いのこりクエスト
R》遊ぼう
N》別世界に行く感じになる
K》お喋りしようね
いつもの時間に行われてる幼なじみ達とのチャット。
山崩れで村の半分が埋まってしまった事で過疎化が進み、住み慣れた故郷を離れ、別の土地に移り住み会えなくなって随分経つ。
手紙でのやり取りが、メールに変わり、チャットに変わって……会えなくても変わらず、連絡だけは取り続けていた。
いつもは、お喋りで楽しい時間が、あるゲーム会社がVRMMOのモニターを募集している。それに一緒に参加しようとのお誘いに困惑していた。
I》遠慮しとく
昔は外で遊んでいたが、今は家で静かに本を読んでる時間が多いい。
テレビもあまり見ないのにゲームなんて全くやった事が無い。
R》平気
N》操作は簡単
R》大丈夫
N》自分の意思で動く
K》難しく考え無いで
R》いのの申し込み出した
I》なんで
お誘いではなく、事後承諾のお知らせだった。
I》無理だから
K》りきって変わんない
N》力が変わるわけないだろう
文字打ちにやっと慣れて会話らしくなってきた頃だったのに。
K》会えるの楽しみ
R》プクプクの体見れなくて残念
K》誰の事
R》里
K》さとって言うな
N》お前らいい加減にしろ
文字だけだったけど、変わらずにいる幼なじみ達との楽しい時間。
N》今、楽しいだろ
それは………………楽しいけどね。
N》楽しいと思うなら大丈夫
R》大丈夫
N》文字が言葉に変わるだけ
R》慣れる
K》りきでも出来るのよ
R》里よりむいてる
K》だから!さとって言うな!
どうせ当選しないだろうし、私以外で楽しんでください。
R》勝負だ
しかし……………………何故か私だけが当選してしまった。
I》なんで
R》負けた
N》無欲の勝利
K》配信開始したら絶対やる
R》俺も
N》待ち遠しい
K》待ってて
ひとりだけって、取り残され感ぽくて嫌なんだけど。
I》やんなきゃ駄目?
R》当然
K》遊んで
R》次は勝つ
N》気楽にね
I》分かった
こうして、人生初のゲームが始まった。




