新たなクエスト5
「あの、私、歩けます」
「問題ない。気になるからこのままで行かせてくれ」
「え……………………あ……はい」
確かに子供の歩幅は狭いですが、ザ!生徒会長!!って感じの人だな。青い髪にグレーの瞳かぁゲームの世界だって思い知らされるよ。
「疲れただろう?お腹空いてないか?喉は?軽い物なら頼めば用意してもらえるが…………」
「大丈夫です」
運ばれっぱで身体動かして無いので、疲れてもいません。思ったとおり面倒見のいい人だ。
「そうか?……アイは、10才だったんだ。もっと下かと思ってたよ」
いきなり何を言い出すんだろう?
「6才ですが?」
「?冒険者登録は10才からだよ?登録の時に年齢を書かなかったのかい?」
「………………へ?」
登録に年齢が必要?
「受付のミスだな。アイが気にする事ない。でもちゃんとした方がいい。明日でも一緒にギルドに行こう」
「いや…………約束が…………なんで?いえ、一刻も早く帝都に行きたいです…………確認ん、連絡を取りたいから」
青年は暫く黙っていた………が、部屋に着くと私を抱き下ろして、言い聞かせるように話した。
「分かった。今日はもう休みなさい。明日、帝都へ向かおう」
眠れ……るかぁ!!
……っても確かに遅いし、今の私じゃレベルが低すぎて魔物が多いい夜は危険すぎる。
年齢制限ね。絶対更新したな……これ。あーでも更新中は、接続が出来ないから事前告知が………………………はっ!しまった!!告知見逃してたのか私!?ヤッバ!バグったか!!
とにかく帝都だ!店に行けば、エラーはケイ達から連絡してもらえる。アルには文句言われそうだけど、帰るのが先!!
「おはようアイ」
気づけば朝になってた。知らない内に寝ていたようだ。淡い黄色の髪に緑の瞳。昨日会った青年の1人だ。
「ルイのお姉さんが、洋服用意してくれた。着替えよ」
後ろで服を持って微笑んでいるのって……?
「いい!一人で着れます!!」
攻防虚しく、私は数人のメイドにお風呂で身体を洗われ、服……不思議の国のアリスって感じの黄色いエプロンドレスに、髪をハーフアップで、服と同色の大きなリボンをつけてくれた。
「ん……可愛いい」
ほんわかしてる人だなぁ。穏やかというか、和みそう。
「一緒に朝食たべよ」
私が座りやすいようにステップチェアを用意してくれたようだ。
至れり尽くせりで、本当、恐縮してしまう。
「僕達、依頼の途中でマークはそっち行った。帝都には僕が一緒に行く」
「そんな、場所さえ教えて貰えば一人で大丈夫です」
冒険者だったんだ。じゃあ、4人パーティーで私達と一緒だ。忙しい時にこれ以上迷惑かけられない。
「大丈夫。ガルシアルだよ。よろしくね」
見ず知らずの子供に無茶苦茶親切過ぎるでしょ!
「ガル…………お、お兄ちゃん。ありがとう」
名前、一回じゃ覚えられない!子供だし、呼び方これで平気だよね?
「……シア」
「?」
「シアって呼んで」
なんかタンポポの綿毛のようにふわふわした感じで話すなぁ。
「シアお兄ちゃん」
「ん」
シアの独特な雰囲気に気持ちが落ち着いてきた。




