新たなクエスト11
これは、現在の時間へ戻るために続けなければいけないクエストだ。
「子供である私がこの世界で、どうしたらいいのか助言をいただきたいです。よろしくお願いいたします」
それまで、何としてでも続けなければいけない。
「にわかには信じがたい話だな」
侯爵は冒険者カードを手に取り色々確認しながら尋ねてきた。
「君の友達も転職をしているのかね」
「はい!何職か……今は何になってるかは不明です。年齢は10才以上なので、私と違って登録は出来ます」
「年上なの?」
「あ、はい。同じ出身地の幼なじみです」
日本出身だし、嘘は言ってません。
「これらのカード暫く預からせてくれないか?」
「えっと、その……少し待ってもらいたいです」
「何か都合が悪いのかな?」
「いえ……その私、転職したばかりでレベルの上げ方が分からないんです。だから指南書を確認するまで待ってくれませんか?」
「指南書?」
「はい、新しく登録が出来ないので、それが無いと見る事も出来なくなるんです」
「そんなのがあるのか?」
「えっと、図書館に……専門職の者だけが見れる棚があるんです」
「「「!!」」」
あぁ……知らないんだ。偉い人は知っていると思ってたよ。
「昔は、そうして上げてたのかい?」
「私、司書をしてた時に図書館の使い方を知ったんです。知ってる人が居たら使ってると思います」
唖然とした表情で沈黙してしまった。知識は埋もれていくものなんだな。
図書館も青い廉価造りだから残っているだろう。あれは、魔晶石の粉末を混ぜて作った劣化しない特殊な廉価なのだから。
「読めないと思いますが、確認だけはしたいのです」
前は、本に触るだけで情報が手に入った。今も…かは不安だけど、試してみる価値はある。
「ひとつ提案があるのだが?いいかね?」
「提案ですか?」
「我が家に養女に来る気はあるかい?」
「!?」
「君は常識的な事を知らないようだ。文字も言語もね」
「それらを習うといい。指南書?も読めるようになるだろう」
「えっと、それって」
「僕の妹は嫌?」
シアの!?って、ここ、シアの実家か!!と言うことは、ここに居る人達全員貴族!?
「無論、友達の捜索も手伝おう」
断る理由が無い
「よろしくお願いいたします」




