表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/133

序章 2

 


 少年が守り役のダリウスから起こされた時には、すでに城内には火の手が回っていた。

 少年が眠る公子宮の寝室内にも、扉の隙間から白煙が床を這うように侵入している。


「若さまお起きくださいませ。ほれ、しっかりと目をお開けくだされ」

 見慣れたしわ顔が緊張した面持ちで、あどけないふっくらとした少年の頬を軽く叩いた。


 ゆっくりと目蓋が開き、氷蒼色(アイスブルー)のきれいな瞳がクリクリと光った。



「どうしたのダリウス、もう朝なの」


 いくぶん気だるげで不満そうな澄んだ声で、少年は老人にきいた。

 老人は問いには答えず、そそくさと用意していた服を着せ始める。

 眠たげに目をこすりながらも、少年はダリウスに急かされて身支度を済ませた。


 寝室から連れ出された少年は頭からすっぽりとマントをかぶせられ、数人の兵に守られながら騒がしく物々しい雰囲気の城内をなるべく目立たぬように歩いてゆく。


読んでいただいた方みんなに感謝致します。

ありがとうございます。

応援、ブックマークよろしくお願いします。

ご感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ