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薬剤師が異世界転生!  作者: なぎさセツナ
2/10

薬師、ナギサ・イシュタル

その夜。


(イシュタル侯爵家当主 クラン:女)

ナギサ、あなた、狂ったんですって?


(イシュタル侯爵家ひとり娘 ナギサ)

ぶっ!

狂ってません!ってか、いきなり何言うんです?


(クラン・イシュタル)

アリスから聞きました。

全く別人みたいになって、一人称は"ボク"。

異世界から転生してきたとか訳の分からない事を言ったとか。


(ナギサ・イシュタル)

アイツ、全部喋ってるやん!!


(クラン・イシュタル)

口調も変わりましたね。


(ナギサ・イシュタル)

なっ、何の事でしょうか、お母様(焦)


(クラン・イシュタル)

目が泳いでますが。


(ナギサ・イシュタル)

ううっ……


(クラン・イシュタル)

本当の事ですか?(冷たい目)


(ナギサ・イシュタル)

・・・はい……


(クラン・イシュタル)

そうですか……で、これからどうするんです?


(ナギサ・イシュタル)

一山当てて、がっぽり儲ける……あっ(汗)


(クラン・イシュタル)

・・・ふふっ♡ふふふっ♡あはははは、面白い。

やはり別人ですね。


(ナギサ・イシュタル)

あっ、でも、庶民や貧民からボッタくる気は無いですよ。


(クラン・イシュタル)

そこはわきまえてるのね。

そう、この世界には、庶民価格と貴族価格がある。

貴族価格はボッタくり価格、まぁ、限度はあるけどね。

ノブレス・オブリージュよ、だから、高くて良い。

で、どんな事をするつもり?


(ナギサ・イシュタル)

お母様、って呼んで良いのかな?

私はこの世界の事が分かっていません。

先ずはそこから始めようかと、アリスがサポートすると言ってくれましたし。

その上で、出来る事をやります。


(クラン・イシュタル)

賢明な判断ね。

そこは変わってないわ。

成果は期待してます。

それと、私の事は引き続き、お母様と呼びなさい。


(ナギサ・イシュタル)

はい、分かりました。



話は終わった、許可も出た、上手く乗り切ったナギサだった。

翌日。


(ナギサ・イシュタル)

アリス、アンタねぇ〜!


(ナギサの弟子兼助手 アリス・ヴェルホード:女)

話は早く、はっきりした方が良いでしょうから。


(ナギサ・イシュタル)

はぁ……まぁ、何も無かったから良いけどさぁ……


(アリス・ヴェルホード)

何も無いですよ、クラン様はそんな人ではありませんから。


(ナギサ・イシュタル)

なら、先に言えよ!


(アリス・ヴェルホード)

先に言ったら面白くない(ニヤッ)


(ナギサ・イシュタル)

ほう……なら、儲けても取り分やらんから。


(アリス・ヴェルホード)

えっ?


(ナギサ・イシュタル)

そりゃそうだろ。


(アリス・ヴェルホード)

そ、そんな……


(ナギサ・イシュタル)

当たり前だ。


(アリス・ヴェルホード)

足舐めます!ペロペロします!性奴隷になります!だから、それだけは……(涙目)


(ナギサ・イシュタル)

要らないよ!


(アリス・ヴェルホード)

それだけは、可愛いい弟子じゃないですか!そんなご無体な……(半泣)


(ナギサ・イシュタル)

当然の扱いだ!


(アリス・ヴェルホード)

うわぁ〜ん!(涙)


(ナギサ・イシュタル)

嘘泣きは要らないよ。


(アリス・ヴェルホード)

なんで分かったんですか!(泣)


(ナギサ・イシュタル)

目薬さしたろ!


(アリス・ヴェルホード)

違います!涎です!


(ナギサ・イシュタル)

汚いな、おい!



アリス、お前も大概やな。

日常の診察が始まる。


(患者:男)

先生……


(ナギサ・イシュタル)

性病ですね、ぶぼっ!



アリスの右フックがナギサの鳩尾に決まる。


(患者:男)

6日前に娼館行っちゃいましたから(テヘッ)


(アリス・ヴェルホード)

えっ?本当だったんですか!


(ナギサ・イシュタル)

あ、アリス、お、お前……


(アリス・ヴェルホード)

あは、あははは……ごめんなさい、先生(テッペロ♡)

飲み薬と塗り薬、出しときますね。

飲み薬は1日2回、塗り薬は1日3回塗ってくださいね。


(患者:男)

は、はい……先生は大丈夫ですかね(汗)


(アリス・ヴェルホード)

えっ?大丈夫ですよ。

これぐらいでは死にませんから(ニコッ)


(患者:男)

は、はぁ……



しかし、その後も7回被害に合うナギサ。

まぁ、そのうち4回は自業自得だが。


(アリス・ヴェルホード)

本日の診察、終わりました。


(ナギサ・イシュタル)

お前、なかなかやってくれたよな!


(アリス・ヴェルホード)

でも、4回は自爆でしたよね!(感情の消えた目)


(ナギサ・イシュタル)

あっ……はい……



そこへ……


(貴族:男)

先生!先生!


(ナギサ・イシュタル)

本日の診察は終わりまひぶっ!



アリスの右ストレートがナギサの左頬に決まる。


(貴族:男)

あ、あのぉ〜、先生?


(アリス・ヴェルホード)

どうしたんですか?


(貴族:男)

私の妻が暴走馬車に跳ねられました!


(アリス・ヴェルホード)

すぐ運んできてください!!


(貴族:男)

はい!



運ばれてきた夫人は、口から血を流し、足が曲がっちゃいけない方向に曲がり、腕が複雑骨折していた。


(ナギサ・イシュタル)

あゝ……これは……


(貴族:男)

先生!!


(ナギサ・イシュタル)

介錯しましょう、楽になってもおぼごっ♡



ナギサの股間を思いっきり蹴り上げたアリス。

ナギサの身体が54.3セメ浮き上がる。(1セメ=1cm:当社データ)


(ナギサ・イシュタル)

お“ほ”ほ“ぉ“ぉ”ぉ“ぉ”♡


(アリス・ヴェルホード)

先生、真面目にしてください!(感情の消えた目)



泡を吹いて白目を剥くナギサ。


(貴族:男)

先生?


(アリス・ヴェルホード)

大丈夫、生きてますから。


(貴族:男)

いや……はい……


(アリス・ヴェルホード)

起きてください!先生!!



水を入れた桶に、ナギサの頭を突っ込み、押さえるアリス。


(ナギサ・イシュタル)

んぶっ♡……ん”ぶぶっ♡……ん”ぶぶぶぶうぅぅぅっ♡


(貴族:男)

先生!死にます!やめてください!!


(ナギサ・イシュタル)

ばはっ♡死んだご先祖様とお話ししてきた。


(貴族:男)

死にかけてるじゃないですか!



ベッドに寝かされた夫人を見る。


(ナギサ・イシュタル)

どれどれ、おじさんにも見せてごぶべっ♡



アリスのかかと落としがナギサの頭に決まる。


(アリス・ヴェルホード)

真面目にやりましょうね、先生(感情の消えた目)


(ナギサ・イシュタル)

はい……(怖)



しかし、患者の状態は酷い。


(ナギサ・イシュタル)

ここまでくると、魔法による治療になりますが、よろしいでしょうか?


(貴族:男)

はい、構いません!治療費はいくらでも払います!妻を助けてください!(涙目)


(ナギサ・イシュタル)

分かりました。

 【魔法の杖でキラキラりぃ〜ん!】

がぼばっ♡



アリスの膝蹴りがナギサの腹に決まる。


(アリス・ヴェルホード)

真面目にやれ、先生!(感情の消えた目)


(ナギサ・イシュタル)

はい……

では行きます!

 【テラヒール】

げぶっ♡



アリスの正拳突きがナギサの鳩尾に決まるが……

温かく眩しい光に包まれ、光が消えると、そこには綺麗に治った夫人が居た。


(貴族:男)

先生ぇぇぇっ!!(嬉)


(ナギサ・イシュタル)

はぁ♡はぁ♡はぁ♡ はぁ♡後は意識が戻るのを待ってください。


(アリス・ヴェルホード)

いっ、一瞬で………………治した…………………………


(ナギサ・イシュタル)

アリス……ふぅ♡ふぅ♡ふぅ♡ふぅ♡


(アリス・ヴェルホード)

ごっ、ごめんなさぁ〜い!!!



しばらくして、夫人の意思が戻る。


(貴族:夫人)

わっ、私は……


(貴族:男)

キャスタ!!(涙)


(ナギサ・イシュタル)

お薬出しときますね。

体力回復薬です。

粉薬いごっ♡



アリスのエルボーがナギサの頭に決まる。


(アリス・ヴェルホード)

あっ……(焦)

こ、粉薬ですから、1日3回飲んでください。

3日飲めば大丈夫ですから、3日分、出しときますね(汗)


(アーノルド子爵家当主 アル:男)

あ、あのう……先生は大丈夫ですか?


(アリス・ヴェルホード)

えっ?あっ、あゝ、大丈夫です、意識飛んでるだけですから。


(アル子爵)

は、はぁ……

お代はいくらでしょうか?


(アリス・ヴェルホード)

えっ?そ、そうですねぇ……


(アル子爵)

普通に魔法治療で10万バータイじゃないですか?

ここまで素晴らしい魔法治療だと……


(アリス・ヴェルホード)

そっ、そうですね……私も初めて見たので、相場が……


(アル子爵)

分かりました、こちらで誠意を見せさせていただきます。

後日、お持ちしますので、待っていただいても?


(アリス・ヴェルホード)

分かりました、お待ちしております。



そう言うと、アル子爵夫婦は帰路についた。


(アリス・ヴェルホード)

た、度々ごめんなさい、先生!



意思が飛んでるナギサに平謝りのアリスだった。

後日、アル子爵夫婦が直々にやってきた。


(アーノルド子爵家夫人 キャスタ)

先生、ありがとうございました。

傷跡一つなく治していただいて。


(ナギサ・イシュタル)

いえいえ、回復して良かったです。

何か違和感が無いですか?


(キャスタ子爵夫人)

違和感と言えば、あれだけの状態から傷跡一つないのが違和感です(ニヤッ)

ずっと悩まされていた肩凝りや腰痛、頭痛に古傷まで治りましたから。


(ナギサ・イシュタル)

あはは、上手くいって良かったです。


(アル子爵)

それで、こちらをお納めください。


(ナギサ・イシュタル)

これは?


(アル子爵)

妻の治療費です。


(キャスタ子爵夫人)

2000万バータイ、私の命とこの治り方からしたら安いぐらいですが、これでお許しください。


(ナギサ・イシュタル)

えっ?いや、もらいすぎでは?(汗)


(アル子爵)

何をおっしゃいます、この程度で恥ずかしいぐらいです。


(ナギサ・イシュタル)

いやいやいやいや……


(アリス・ヴェルホード)

分かりました、お気持ちを汲んでいただきます、ありがとうございます。



その日から、貴族達が押しかけた。

庶民の治療もあるので、その間にだが。

皆、魔法治療を望み、中には古傷や慢性的に悩まされている腰痛などの治療を求めてきた。

魔法治療は一瞬なので、数が捌ける。

それだけに貴族達の間では話題になり、ナギサの薬局は儲かりまくった。

通常の魔法治療でさえ金貨5枚。

それ以上の効果があり、貴族達のプライドもある為、少なくとも200万バータイは置いていく。

それが最低でも5人は来るのだ、それだけで1000万バータイ以上の売り上げになる。

しかも魔法はチートのナギサにとってはタダだ。

丸儲けである。


(アリス・ヴェルホード)

先生の魔力量はどうなってるんですか?


(ナギサ・イシュタル)

チートだから無限だよ。

ただ、使った時の疲労はくるから、注意しないといけないって感じ。


(アリス・ヴェルホード)

・・・そうですか……(遠い目)



そして、庶民を、貴族を、どんどん診察し、治療していくナギサだった。

ある日……


(近衛騎士団団長:女)

ここにナギサ・イシュタルという薬師はいるか?


(ナギサ・イシュタル)

ナギサ・イシュタルは私ですが。


(近衛騎士団団長:女)

すぐ来てくれ!


(ナギサ・イシュタル)

どうしたんです?


(近衛騎士団団長:女)

……ここでは言えんのだ、馬車の中で説明する。


(アリス・ヴェルホード)

私も行きます!


(近衛騎士団団長:女)

あなたは?


(アリス・ヴェルホード)

先生の弟子兼助手です。


(近衛騎士団団長:女)

うーん……


(アリス・ヴェルホード)

お願いします。


(近衛騎士団団長:女)

分かった、来てくれ。



薬局を閉め、近衛騎士団長に付いていく。

馬車に乗ると……


(近衛騎士団団長:女)

決して口外しないでくれ。


(ナギサ・イシュタル)

はい、で、どうしました?


(近衛騎士団団長:女)

皇帝陛下が危ないのだ。


(ナギサ・イシュタル)

えっ?でも、お母様とお父様が……


(近衛騎士団団長:女)

ダメなんだ!其方のお母上でもお父上でもどうにもならないのだ。

そこで、貴族達の間で噂になっている其方に賭ける事にしたのだ。


(ナギサ・イシュタル)

でも、それでは立場が……


(近衛騎士団団長:女)

そんなものはどうでも良い!

帝国の危機だ、立場がどうこう言った為に皇帝陛下が亡くなってしまったら、取り返しがつかない。


(ナギサ・イシュタル)

お母様達は了承を?


(近衛騎士団団長:女)

あゝ、噂は聞いていたのでな。

それが本当なら、皇帝陛下直属の宮廷筆頭薬師を譲っても良いと言っている。


(ナギサ・イシュタル)

そんな……お母様には、そのまま宮廷筆頭薬師で居て欲しいです。


(近衛騎士団団長:女)

其方の力が本当なら、陛下に進言しよう。


(ナギサ・イシュタル)

お願いします。



そうしてナギサ達は王宮に着いた。


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