表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/133

第一章 楼桑からの使者 2-⑧

 



 半(カルダン)後、一同の姿は「謁見の間」ではなく、来客を饗す為の「来賓の間」の中にあった。


 使者であるガンツ伯爵が、謁見の間での公式な面会ではなく、非公式な対面を願ったのである。



「此度は礼を欠いた急な来訪にも拘らず、フリッツ大公殿下にはお目通り頂き恐悦至極に存じます」

 楼桑国の老伯爵ガンツは、形式通りの口上を述べながら、正面の大公用の大きな飾り椅子に座っているフリッツに、片膝を床に着けて深々と頭を下げた。


「面をお上げくださいガンツ殿。ここは謁見の間ではなく来賓の間です。そのように堅苦しい挨拶はここまでとしてください」

 フリッツが笑みを湛えたまま、気安げに声を掛ける。


「さあ、どうぞ椅子に腰を降ろして下さい。ガンツ殿が座らねば、わが国の年寄どもも腰を降ろせません」

「殿下の温かいお言葉、痛み入りまする」

 フリッツに促されて、ガンツが椅子に背を預けた。


 それに続いて左右に居並ぶ、ガリフォン、ダリウス、ユーディも椅子に掛ける。



読んで下さった方皆様に感謝致します。

ありがとうございます。

応援、ブックマークよろしくお願いします。

ご意見・ご感想・批判お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ