 服の4、5着ぐらいなら俺の小遣いでもなんとかなったし、ルージュも外行きの服が少なかったから必要な出費な筈。

 ……俺が数ヶ月間は色々と我慢しなきゃならなくなったのは、アオイにもルージュにも内緒だ。気を使われても困るだけだし。


 バイト、見つけないとな。

 家から近ければなんでもいいんだが、もしあるならより稼げるバイトが良い。

 体力には自信があるから力仕事でも別に良いんだけれど、そこはさすが田舎。季節ごとの農業の手伝いなんかはあるけれど、高校生が働けるバイトってのが本当に少ない。

 あってもバスで40分の駅前か、そっから電車で1時間程度の栄えた街まで行かないといけない。

 んー。やっぱり前々から考えてた案、ガサラ達に聞いてみるか。


「ここらへんで良いかい?」


 助手席でウンウンと唸っていたら、運転手である井上巡査が車を止めた。

 二日酔いのドギー巡査、飲み過ぎでアルコールが抜けきってないであろう親父は留守番である。

 ただ一人ドギー巡査を介抱するために飲まなかった井上巡査が運転手を買って出てくれた。

 未成年である俺達だけじゃそもそも行動させる気はなかったらしい。

 アオイとルージュ? そりゃ二人とも200年以上生きているけれど、見た目も精神年齢もさっぱり子供だしな。

 大人達の保護対象なんだろう。

 

「アズイ、ウエラ。ここなら近い?」


「ほらほらジャジャ、ナナ。おっきい山だねぇ」


「だう?」


「あー?」


 後部座席の双子用のベビーシートにはジャジャとナナが乗っていて、その隣に座るアオイが窓の外を指差している。

 さらに後方には子熊ちゃんを抱くルージュと、ウエラとアズイが並んでいる。

 本当は子熊ちゃんの分までベビーシートが欲しかったんだが、残念ながら双子達用の分しか用意していない。

 なのでルージュにはシートベルトをガッチガチに締めてもらい、抱っこ紐で子熊ちゃんと固定してある。

 警察官である井上巡査が運転するんだ。少しの違反も許されないだろうしな。

 なんでも車の車載人数制限を超えない限り、止むを得ない時はベビーシートの装着義務は免除されるのだそうだ。知らなかったぜ。


「えっとえっと、はい。多分ここなら一番獣人たちの居住地に近いかも……です」


 アズイは窓ガラスに顔を押し付け、目を細めてジロジロと山を見る。

 えー、なんか自信なさげじゃない?


「おいおい、大丈夫か?」


「僕たち、道路側からお山を見た事ないからなぁ。あっちがきのこが採れるところで、あっちが川で……うん。間違いないね」


 冷静なウエラが不安気なアズイをすかさずフォローする。


「んじゃあ、来る途中にあった民家の方にやんわり事情を説明して駐車させてもらおうか。僕が言って来るからここで降りて待っててね」


「うす。アオイ、ジャジャは俺が抱っこするから、抱っこ紐取ってくれ」


「はい。ナナはママと行こうねー?」


「だぅ?」


 慌ただしく準備をして、車を降りる。

 ゆっくりとUターンした車を見送りながら、山に入る準備を始めた。

 アズイとウエラに補助されながらジャジャを抱いて抱っこ紐を装着する。これ楽なんだけど、意外な事にジャジャが嫌がるんだよな。


「空龍の赤ちゃんって見たの初めてだわ。そういえば」


「地龍ですら滅多に赤ちゃんなんて見ないんだもん。当然じゃないか。僕が一番最後に見た赤ちゃんはアズイだよ?」


「な、なんだかそれは恥ずかしいわ」


 背中の紐を結んでくれているアズイがジャジャの足をプニプニと触る。

 ウエラは前部分のジャジャの尻尾を尻尾穴に入れてくれていた。


「ジャジャ、お姉ちゃん達にありがとうって言いな?」


「んぅー、やぃやぃ」


 抱っこ紐で固定されたお尻がムズムズするのか、ジャジャが眉を下げて首を振る。

 どうやらお姫様は今それどころじゃないらしい。


「他の空龍の種族とは会った事あるんですか?」


 そういうアオイの胸の中では、ナナが弛緩しきった顔で完全に身をアオイに委ねていた。甘えん坊め。


「世界衝突前は結構あったよね。空から餌場を教えてくれたり、獣人が近くに来てるって教えてくれたり、嵐の起きる前に体を休めに来たりってさ。僕達もあの騒ぎで群れからはぐれちゃったから、今僕らの里がどうなってるかはわかんないんだよね」


「私達はほら、弱っちい龍だから。初めて見た人間が怖くて、あれから色んな所を逃げ回ってるのよ。ぐるぐると同じ場所をね」


 龍同士で助け合ったりしてたんだな。意外っちゃ意外だ。

 会った事のある龍はアオイ、ルージュ、ユールの三匹。

 自分の事を棚に上げて言うのもなんだが、どいつもこいつもあんまり他人とのコミュニケーションが上手いとは思えない。

 そういやアオイとルージュも昔からの顔馴染みだったな。


「へー。そういえば母さんも、地龍王のルビー叔母様ととっても仲良しでした」


「あの二人は昔一度大喧嘩をしたことがあるらしい。それから仲良くなったんだって」


 地龍王と空龍王の大喧嘩とか、なにそれ大迷惑。

 巻き込まれたら軽く死ねるんじゃないだろうか。

 イメージしたのは裂けてマグマを噴出させる大地と、嵐渦巻き落雷が降り注ぐ空。

 この世の終わりみたいなその景色の真ん中に、大きく翼を広げたユールと、ぼんやりとしたシルエットの地龍王が対峙している。

 うわぁ、怖い怖い。


「空龍に地龍……と来て、会ったことないのは海龍と龍姫だけか」


 鼠の賢者、アルバ・ジェルマンが以前教えてくれた事を思い出す。

 地龍族・空龍族・海龍族の三種族。

 そして地龍王・空龍王・海龍王。

 地の龍王が大地を沈め、空の龍王が空を宥め、海の龍王が海を清める。


「海龍さんは、私も会った事ないです。母さんは顔見知りがいるみたいでしたけど」


 胸に頭を預けてリラックスしてるナナを撫でながらアオイが応える。


「ん。私は一回だけ会った事あるよ。母を訪ねて海龍族の使者が地龍の里に来た事がある。その時挨拶をした。陸路が相当キツかったらしくてげっそりしてた。帰りは母さんが送って行った。海龍はあんまり海から上がってこないんだって」


 抱っこ紐の中で手足を楽しそうに動かす子熊ちゃんを指でくすぐりながら、ルージュが目を閉じて思い出そうとしている。

 そりゃ、海に生きる生物だもんな。

 地龍の里って人や獣人が立ち入ることの出来ない場所にあるらしいし、海からなら大分離れてるんじゃないだろうか。そこまで歩くとなると結構辛いんじゃないだろうか。


「海龍は……あんまり好きじゃないわね」


「あいつら、ちょっと頭が良いからって難しい喋り方するんだよね」


 アズイが嫌そうな顔をして、ウエラが苦笑した。

 そりゃまた俺と相性の悪そうな感じだな。インテリって話合わねーんだよな。

 三隈はどっちかといえば趣味に明るいだけだから全然大丈夫だけど、お勉強のできる奴とはどうしても会話が噛み合わない。

 馬鹿の僻みと偏見でしかないんですけどね。


「空龍族は自由で奔放ですし、地龍族はのんびりしてて安寧を愛します。同じように、海龍族は『知識』を好み、変化を求める龍種だそうです。母さんから聞いた事があります」


「ん。球大陸に行ったら会えるみたいだし、ちょっと楽しみ」


 そういや、アトル王子と約束した球大陸への出発日。三日後なんだよね。

 牙岩事件で休みを取りまくった親父はもう仕事が休めないから留守番だけど、親父以外の家族全員で行く予定だ。

 何せ翔平が一番楽しみにしてるからな。

 海外旅行なんてこのご時世、一回も行ったことなく一生を終える人の方が多いらしいし。

 公には出来ないとはいえアトル王子達にゲストとして呼ばれる形になっているが、日本に認められて出国するわけではないので歴とした不法出国である。

 だから学校の皆に自慢したくてウズウズしてる翔平には念を押して内緒にするように言ってある。

 あんまり自慢とかしない我が弟がそうまでなるって事は、本気で楽しみにしてるんだろうなぁ。

 あんまり派手に動いて見つかってしまったら、外交問題とかにならないだろうか。

 なんだかいつも綱渡り状態な俺達家族であった。隠し事が日に日に増えていってる気がする。


 三隈はもともと俺達とは別件の家族旅行で球大陸へ行く予定だった。

 聞くところによると魔族以外が立入れる国って限られてるみたいで、俺達が滞在するダイラン国と近隣の数カ国しかなかった。もしかしたら向こうで合流できるかもしれないらしい。


「あ、井上巡査来たな」


 道の向こうから井上巡査が小走りで走ってくる。駐車場、なんとか借りれらみたいだな。


「ん。じゃあ行こう。早くママに会いたいね?」


「んきゅう!」


 優しく微笑むルージュの問いに、元気なお返事を返す子熊ちゃん。

 そんな顔を見たら、頑張らないわけにはいかないでしょう?




 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆




「いやーやっぱり深いなぁ」


「け、結構登って来ましたよね」


 腰を伸ばす井上巡査の後ろで、汗だくになっている俺である。


 早速山に入った俺達は、アズイとウエラの先導でずんずんと山を登っている。

 多分1時間ぐらいは登ってるんじゃないだろうか。

 小さな山を二つぐらい超えて、今は結構大きな山の中腹らへんだ。

 周囲はもうすっかり山中で、車道にまばらにあった人工的な建造物はとっくに見えなくなっていた。


「足元、気をつけろよアオイ」


「平気ですよ?」


 うん。本当に余裕そうである。


 あれ? 実はこのメンツで一番の足手まといって……俺じゃね?

 地龍の三人娘はスイスイと物凄い勢いで登って行くし、アオイも平地と変わらないスピードで危なげない足取りだ。

 井上巡査もなんだか慣れた仕草でルートを見定めている。


 俺はと言えば、抱っこしているジャジャの分の体重も加味されてる上に、慣れない山道や不安定な足場に四苦八苦である。

 ジャジャの頭からタオルをかけ、伸びた枝や草を掻き分けながらなんとか遅れずに付いて行けてるってレベル。

 人の心配をしている場合じゃない。むしろ俺が一番心配される立場だ。


「い、井上巡査。山が似合いますね」


「そうかな? 学生時代に何度か友人と登った程度なんだけどね。でも油断したら駄目だよ。山って本当は怖いんだから。車に装備積んでおくんだったなぁ」


 装備の要る山って、それ本格的な登山ちゃうんかい。山にアタックするつもりなの?

 ていうかこの人なんでもできるなほんと!

 

「ん。心配ないお巡りさん。地龍が三匹も居る。迷わないし道も安全な場所を選んでる」


「そうそう、この山は僕たちの庭だからね。散歩コースよりもっと緩やかな道を進めばいいんでしょ?」


「それに目的地はここからそんなに離れてないわ。日が暮れる前には戻って来れるわよ?」


 比喩でもなんでもなく山道を飛び跳ねて先行して居る地龍達。

 種族の身体能力の違いをこうも見せつけられると、悔しさも湧いてこない。


「あぅだ! だぅ! だぁ!」


「ジャ、ジャジャ。お前も元気だな」


 俺が歩く振動だったり木々が揺れる音だったり、そういった全ての物に大喜びのジャジャはとても楽しそうだ。

 手を伸ばして葉っぱを掴みそうになって本気でビビる。手が切れるかもしれないからやめなさい!


「うだぁ!」


 汗だくな俺の顔を時々ペチペチと叩きながら、ジャジャは今この状況を満喫している。羨ましいです。


「ナナは平気か?」


「ぐっすり眠ってます」


 寝てんのかい! 本当にマイペースだな妹様ってば!

 見ればアオイの胸の中でタオルを被っているナナの体が規則正しく上下している。

 さっきから声がしないと思ったら……。まさかこの状況で寝るとは思わなんだ。

 いや、もしかしてアオイがあんまりにも上手に余裕たっぷりに山を歩いているもんだから、安心しきってるのかも知れない。くそう……これはちょっと悔しい。


「薫平さん、辛いんなら鞄は私が背負いましょうか?」


 オムツとかの軽い物は俺が背負っている鞄の中だ。

 水筒やミルクなんかは井上巡査が持ってくれている。水分補給はとっても重要なので、多めに持って来ているのだ。


「いや、良い。男の子の意地があるんですわ」


「へ? あ、そうなんですか?」


 女の子に荷物を持たせて自分は楽しようなんて、俺のプライドが許さないです!

 そんな下らない男の心理は、アオイにはさっぱりわからないようだ。

 首を捻って不思議がっている。

 結局自己満なんだよこういうのってさ。可愛いもんだろ?


「しっ」


 一番先頭を歩くアズイが口元に指を当て、身を屈めた。

 ウエラがゆっくりとアズイを追い越し、近くに生えていた大きな木に耳を当てた。


「……うん。さすがアズイ。僕もようやく匂って来たよ。ここから少し行ったところに、獣人が5、6人居るみたいだ。足音も聞こえる。よく分かったね?」


「あの獣人達って、松の枝を燃やして何かやってる事多いじゃない? ここからでも体に染み付いた燻ったマツの匂いがするわ」


 へ?


「する? 匂い」


 なんだか凄い事言ってるみたいだけど、試しにアオイに聞いて見た。


「わ、わかんないです。それに私も耳は良い方だと思うんですが、木が風に擦れる音がこうも多いと、足音なんて聞き分けられないです」


「ん。草龍ハーブドラゴンはすっごい鼻が効く地龍族。それに森の中に住むあの子達の五感は龍種一だと思う。あの子達は戦う力がない代わりに気配に敏感。それに特殊な草を育ててその効力で身を守るの。凄い効き目のある薬草だったり、幻覚を見せる草だったり。確か成長を確かめるのに匂いが重要とかなんとか」


 ほえー。凄いじゃんあのチビっ子ドラゴン達。


「あの可愛くない鼠の賢者が龍の病を治す時は、あの子たちから薬草を貰うらしいし。龍種にとって草龍ハーブドラゴンは欠かせない種族。でも本当に弱い。凄くすっごく弱い。多分薫平だったらすぐに泣かせられる」


「……大丈夫かあいつら。誰か保護してやった方がいいんじゃないか?」


「私も会った時に驚いた。本当なら各々の地龍の里で皆で養ってるはず」


 急に不安になってきた。あのか弱そうな二人だけで、よく今まで生きてこれたな。


「う、ウチの裏手の森とかって、引っ越して来れないですかね?」


 アオイが心配そうに俺のシャツの裾を引っ張る。


「ん。なんだか私もその方が良い気がして来た。森さえあればあの子達は生きていけるし、私も近くにいたら安心する」


「あいつらにも聞いてみるか。もし希望したら連れて帰ろう。なんだか放っておけなくなって来たぞ」


 朝飯を食べてる時のアズイなんてまんま無防備な子供だったしな。

 人間に警戒心があるから今まで隠れ住んでいたのは大正解かもしれん。

 なんだったら我が家で飯を食ったり風呂に入っても良いし。

 ……金銭的な問題は今は無視しよう。


 でもどうなんだろうか。一箇所の龍が集まるのはあんまり良い事ではないって話だしなぁ。でもここで放置してるのもそれはそれでモヤモヤする。


「なに?」


「どうしたんだい?」


 すんすんと鼻を動かしていたアズイと、それを自慢気に眺めるウエラが俺達へと振り向いた。


「ん。後で話そう。それよりその獣人達はどれくらいでこっちに来る?」


「はい。あと十分くらいだと思います。方向的にもこちらへ向かって来てますし」


 結構離れてるじゃん。


「こっちから出向くと変な勘違いさせちゃいそうだし、ここで待ってようか」


 肩にかけた荷物から水筒を取り出しながら井上巡査が提案する。

 そっか。歩いてる最中で鉢会うより、向こうに見つけて貰って最初に警戒してもらう方が誤解も少ないよな。

 突然顔を突き合わせて武器を向けられても困るし。


「ん。もう少しでパパやママに会えるよ?」


「きゅう!」


 ルージュの腕の中で子熊ちゃんが嬉しそうな声を上げる。


「座ってようか。みんな今のうちにお水とか飲んでおこう。赤ちゃん達は大丈夫そうかい?」


 いつの間にか頭のタオルを剥ぎ取ってガジガジと噛んで遊んいるジャジャと、完全にアオイに身を委ねて親指を咥えて眠るナナを見る。


「ええ、ジャジャは相変わらず楽しそうですし、ナナはーーーーーーぐっすりです」


「ナナ、今眠っちゃうとお昼寝しなくなっちゃうのになぁ」


 うん。アオイも普段通りでとても宜しい。


「ほらジャジャ。子熊ちゃん行っちゃうから、今の内にお話ししときな?」


「うだぁ?」


 俺に呼ばれてジャジャが顔を上げる。

 体を傾けて子熊ちゃんへと促すと、タオルを齧りながらしばらくジッと見続けている。


「ーーーーーーにへぇ」


「くぅあー!」


 あら可愛い。

 二人とも目を合わせてにっこり笑顔。


「うん。もう少しで……お別れだね」


 ちょっとだけ悲しそうな顔でルージュが微笑んだのを、俺は見逃さなかった。

 台詞の表記の仕方を以前のに戻しました。

 webでの読みやすさを重視したいので、ご意見などがあればよろしくお願いします。

 感想欄、返事は返せてませんが読ませていただいています。

 ワオンの勘違いや間違いなどは、時間のある時に直しますね? その場合は感想欄でもお返事させていただきます。

 また、お返事返せるようになったら良いなぁ。

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