2.町へレッツゴー
「え、どうしよう…」
いや、いきなり転生したって言われても。いきなり魔法少女だって言われても。困るよ。私は何をすればいいの?
「とりあえず、どこか、人がいるところに行きたいな…そうだ、町!町とか近くに無いかな?」
…し〜ん
「…探しても見つかるわけ無いよね。でも、ほんとにどうしよう。」
そう言った途端、私の目の前に何かが現れた。
「えっ!?な、何これ…?ジェット機?ほうき?…待てよ、ほうき?もし私が本当に魔法少女なら…」
私は意を決して、そのジェットほうき(?)にまたがった。
ひゅん
「わっ!?え、嘘…飛んでる?すごい!私、本当に…魔法少女だった!」
私は初めての空中飛行と、魔法が使えると言う事実にウキウキしながら空を飛んだ。
しばらくすると、町が見えてきた。
「あれは…町だ!でも私、なにも操縦してないけど…?あ、なるほど。このジェットほうき、私が行きたい場所に連れて行ってくれるんだ!すごい、優秀!」
町のど真ん中に降りたらマズいかな、と思い、町のはずれに降り立った。
「はぁ、疲れた〜。あれ?」
私が降り立つと、ジェットほうきはスッと消えて行った。
「次移動する時もよろしくね!さぁて、町に行ってみよう。この世界の人は、どんな感じなのかな?」
ワイワイ…ガヤガヤ…
町の中心部はとても人が多く、混雑していた。
(あ、人間と同じ見た目だ。)
「うわぁ…すごい人混み。ん?『ホルン夏祭り』?なにかのお祭りかな。」
「ねぇ、お姉ちゃん。」
「えっ!?えっと、私?」
「うん!僕、お財布を落としちゃって…青いポーチ、見なかった?」
「青いポーチかぁ。私は見てないな。そうだ、ここちょっと人が多いし、あっちで探してみない?」
「分かった!」
「こっちにあるかな?」
「お姉ちゃん、ホルンの人じゃないの?旅人?」
「あ、うん!旅をしてるんだ。」
「そうなんだ。お姉ちゃんはなんの能力?」
「わ、私は…」
(えっと…そうだ!)
「私は魔法少女!魔法少女ユウガだよ!」
「魔法少女!?すごい、かっこいい!」
「ありがとう!そうだ、もしかしたら私、魔法で君のお財布見つけられるかも!」
「ほんと!?やった〜!」
[ユウガの豆知識]
私のジェットほうきには、いろんな機能があるらしい。
①自由に操縦
②高速移動
③行く場所を設定して自動運転
④さっきみたいに勝手に動く
⑤クッション出現
あれ、⑤って完全に私の趣旨じゃ…?
読んでくれてありがとう!
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