side魔界
別作品のキャラ登場、会話文のみ注意。
「旦那様…御客様がおみえになりました」
「通せ」
「久しいなヴェスタ坊」
「どうも、お久し振りですリレッド様」
「君が境界からこちらへ紛れてからはやくも100は過ぎただろうか…今は別界での竜狩りが忙しい時期だろう?」
「まあ、今日の分は済ませてあります」
「話していた少女は元気にしているかね?」
「とても元気にしています」
「よかった…それにしても」
「なんですか」
「大分老けたな」
「ははっ貴方に言われたくないんですけど」
「違いない」
「何か話があるんだろう?」
「さすがは先代の魔王、全てをお見通しですか」
「顔に書いてあるのだよ。魔王だった頃に先見の力などなかった。勿論今もな」
「隠していた事を知られてしまいました」
「秘密はいつかバレるものさ」
「彼女が家から去ってしまった」
「なら探し出して話合えばいい…まだ何もわかりあえていない物同士が言葉無しに互いを理解するなど出来ないのだから」
「…そうですね。そろそろ失礼します彼女が帰宅してくる頃なので」
「ヴェルタァク様もう帰られるんですか…!これ、兄が作ったお土産のチョコケーキです」
「いつも悪いねシュプッタージ君。カプキカージにも礼を言っておいてくれ」
「ああ…僕もパレッティナに行ってみたいな…」
「そうかい?人間界よりも魔界のほうが綺麗だよ」
「え?」
「またね」
「兄貴、出ていったって言ってたのに、帰宅してくるってどういう意味?」
「…連れ帰るという事だろう」
「は?…にしてもヴェルタァクさん次はいつ来るんだろうなあ」
「もう来ないんじゃないか」
「え?どういうこと」
「…彼に悩みが出来る事のはこの先無い、ということだ」
「余計わかんねーよ兄貴」
「きっと…すぐ来そうだな」
「ほら旦那様もこう仰ってるし」
「余計ことを考えるな…仕事をしろ…」