新たなクエスト6
外から雀みたいな鳥の鳴き声がする。テーブルの上には、出来立てなのだろう、まだ温かいボールみたいなパンが入ったバスケットが真ん中に置いてあった。
手前のお皿には、スクランブルエッグに何の肉か分からないハムステーキ。それと、サラダにスープ。それらを一緒に食べながらシアが質問してきた。
「グビアナト森林で何あった?」
「ぐび?ん?森林??」
「アイを見つけた所」
地図画面見て行ったので、名前初めて知りました。
「無稽の塔に行ってたの」
「無稽?」
「えっと、職業を授かる場所?です」
「!?」
やっと見つけた転職所です。みんなに付き合ってたらレベル上がるんだもの!基本的職業は制覇しちゃったんだよね。
そりゃね、塾も行って無いし、部活も入ってませんから自由時間あるよ?だからって呼ぶなよ!誘いを断れきれない私も悪いかもだけどさぁ。
「何を授かったの?」
「隠者」
「!!?」
驚きますよね。隠し職業です。発生が隠蔽されてて、尚且、転職条件もレベル上げ方も厳しいで、隠し職業は、なり手が少ないんですよ。
「シアお兄ちゃんは?」
「ん?治癒師」
ぽいです!!
「天職だね!」
「……ん、ありがとう」
「聖人になるの?」
「…………?聖人??」
「女性は聖女で男性は聖人でしょ?」
「聖女はいるけど、聖人はいないよ」
聖女いるんだ。隠し職業で
、レベルの上げ方が複数ある特殊職業の一つです。
「根性あるね、その人」
「………………」
その過程で精霊術習ったんだよね。レベル上げで魔力が桁違いに必要でキツいんだ聖女は。
「お食事中、失礼します。ガルシアル様こちらを」
「ん……」
あれは私が着ていた服?洗浄魔法で洗ってくれたんだ。
「お姉さん、ありがとう」
メイドさんは、持ってきた荷物をローテーブルに置いて、お辞儀して出ていった。
「ゆっくり食べてて」
そう言って、シアは置いていかれた荷物の便箋に何かを書き始めた。手紙か……NPCは通信が使えないものね。
封蝋をして封筒を宙に投げた。すると封筒は消えてしまった。魔法!?いや、魔道具か!昨日見た紙が浮いてたのってこれだな!
「なんで消えたの?」
「……ん、届けてくれる」
「やりたい!!」
ケイ達と連絡とれるかも!
「ダメ、アイ自分専用スタンプ無い」
…………残念。でも良いこと知った。帝都に行ったら探して作ってもらおう。
「予め設定した人物以外届かない」
「届ける人物に会わないでも設定出来る?」
「無理」
それじゃ駄目だ。残念。でも、あれば緊急時使えるから作ってもらおう。




