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あくまでももしもです本編にはほとんど関係ありません
本編からの分岐は城から抜け出せなくなったところです。
そこは城の正式な出口だった。
「出してくださるんですか?」
なかば半信半疑、おどおどしつつ顔を見る私に頷く皇子。
本来の目的は皇子を射止めることだったのが
いつのまにか“城を無事に脱出すること”になっていたけれど。
「お前はオレの人生の中での一番だった」
「あ、ありがとう?」
「帰り道など…教えなければよかったと、後悔している」
とても悲しそうに言っている。
「さようなら」
私は彼にもう会うことはないのだと、悟った。
もしも即座に城から抜け出していたら?という話でした。