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薬剤師が異世界転生!  作者: なぎさセツナ
4/10

化粧品とサプリメントとおにぎり

久しぶりに薬局に行くナギサ。


(ナギサの弟子兼助手 アリス・ヴェルホード:女)

あっ、久しぶりです、先生。


(イシュタル侯爵家ひとり娘 ナギサ)

久しぶりに来れたよ。

で、今更なんだが……薬局の名前はなんだったっけ?



ガチャン!

その場にコケるアリス。


(アリス・ヴェルホード)

先生!ってか、そうでしたね、薬局名は"イシュタル薬局"です。


(ナギサ・イシュタル)

分かった、"イヤぁ〜ん、たらぁ〜薬局"ごばっ♡



アリスはナギサの股間を蹴り上げた。

ナギサの身体は74.8セメ浮き上がった。(1セメ=1cm:当社データ)


(ナギサ・イシュタル)

ぐぼぼぼぼぉぉぉっ♡

 

(アリス・ヴェルホード)

あゝ、やっぱりコレが無いと仕事してる実感無いわ。



泡を吹き白目を剥いて失神したナギサだった。

しばらくして、ナギサが復活する。

一躍有名になったナギサと"イシュタル薬局"。

大所帯になった為、建物も大きくなり、今では20人の優秀な薬師が患者を診ていた。


(ナギサ・イシュタル)

ウチもデカくなったなぁ……


(アリス・ヴェルホード)

そりゃあ、皇帝陛下の件がありますからね。

おかげで優秀で有能な薬師を確保できていますよ。


(ナギサ・イシュタル)

なら、次、いってみる?


(アリス・ヴェルホード)

次?ですか?


(ナギサ・イシュタル)

サプリと化粧品、どっちからやる?


(アリス・ヴェルホード)

両方。


(ナギサ・イシュタル)

そうきたか。


(アリス・ヴェルホード)

では、どれからいきます?


(ナギサ・イシュタル)

そうだな、ビタミンCあたりからいくか。


(アリス・ヴェルホード)

美肌効果ですね。


(ナギサ・イシュタル)

そう、貴族の婦人や大店の奥さんあたりが喜びそうだしね。


(アリス・ヴェルホード)

やはり日焼けとか気にしてますからねぇ〜。


(ナギサ・イシュタル)

そこにつけ込む。

後、米あったよね。

あの糠で作った化粧水も美肌効果があるんよね。

肌がしっとりする。


(アリス・ヴェルホード)

米、あの家畜の餌からそんなことが。


(ナギサ・イシュタル)

米が家畜の餌、異世界のテンプレだな。

あれ、調理しても美味いよ。

品種改良して食用に特化させたらより美味い。


(アリス・ヴェルホード)

じゃあ、まずビタミンCと糠からいきましょう。



ビタミンCはメラニンの生成を抑制し、肌のしみ、そばかす、日焼けなどによる色素沈着を緩和する効果や、コラーゲンの生成を助け、肌の弾力を維持する効果の他、抗酸化作用もある。

また、米糠化粧水には、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの肌への効果が期待できる栄養素がたくさん含まれている。

保湿には絶対欠かせないセラミドや、肌の代謝力を上げるビタミンBなども豊富だ。

米糠化粧水を使うことで、肌が保湿され、肌荒れで悩む人や乾燥肌に悩む人、乾燥から大人ニキビを起こしやすい人にはおすすめなのだ。

という事で、ビタミンCはジュースや粉末、飴にする事にした。


(ナギサ・イシュタル)

ビタミンCは水に溶かすと壊れやすいんだが、ジュースにした方が飲みやすいよなぁ……


(アリス・ヴェルホード)

たしかに、飴も良いですけど、小さい子供には危ないですよね。


(ナギサ・イシュタル)

喉に詰まらせたらダメだからな。

まぁ、大人向けに飴も作るけどね。


(アリス・ヴェルホード)

粉も作りましょう。

持ち歩くのに便利です。

薬のように飲んでも良いし、水に溶かしてジュースにしても良い。

お茶会用に保存も効きますからね。


(ナギサ・イシュタル)

でも酸化注意だから、入れ物を工夫しよう。


(アリス・ヴェルホード)

保存魔法かけます?


(ナギサ・イシュタル)

そうやね。

私なら、魔力は腐るほどある、安く作れるな。


(アリス・ヴェルホード)

でも先生が居なかったら……


(ナギサ・イシュタル)

魔石だよ、魔石を魔力タンクに使う。

魔石ぐらい、いくらでも作れる。

入れ物になる石を用意して。

空になったら持ってきて、注入して渡すから。


(アリス・ヴェルホード)

なるほど!

じゃあ、魔石を組み込んだ機械を作れば良いんですね。

それでパッケージを作ると。


(ナギサ・イシュタル)

そう、それなら魔石を交換するだけで済む。


(アリス・ヴェルホード)

分かりました、早速用意します。



アリスは早速手配した。


(ナギサ・イシュタル)

飴は長持ちできるようにしたいから、包みはしっかりやろう。

あと、そこにビタミンBも混ぜたい。

 

(アリス・ヴェルホード)

なんでです。


(ナギサ・イシュタル)

船乗りだよ。

"壊血病"と"脚気"対策だ。

船の上で、新鮮な野菜や果物を摂れって無理やん。

それで、ビタミンCが不足して"壊血病"になる。

これをできるだけ予防したい。

ビタミンBは"脚気"の予防だ。

どちらも船上では難しいから、飴にして持たせるんだよ。


(アリス・ヴェルホード)

なるほど!それならたしかに飴が良いですよね。

湿気対策をしても海なら心配だから、粉は避けたい。

日持ちのしないドリンクはもっての外ですよね。


(ナギサ・イシュタル)

そうそう。

で、糠の方はどうかな?


(アリス・ヴェルホード)

それがやり方が分からなくて。


(ナギサ・イシュタル)

えーっと、じゃあ……



ナギサもよく分からないので、"スマホ"で動画を見せた。

スマホ使えるんだ、便利だな。


(アリス・ヴェルホード)

なんですか?これ?


(ナギサ・イシュタル)

秘密兵器の魔動具、神からの贈り物。


(アリス・ヴェルホード)

こんなの……そうか!


(ナギサ・イシュタル)

"転生チート"ね。

より、この世界の人間じゃないって分かるでしょ。

ただし、壊されたり、盗まれたら、致命的だからね。


(アリス・ヴェルホード)

はい、絶対秘密にします。


(ナギサ・イシュタル)

知られたら、箝口令を引いて。


(アリス・ヴェルホード)

はい、分かりました。



動画に出てきた農具を作り、動画の様に使って糠を取る。

そのついでにできる"白米"を炊いて、塩おにぎりを作る。


(ナギサ・イシュタル)

これが家畜の餌から作った"おにぎり"だよ。


(アリス・ヴェルホード)

先生!言い方!!


(ナギサ・イシュタル)

まぁ食べてみて、世界観、変わるから。

はい、アリス。


(アリス・ヴェルホード)

わっ、私から!


(ナギサ・イシュタル)

まずは毒味ね。


(アリス・ヴェルホード)

先生ぇ〜!!(涙目)



気合いを入れて、一口食べるアリス。


(アリス・ヴェルホード)

!?!美味しい!!


(ナギサ・イシュタル)

安全も証明されたので、皆さんどうぞ(笑)


(アリス・ヴェルホード)

先生!(半泣)



おにぎり大試食会が開催される。


(マンティコ帝国皇帝 リリアス・マンティコ:女)

ナギサ、来たぞ!


(ナギサ・イシュタル)

マンテ子爵、ようこ……


(リリアス・マンティコ皇帝)

私は子爵だぞ(ニヤッ)


(ナギサ・イシュタル)

あっ!

よく来たな、褒めでごぼっ♡



アリスは後ろからナギサの股間を蹴り上げた。

ナギサの身体が86.7セメ浮き上がる。(1セメ=1cm:当社データ)

で、落ちてきたところを……


(ナギサ・イシュタル)

がばっ♡



アリスの右フックでナギサの鳩尾を打ち上げた。


(ナギサ・イシュタル)

ごぼぼぼぼぼおぉぉぉっ♡


(リリアス・マンティコ皇帝)

おい、死んでないよな(汗)


(アリス・ヴェルホード)

大丈夫です。

ウチの先生は、この程度では死にません。


(マンティコ帝国近衛騎士団長 アイリス・バロイ:女)

ホントかなぁ……(遠い目)



泡を吹いて痙攣しているナギサ。


(アリス・ヴェルホード)

先生、来客ですよ。



アリスは水の入った桶を持って来て、その水の中にナギサの頭を沈めて押さえた。


(アイリス・バロイ近衛騎士団長)

おっ、おい……(冷汗)


(ナギサ・イシュタル)

んぼっ♡……んぼぼっ♡……んぼぼお“ほ”ほ“ぉ“ぉ”ぉ“ぉ”♡ぶはぁっ♡はぁ♡はぁ♡はぁ♡ はぁ♡


(アリス・ヴェルホード)

来客です。


(ナギサ・イシュタル)

はい……


(アイリス・バロイ近衛騎士団長)

これ、いつか死ぬやつだ(ため息)


(リリアス・マンティコ皇帝)

これが"おにぎり"という、新しい食べ物か?


(ナギサ・イシュタル)

はい、家畜の餌の米から作りました。


(アリス・ヴェルホード)

先生!言い方!!


(アイリス・バロイ近衛騎士団長)

ほう、面白い、それがこんなになるんだな。


(ナギサ・イシュタル)

食用に改良すれば、もっと美味しくなります。


(リリアス・マンティコ皇帝)

という事はこれが祖となるわけだ、面白い。



そう言うと、リリアス皇帝は口にした。


(リリアス・マンティコ皇帝)

なっ!これが家畜の餌だと。

どうやって調理した、こんな美味な物を見逃してたのか!


(アイリス・バロイ近衛騎士団長)

これは手軽で良い!腹にも溜まる、是非作り方を。


(ナギサ・イシュタル)

それはですね、これぎょっ♡



思わずアリスがナギサの股間を後ろから蹴り上げる。

手加減したとはいえ、ナギサの身体は25.9セメ浮き上がった。(1セメ=1cm:当社データ)


(アリス・ヴェルホード)

あっ……(焦)


(ナギサ・イシュタル)

な・ん・か・へ・ん・な・こ・と・言っ・た??(涙目)


(アリス・ヴェルホード)

あっ、いえ、つい癖で……えへっ♡(テヘッ)



涙目で震えるナギサを可哀想な目で見るリリアス皇帝。

その後、魔動具で調理法を見せた。

料理長は食い入るように見ていた。


(ナギサ・イシュタル)

これはパンの代わりになりますから、色々なメニューが作れますよ。


(リリアス・マンティコ皇帝)

それでだ……


(ナギサ・イシュタル)

これが新しい化粧水です。

後、美肌効果も見込める食べ物がコレです。

飴は菓子として、粉は溶かしてジュースとして飲む事をお勧めします。


(リリアス・マンティコ皇帝)

分かった、でな……


(ナギサ・イシュタル)

魔動具は完成次第、献上いたします(涙目)


(リリアス・マンティコ皇帝)

分かればよろしい(ニヤッ)


(ナギサ・イシュタル)

アイリスさん達は不要ですか?

連絡に特化したのを作りますが。

ただ、紛失、盗難だけは絶対防がないといけないので。


(アイリス・バロイ近衛騎士団長)

分かった、じゃあ、まず、私と副団長の2人分を頼む。


(ナギサ・イシュタル)

分かりました。



ナギサは薬師なのに、何故か魔動具を作る事になった。

薬師と錬金術師、二刀流だな。

魔石を使って、転生チートで"スマホ擬き"を作った。

陛下のは動画閲覧専用、アイリスに渡したのは、ビデオ通話の連絡用。


(リリアス・マンティコ皇帝)

我のは話ができんのか?


(ナギサ・イシュタル)

要ります?

じゃあ、これ。

騎士団長と副団長との連絡を取れる物です。

閲覧用と連絡用に分けた方が良いかと。


(リリアス・マンティコ皇帝)

という事は、閲覧中も連絡が取れるな。


(ナギサ・イシュタル)

その通りです。

あの、公務には支障を出さないでくださいね。


(リリアス・マンティコ皇帝)

分かった、気をつけよう。



後日、宰相から抗議がきたのは言うまでもない。


(ナギサ・イシュタル)

陛下!!


(リリアス・マンティコ皇帝)

なんだ?


(ナギサ・イシュタル)

公務!


(リリアス・マンティコ皇帝)

あゝ……分かった、分かった。

お前も宰相の仲間か(ため息)


(ナギサ・イシュタル)

いや、仲間とかじゃなくてですね。

公務が滞ったら問題でしょ(ため息)


(リリアス・マンティコ皇帝)

それはいかんな、宰相!


(マンティコ帝国宰相 グレン・アシス:男)

はっ!


(リリアス・マンティコ皇帝)

これをやっておけ。


(グレン・アシス宰相)

陛下!(涙目)


(ナギサ・イシュタル)

分かりました。

規制をかけましょう。

一定量の公務を終わらさないと、閲覧できない仕掛けを。

更に、その日の公務が終わらなかったら、翌日は見れないようにします。


(グレン・アシス宰相)

それは妙案ですな。


(ナギサ・イシュタル)

では……


(リリアス・マンティコ皇帝)

無礼な!近づくでない。


(アイリス・バロイ近衛騎士団長)

ナギサ殿、これ以上陛下には……



アイリスが間に割って入るフリをして、閲覧用のスマホ擬きを掴んだ。


(リリアス・マンティコ皇帝)

なっ!


(アイリス・バロイ近衛騎士団長)

ナギサ殿!!


(ナギサ・イシュタル)

たしかに!


(リリアス・マンティコ皇帝)

其奴を取り押さえろ!


(近衛騎士達)

はっ!



ナギサとリリアス皇帝の間に割って入り、壁を作った。

陛下の方を向いて。


(グレン・アシス宰相)

今です、ナギサ様!


(ナギサ・イシュタル)

はい!


(リリアス・マンティコ皇帝)

貴様ら、謀ったな!


(アイリス・バロイ近衛騎士団長)

陛下、観念してください。


(グレン・アシス宰相)

公務を済ませば、いくらでも閲覧できるじゃないですか。


(リリアス・マンティコ皇帝)

ううっ……

そうか、魔法だな!なら、我にも……


(ナギサ・イシュタル)

私しか解除できないようにしました。


(リリアス・マンティコ皇帝)

捕らえて口を割らせば……


(グレン・アシス宰相)

それだけの執念を公務に注いでください(ため息)



なんだかんだで不貞腐れながら公務をこなすリリアスであった。

まぁ、皇帝だもんな、頑張れ(笑)


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