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悪役令嬢の猫  作者: 時雨オオカミ
おまけの話
13/17

おまけ 登場人物設定など

※最後の作品設定にて「吾輩は猫である」の結末のネタバレが存在します。ご注意ください。

 ◇登場人物紹介

 

 ・猫 スノーボール

 国の事情とかはよく分からない。その世界産の原作の雌の猫。

 鳥を狩ることやネズミの噂話を聞いて確かめに行くのが趣味。

 本来の縄張りは城内だが、城下町にも遠慮なく縄張りとして歩き回る。城下町の猫からは一目置かれている。偏屈で性格が悪い。オス猫を見下している節があるが純粋な性格の存在には弱い。

 根っこの性格は飼い主にそっくり。子猫のときに迷い込んで住み着いた。主人のことは愚かだと思いつつも愛している。その愚かな性根が似ているのか、似たきっかけで恋をした。飼い猫は飼い主に似る。

 

 ・精霊公女 シアン・ブルーウイング

 主人公。籠の中の鳥。小ぶりな青い鳥の羽が生えている。女神の加護と言われているが実質呪い。この祝福は王国がずっと幸福であるために必要な悪い部分の寄せ集めるもの。幸福が訪れると同時にやってくる廃棄物的な不幸を引き受け、体が変化していく。が、本人の意思次第で中和可能。つまり真実の愛だと本人が思っていれば相手がどう思ってようと鳥化は進まない。

 

 とびきり不幸な気持ちになるとやがて青い鳥に変わってしまうが、王国に幸福を呼び寄せるようになる。青い鳥が死ぬと次代の精霊公女がどこかで選ばれ、鳥の羽を持って生まれてくる。婚約破棄イベントは鳥化システムを知らない精霊公女を不幸にするための儀式的なもの。

 普段の精霊公女も幸福は呼び寄せているが、たとえば人間状態だと宝くじで2〜5等のどれかが当たるようになる。鳥になると、1〜3等のどれかが必ず当たるようになる。くらいの恩恵の差が存在する。大人一歩手前くらいまで成長した令嬢が鳥化するまでの時間が必要なので、一羽につき20〜25年くらい持つ。

 

 作中作の原作では、わざと不幸にさせられていると知ってしまった悪役公女が自分の運命を変えるために、自分に集まる不幸を全て世界に帰し、結果世界が破滅しそうになる……ので、知らずに婚約破棄イベントをしてしまった王子が女神に選ばれた聖女とともに彼女の野望を止めることとなる。シナリオはめっちゃ叩かれた。

 

 しかし、おまけ資料と、聖女の設定によってこの呪いは真実の愛を知ることによって加護に変わり、他者に幸福を授ける力は健在のまま集まる不幸を愛で少しずつ浄化していくことが可能だったことを多くのプレイヤーはクリア後に知らされる。悪役公女救済二次創作がめちゃくちゃ流行った。もっとシナリオは叩かれた。

 

 転生王子に愛を教えてもらったおかげで彼をとても愛するようになる。なお、その愛は相手の意思が見えていない盲目のもの。彼のことを誰よりも愛して信じている。病的に。

 

 猫にももちろん依存している。猫を飼うことが許されているのは、鳥にするために絶望させる手段として婚約破棄以外に用意された保険としての意味がある。依存先の猫が死ねば絶対に不幸な気持ちになるから。

 

 なお、猫はさすがに自分のことは四六時中監視してはないだろうと予測を立てていたがそんなことはない。王子が話している内容も、聖女の言葉も、大使として滞在していた第四王子の思惑も、全て聞いていた。さすがに全部知っているわけではないが、ドン引きするくらいには見ている。

 

 ・転生王子 ニールゲレス・レヴノグリア

 悪役公女救済二次創作が好きな元プレイヤーの転生者。

 真実の愛を教えてあげようと幼い頃から籠の鳥状態の彼女の家にやってきてはやんちゃなお忍び王子を装って関わり、理想の彼女を作ろうとした。婚約は途中まで本気だったが、公女の愛が病的に重くなりすぎて怖くなり、日和る。

 結果的に原作通り婚約破棄することに。

 

 ただ、使い魔とアクセサリーと魔術による盗聴盗撮お手のものな悪役公女には、わざと婚約破棄をして冤罪の証拠探しをしてくれてる未来の旦那様♡と思われている。なにもかも肯定的に取られているので今は彼女が怖い。原作でもわりと戦犯だが、こいつは大戦犯。

 

 なおファンからの愛称も戦犯君。原作の王子は第二王子として生まれている。

 

 ・聖女 ミリア

 実は彼女にも青い羽が生えている。それはあるルートのスチル一枚のみで観測することができ、なおかつ悪役公女が死んだあとで見られるもの。

 

 選ばれたのが聖女だったから鳥にならなかっただけである。どちらにせよ悪役公女が死んでから判明するので、作中の登場人物達は幸福になることで呪いが祝福になってデメリットが消えることを、悪役公女が生きている間に知ることができない。

 

 平民育ち。悪役令嬢とは生まれた時間がぴったり同じなので青い鳥の羽が二人に生えている概念的双子。

 

 中身の転生女の性格はいつものテンプレ。

 転生者が割り込んだので本当の双子の妹は転生者の平凡な妹となって生まれている。

 

 ・獣人の国の第四王子 レオル・ジャグリオン

 冤罪を晴らす手伝いをすることになる。軟弱な男にぞっこんな様子だったので自分が愛をそそげば自分に落ちると思って悪役公女の手伝いをしながら口説いていた。上に3人兄がいるので王様になれないため、王国を幸福にしていると有名な青い鳥を手に入れようとした。(デメリットは知らない)

 

 冤罪を晴らすパーティで勝ち確だと思って告白するが綺麗に振られて目の前で公女が王子に駆け寄り冤罪を晴らす協力者(公女視点)として紹介しながら婚約破棄の撤回を(無理矢理)宣言させたので脳が破壊される。可愛い。

 

 ・第二王子(弟) キール・レヴノグリア

 原作の王子。立場を転生者に奪われているので弟として生まれて来た。

 クールで真面目。兄がやらかしているので方々に謝罪してまわったり、やらかしのリカバリーをしている。大人しくてクールだがときおり子供っぽい年相応の様子を見せる。一番まとも。

 

 ・聖女候補 リリア

 下町出身の女の子。本来の原作聖女。キールと同じく転生者が割り込んできて存在を奪われたのでミリアの妹として生まれて来ている。父親も亡くなってしまったため、城に召し上げられたミリアとともにいたほうがいいだろうと判断され、近くに部屋を与えられている。

 ミリアとシアンに青い鳥の羽が生えているため、生まれた時期の違う彼女には青い鳥の羽がない。

 第二王子のキールがなにかと気にかけていて仲がいい。

 真っ黒な毛の色をしたオス猫を飼っているため、スノーボールの友達候補としての期待を受けて猫とともに暮らすことを許された。

 ……ということになっているが、実際には聖女のミリアを王宮に繋ぎ止めるための人質と猫質。つまり王宮の方針はとんでもなくクソ。

 

 ・オス猫 ノワール

 純粋な好奇心で動くタイプ。スノーボールのことを尊敬していて、くっついてまわる。実は転生者の魂がインしているが、本人はそれを夢だと思っているため記憶以外は猫本来の性格。いろいろ気になることはあるけどまあいっか! と思っている。そんなことを気にするよりスノーボールと一緒に遊んでいたい。



 作品の執筆理由について。

 →終わってる性癖を自給自足するため。

  エゴにまみれてクソなほど人間らしくて可愛いと思うタイプの執筆者です。普段は光の性癖書いてるので見たいもの吐き出せて満足しました。


 作品設定

 参照:「吾輩は猫である」


以下、吾輩は猫であるのネタバレありの作品設定があります。ご注意ください。


 ほんの少しだけオマージュを散りばめています。

 一番やりたかったのは、吾輩は猫であるの最終話が11話だったので、その11話の結末と作品をリンクさせることです。スノーボールには12話目がちゃんとやってきましたけれど、ノワールがいなかったり、リリアの約束を覚えていなかったらあのまま溺死してオマージュ元と同じ最終回を迎えていたことでしょう。

 

このあとはおまけの話が18時、20時、21時、22時の4話分更新されていきます。

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