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僕と少女のちっぽけな冒険  作者: れおすぎ
9/9

9

「殺人の容疑と誘拐の現行犯で逮捕する。――抵抗するなよ?」

 黒のロングコートを羽織った中年の男が言った。

 もちろん、僕に抵抗する意志なんてない。

 一体、これだけの警官に囲まれながら、何ができようと言うのか。

「にぃにぃい!!」

 伸ばされたノルちゃんの手を、もう、取ることはできない。

「にぃに!! にぃにっ!!」

 警官に抱えられたノルちゃんは宙を泳ぐように暴れて、涙と鼻水を撒き散らしている。

――あぁ。本当は叶えてあげたかった。ディズニーに行きたい。そんな些細な願いを叶えてあげたかった。ノルちゃんを笑顔に、してあげたかった、だけなのに。そんな顔させるつもりなんて……。

 もう遅い。

 僕らの冒険は終わりだ。

 僕は彼女に、何か与えることができたのだろうか……。

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