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番外・王子様が幼女様を拾われました

それは遠い昔の、記憶。


「おいクリア、いるか?」

「王子殿下、それはなんですか」

「幼女だ」

「見ればわかります」

「ならいいだろう」

「…なぜ王子殿下が幼女と一緒にいるのかと問うているのですよわたくしめは」


冷淡な印象とは裏腹に、彼なりの気遣いは感じ取れる。


王子は彼の光源氏に憧れているのか。


「拾った少女を自分好みに育てるというのは男のロマンですからね」


一夫一妻が決められているこの国だから仕方ないのかもしれない。

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