漬物とお酒と豆腐
まぁ、誤魔化しみたいなカルシウムサプリメントの次は、"身体に良い物なら良いか"と開き直り、商品開発をした。
(ナギサの弟子兼助手 アリス・ヴェルホード:女)
何してんです?
(イシュタル侯爵家ひとり娘 ナギサ)
糠床作ってんの。
漬物作ろうと思って。
(アリス・ヴェルホード)
漬物?あっ、ピクルスがありますよ?
(ナギサ・イシュタル)
あれは酢漬けでしょ?
これは糠に漬けるんだよ、ご飯に合うよ。
そういうと、野菜を漬けた。
しばらくして取り出す。
(アリス・ヴェルホード)
えっ?
(ナギサ・イシュタル)
これが"浅漬け"、一晩漬けると"一夜漬け"後は漬ける期間によって"即席漬け""当座漬け""古漬け"とか言うんだ。
漬ける時間によって味が変わるんだよ。
(アリス・ヴェルホード)
面白い!
(ナギサ・イシュタル)
じゃあ食べてみようか、浅漬け。
人参の浅漬けを食べた。
(アリス・ヴェルホード)
あれっ、生みたいにコリコリするけど味が付いてる。
(ナギサ・イシュタル)
それが糠漬けの味。
その味が漬け込むと、だんだん濃くなるんだ。
お弁当の副菜に一夜漬けを付けるのも良いね。
(アリス・ヴェルホード)
それ良いかも!
糠漬けの宣伝にもなりますよ。
(ナギサ・イシュタル)
漬け方の違いのも出そう。
別に一夜漬けが古漬けになっても良いんだし。
糠床さえ分けておけば大丈夫だからね。
(アリス・ヴェルホード)
やりましょう!やりましょう!絶対売れますよ。
(ナギサ・イシュタル)
米からお酒が作れるんだけど。
で、その搾りかすで、スープに入れたら粕汁、漬け床にして作ったら粕漬けってなるんだけど。
(アリス・ヴェルホード)
やりましょう!是非!
ナギサは早速、純米酒を作った。
魔法って便利だなぁ。
で、絞りかすで粕汁を作り、漬け床を作って粕漬けの製作に入った。
(ナギサ・イシュタル)
はいよ、試食だ。
(アリス・ヴェルホード)
これ、お酒ですか?水みたいですが……
(ナギサ・イシュタル)
匂ってみ。
(アリス・ヴェルホード)
あれっ?良い匂いがします。
水ではないですね。
そういうと、試飲してみるアリス。
(アリス・ヴェルホード)
!!美味しい!スッキリして飲みやすい。
エールやワインとも違う!
(ナギサ・イシュタル)
でしょ。
これに合う料理とか研究したら面白いよ。
(アリス・ヴェルホード)
ですよねぇ〜!
*作者はお酒が飲めません。
下戸以下なので、味や香りは各自想像してください。
(ナギサ・イシュタル)
芋もあったよね、さつまいも。
(アリス・ヴェルホード)
ありますよ、スイーツに使ってます。
(ナギサ・イシュタル)
作れるんだなぁ、お酒、"芋焼酎"。
甘い風味なんだ。
甘味が強く、芳醇でコクのある味わいでね(Google調べ)
(アリス・ヴェルホード)
作りましょう!
(ナギサ・イシュタル)
麦からも作れるんだ、"麦焼酎"。
フルーティーな香りと軽くキレのある味わいで飲みやすいんだ(by Google)
(アリス・ヴェルホード)
それも作りましょう!
新しいお酒ができた。
しかし、薬局なんで、飲酒を勧めるわけにもいかない。
そこでイシュタル侯爵家御用達の中で長い付き合いで信頼のできる商人に話を持ちかけた。
(御用達商人:女)
これは凄いですよ!
どうやって作ったんですか!
(ナギサ・イシュタル)
企業秘密です。
(御用達商人:女)
でしょうねぇ……
で、これの販売を任せてもらえると。
(ナギサ・イシュタル)
そうだよ。
薬局でお酒売るわけにはいかないからね。
(御用達商人:女)
量産できますか?
(ナギサ・イシュタル)
原料の米、さつまいも、麦、それと種麹があれば。
種麹は麹菌から作るから、ケイス教授に協力を頼んでみる。
(御用達商人:女)
パンに使う"酵母"とは違うんですね?
(ナギサ・イシュタル)
うん、違う。
という事で、王宮研究室を訪れるナギサ。
(ナギサ・イシュタル)
ケイス教授、お久しぶりです。
(王宮研究室室長カビ研究者 ケイス・リカント:女)
お久しぶりです、ナギサ様。
(ナギサ・イシュタル)
実はちょっと頼みたいことがありまして。
そう言うと、ナギサは麹の事を話す。
そして魔法で作った米酒、芋焼酎、麦焼酎を差し入れした。
(カビ研究者 ケイス・リカント)
なるほど、それには"麹菌"が必要なんですね。
それならあります。
しかし、このお酒は美味しいですね。
どれも違って、どれも良い、クセになります。
(ナギサ・イシュタル)
麹を量産したいんで、協力してもらえますか?
(カビ研究者 ケイス・リカント)
もちろん、優秀な弟子を紹介します、こき使ってください。
キント、こっちへ。
(ケイスの弟子 キント・コーシン:女)
はい、先生。
(カビ研究者 ケイス・リカント)
こちらはナギサ・イシュタル様、麹を作る為に麹菌が必要だ。
麹は量産するからできるか?
(キント・コーシン)
はい、任せてください。
(ナギサ・イシュタル)
よろしくお願いします。
麹を使ってコレを作るんですよ。
そう言うと、持ってきた酒を差し入れした。
(キント・コーシン)
これは!
(ナギサ・イシュタル)
美味しいでしょ。
コレを売り出すんだ。
置いていくから皆んなで飲んで。
そう言うと、ボトルを5本づつ出した。
(キント・コーシン)
ありがとうございます!
これで麹の心配は無くなった。
後は陛下への差し入れだ。
(ナギサ・イシュタル)
陛下。
(マンティコ帝国皇帝 リリアス・マンティコ:女)
おお、ナギサじゃないか、また新しい物でも作ったのか?
(ナギサ・イシュタル)
はい、これを。
(リリアス・マンティコ皇帝)
なんだ?この匂いは酒か!
(ナギサ・イシュタル)
はい、新しいお酒です、ご賞味ください。
(リリアス・マンティコ皇帝)
早速いただこう。
おっ、美味だ、今までのとは全く違うな。
3種類を試飲したリリアス皇帝。
(リリアス・マンティコ皇帝)
どれも気に入った、その時の気分で飲み分けよう。
で、なんという名だ。
(ナギサ・イシュタル)
右から米酒、芋焼酎、麦焼酎です。
(リリアス・マンティコ皇帝)
我は真ん中の"芋焼酎"が一番かな。
甘味とコクがクセになる。
しかし、どれも美味じゃ。
其方のところにあるのか?
(ナギサ・イシュタル)
いえ、流石に薬局でお酒は売れませんから、御用達の商人に販売は委託しました。
(リリアス・マンティコ皇帝)
たしかに薬局で酒はいかんな(笑)
それと、其方のところで教えてもらった"漬物"な。
あれも美味だな、米に合う。
(ナギサ・イシュタル)
このお酒の肴にも合います。
(リリアス・マンティコ皇帝)
そうだな、ちょっと持って来させよう。
おい、誰か。
(専属メイド:男装)
はい!
(リリアス・マンティコ皇帝)
漬物を持って来させよ。
(ナギサ・イシュタル)
できれば色々な種類を。
漬け方でも違いますから。
(専属メイド:男装)
はっ!
しばらくして"漬物"が来る。
(リリアス・マンティコ皇帝)
さて、どれとどれをいくかな。
色々な組み合わせを楽しむリリアス皇帝。
(リリアス・マンティコ皇帝)
我は米酒と古漬けの組み合わせと芋焼酎と浅漬けか、いや、どれも捨てがたい。
(ナギサ・イシュタル)
くれぐれも飲み過ぎには注意してくださいね。
(リリアス・マンティコ皇帝)
分かっておる……と言いたいが、気をつける。
これらは口当たりが良いので、ついつい飲み過ぎるかもな、肝に銘じよう。
また、肴の漬物が美味なんだ。
(ナギサ・イシュタル)
私の居た世界では、コレらのお酒と漬物は同じ国で作られていました。
(リリアス・マンティコ皇帝)
どうりで合うはずだ(笑)
その後、唐辛子を使った"キムチ"を作ったが、香辛料が高いので、広まらなかった。
一部、財力のある貴族は頼んでいたが。
(アリス・ヴェルホード)
先生、漬物、大人気ですよ!特にご飯とセットにした"漬物弁当"
単品でも人気で、おにぎりとセットで買って行くお客様もたくさん居ます。
子供向けに小さくしたのもおにぎりと一緒に買って行きますよ。
(ナギサ・イシュタル)
それは良かった。
(アリス・ヴェルホード)
それと、さっき商人のケルさんに会ったよ。
お酒、どれも好調だって。
(ナギサ・イシュタル)
順調でなにより。
(アリス・ヴェルホード)
でぇ〜(ニヤッ)
(ナギサ・イシュタル)
ネタ無いよ、なんかヒントちょうだい。
(アリス・ヴェルホード)
うーん……ネタのヒントねぇ……そう言われたら……
(ナギサ・イシュタル)
豆腐……
(アリス・ヴェルホード)
豆腐?なんです?それ。
(ナギサ・イシュタル)
さぁ……
(アリス・ヴェルホード)
さぁって……
(ナギサ・イシュタル)
面倒くさいぎゅあっ♡
ナギサの股間にクリーンヒット、ナギサの身体が97.8セメ浮き上がる(1セメ=1cm:当社データ)
(ナギサ・イシュタル)
ぎゅががががあ"あ"ぁ”ぁ"ぁ"っ"♡がっ♡(失神)
そこまで蹴り上げられると、一撃失神する。
(アリス・ヴェルホード)
ケッ、失神しやがった(ゴミを見る目)
アリス、アンタ人が変わってるぞ。
桶に水を汲んできて……
(アリス・ヴェルホード)
起きろや、オラっ!
その水の中に、ナギサの頭を沈めて蓋をした。
(ナギサ・イシュタル)
んぶっ♡…………んぶっ♡…………………………………………
(アリス・ヴェルホード)
えっ?……あれ?……先生?
(ナギサ・イシュタル)
んぶっ♡…………ん”ぶぶっ♡………………ん”ぶぶぶぶうぅぅぅっ♡ばはっ♡はぁ♡はぁ♡はぁ♡ はぁ♡
(アリス・ヴェルホード)
脅かすんじゃねぇ〜!!
もう一度、ナギサの頭を桶の水の中に沈めるアリス。
(ナギサ・イシュタル)
んぎゅぎゅぎゅぎゅうぅぅぅっ♡ぶはぁっ♡はぁ♡はぁ♡はぁ♡ はぁ♡あのな♡
(アリス・ヴェルホード)
えっ?その……なんでしょう、先生(上目遣い)
(ナギサ・イシュタル)
今更だぎょっ♡
またナギサの股間を蹴り上げたアリス。
ナギサの身体が14.9セメ浮き上がる(1セメ=1cm:当社データ)
かなり手加減したな、びびったな(笑)
(アリス・ヴェルホード)
いいから教えろ(感情の消えた目)
(ナギサ・イシュタル)
はい……
(アリス・ヴェルホード)
で、豆腐って?
(ナギサ・イシュタル)
豆腐は大豆をよく洗った後、水に一晩つける。
で、それを汁ごとすり潰してクリーム状にするんだ。
それから鍋で水を沸かし、その中に入れる。
強火のまま、焦げないようにかき混ぜ、泡がふく直前に弱火にしてかき混ぜながら煮る。
この時、浮いている泡は取り除く。
泡が落ち着き、青臭さの匂いが変わったら、火を止め、布袋に入れて濾す。
全部入れたら、袋の口を捻って搾るをだ。
この時の液体を豆乳っていうんだ。
このまま飲んでもいいし、搾りかすは"おから"っていって、料理に使える、美味しいよ。
で、豆乳を沸騰しないように温めて、ニガリを加える。
ニガリって、海水を煮詰めて塩を採った後に残る透明な液体の事なんだ(by Google)
で、これが分離したら、塊を取り出し型に流し込んで軽く押して固める。
この時、余分な水分は取ること。
水分の抜き方で硬さが変わるから、お好みで。
これで豆腐の出来上がり(Google先生大好き♡)
美味しいよ。
大豆から作るから、身体にも良いし。
(アリス・ヴェルホード)
良いですねぇ〜、健康食品として売れますよ!早速作りましょう!
そう言うと、豆腐を作った、火魔法って便利だなぁ……
で、早速食べる。
(アリス・ヴェルホード)
美味しい!!
(ナギサ・イシュタル)
ついでに"味付きおから"も作ったよ。
(アリス・ヴェルホード)
これも美味しい!!
豆からって事は、おかずにも主食にもなるよね。
(ナギサ・イシュタル)
そうだよ。
醤油や味噌を付けても美味しい。
(アリス・ヴェルホード)
そうか!どっちも大豆を材料にしてるから合うんだ。
(ナギサ・イシュタル)
刻んだネギや生姜とか、薬味と一緒に。
(アリス・ヴェルホード)
ネギと生姜、あります!刻んできます!
そしてネギ、生姜と一緒に食べた。
(アリス・ヴェルホード)
もう、最高!!絶対売れる!
(ナギサ・イシュタル)
でも、傷みやすいんだ、冷やしても3日保たないかな。
だから、作りながら売らないとダメだね。
(アリス・ヴェルホード)
なら、豆腐工房を作りましょう。
調理人を雇えばできます。
というか、ウチの料理人ができそうです。
とりあえず1人連れて来ます。
そう言うと、ホントに翌日連れて来た。
昨晩、アリスが熱血指導したみたいで、既に作れるようになっていた。
(アリス・ヴェルホード)
今日から販売します、任せてください!(鼻息)
鼻息荒く、売り出した。
最初は試食用に小分けして味見させる。
大豆から作った身体に良い食べ物という事で、早速売れ出した。
価格も安いとなれば、当たり前だ。
同時に根菜を細かく刻んで混ぜて味付けした"おから"も売り出した。
これも好評で、人気を二分した。
もちろん、皇帝にも献上した。
(リリアス・マンティコ皇帝)
これが豆腐か?
(ナギサ・イシュタル)
はい、そして、その横にあるのが搾りかすからできる"おから"です。
ミルクのように見えるのが、豆腐となる前の液体で、"豆乳"と言います、ご賞味ください。
(リリアス・マンティコ皇帝)
"豆乳"ねぇ……牛から採れる牛乳に似てるからか?
(ナギサ・イシュタル)
諸説あるかと思います、よく分かりません。
(リリアス・マンティコ皇帝)
其方でも分からぬ事があるのか(ニヤッ)
(ナギサ・イシュタル)
いや、分からない事だらけですよ、陛下。
(リリアス・マンティコ皇帝)
ではまず、豆腐からいこうか。
お勧めの食べ方は?
(ナギサ・イシュタル)
まずはそのまま味わってみてください。
その後、薬味のネギや生姜を、最後に醤油か味噌を付けた方が楽しめます。
(リリアス・マンティコ皇帝)
なるほどのう。
リリアス皇帝が一口食べる。
(リリアス・マンティコ皇帝)
これは美味だ、素朴な味が良い。
次は薬味だな。
おお、これも良い。
味噌、醤油、うん、どちらも美味だ。
では、この"豆乳"というのを飲んでみよう。
これも不思議な味だが美味だ。
牛乳とは違った味わいがある。
こうなると、搾りかすという"おから"も気になる。
(ナギサ・イシュタル)
"おから"には味付けがしてあります。
(リリアス・マンティコ皇帝)
なんだ、味を付けたのか?
我はまず、そのままを味わってみたいぞ。
そう言うと、料理長が慌てて取りに行った。
(ナギサ・イシュタル)
あまりお勧めでは無いですよ?
(リリアス・マンティコ皇帝)
そうか?まぁ良い、せっかくだ。
料理長が持って来た"おから"を一口食べるリリアス皇帝。
(リリアス・マンティコ皇帝)
ん?美味だぞ?豆の風味が残っておる。
(ナギサ・イシュタル)
かなりツウです、陛下。
(リリアス・マンティコ皇帝)
其方は嫌か?
(ナギサ・イシュタル)
私は味付きの方が……
(リリアス・マンティコ皇帝)
なら、期待できるな!
"味付きおから"を食べるリリアス皇帝。
(リリアス・マンティコ皇帝)
こ、これは美味だ!搾りかすとは思えん!
(ナギサ・イシュタル)
コレらと例のお酒を(ニヤッ)
(リリアス・マンティコ皇帝)
合うに決まっておろうが(ニヤッ)
米酒、焼酎を持って来させる。
(リリアス・マンティコ皇帝)
これは堪らんぞ!
(ナギサ・イシュタル)
因みに、豆腐ですが、漬物とも……
(リリアス・マンティコ皇帝)
合うだろうな!
豆腐に刻んだ漬物をのせた物が運ばれて来る。
(リリアス・マンティコ皇帝)
やっぱりな、これも同じ国の食べ物か?
(ナギサ・イシュタル)
はい、そうです。
(リリアス・マンティコ皇帝)
よく合うはずだ(笑)
大喜びのリリアス皇帝。
料理長には作り方を覚えてもらい、ナギサは薬局に帰った。




