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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

少女a

作者: 雲

よんでいるぞ。

早く出てこい。

看守はそう言った。


どうして人を殺したの?

私は少女にそう聞きました。

「俺はもうこた。

いまさら答えることなんてない。

それに新聞に書いてあっただろ。」


新聞記事

少女テロ

ある有名人と自分の親を含めて数十人を殺害

数億を強奪


母親はいつも仕事が遅かったという。

帰ってくるといつも不機嫌で鬱陶しいからあっちいけと言ったりどうしてこんな迷惑をかけられなければいけないんだとよく言ったらしい。

そして父親は働かずギャンブルとお酒と女遊びをしてたという。

家にたくさんの女性を連れ込んで行為に及んでいたらしい。

そこには未成年も含まれていたという。

合意のうえなのかわかっていない。

そしてそこに少女が含まれていたのかは不明。

私の見解では少女と未成年にも合意のないまま及んでいたと考えている。

さらに母親と父親は不倫のことでよく喧嘩をしていたらしい。

その怒りを少女にぶつけることもあったらしい。

対面したとき少女は無邪気さなどなくその歳とは思えない世界を恨んだような顔で「ほんと、人間なんてみんな死んじゃえばいいのにな。」そう言っていた。

親を二人殺したのは理不尽で自分勝手な大人達の反逆だと少女は語った。

ネットで大人達に酷い目にあった子供を集め加害者を殺したのはこのためだと思われる。


「この記事私も読んだけどこれだとお金を奪った意味がわからないよ。」

「そんなの聞いてどうすんの。」

「苦しんでる子供を助けたい。

そのためには子どものことを少しでも理解しようと思ったの。」


そして何分か話したあと少女は語ってくれました。


「寂しかった。

ずっと一人で。

母親からはあんな父親の子ということとそれを養わないといけないということで嫌われていた。

結婚するまえはそういう性格に気づかなかったという。

そして父親には悪い噂がどこからか広がり周りの人はとうざけられていた。

だから人を殺せばみんなにも構ってもらえるんじゃないかと思った。

悪いことをすれば。

正しいことをしても誰もみてくれないから。

それどころか酷い目に遭うことだってあるから。

だから親を殺した。

はじめは人殺しに罪悪感があった。

苦しんでる顔を見て。

心が痛くなった。

馬鹿だと思うかもしれないけど殺しておきながら苦しまないでそう思った。

そしてそれをみた母親が自分の身を守るため襲ってきた。

揉み合いになり母親を殺した。

二回目は罪悪感がほとんどなかった。

そして三回目は殺人に快楽を感じた。

周りに見てもらってる優越感。

周りとは違う優越感。

人が喜んでくれる喜び。

はかにもまだある。

お前にもあるだろ。

億万長者になりたい。

あれが欲しい。

あの人がいなければいいのに。

いや、お前にはなさそうだな。

ずっと人の幸せしか願ってなさそうだ。

「ごめんなさい。

わかってあげられなくて。」

いいんだよ。

こんな汚い気持ちわかってほしくなんてないから。」

とにかくそれがすべて叶うんだ。

でも幸せじゃない。

だって恐怖心じゃなくて愛情をむけられたかったから。

どうしてお金をって聞いたよな。

それを誤魔化すため。こんなお金を持ってるんだから幸せだって。

自首したのはそれに気づいたから。

まったく意味がないって。」

「じゃどうしてあのとき嘘をついたの?」

「勝手に想像で書いたんだよ。

適当に言ってたからな。」

「適当に言ったんだ。

めんどくさかったのかな。」

私はそう言うとじゃ人間なんてみんな死んじゃえばいいのにと言うのも適当についた嘘なのみんなを怖がらせて帰らせるための。」

「そうだよ。

言ったところでなにも変わらないしな。」

「じゃ誤解を解かないと。」

「いいんだよ。

変に誤解を解いて優しいと思われてあとで失望されてもやだから。

それに期待なんて重いだけだしな。」

「でも。」

ガチャ。

「時間です。」

「またくるね。」

そう警察官に言われ私は言葉を残し後にしました。

そして私がへあから出ようとしたとき「それに当たってるしな。」と少女は言いました。



アナザー


私がこんなことをしようと思ったのはいじめられてる人にあったからです。

私がきずき先生に言い罰を受けいじめ自体はなくなりました。

でもその人は私を愛してくれる人なんていない。

こんな醜い姿で。

性格も悪くて。

頭も悪くて。

すべてが気持ち悪くて。

なにもない自分なんて。

こんなできそこないなんて。

迷惑をかけるだけの存在なんて。

そう言って自分を卑下します。

ベッドで人との会話や自分の行動を何回も思い返して罪悪感を持ったり怖くなったりしてるらしいです。

とっても素敵な人なのに。

いいところは沢山あるのにそんなこと言われてとても悲しかったです。

だから苦しんでる人を助けたいそう思ったんです。

でも最近では少女の家庭での話しを聞いてそんなに苦しんでるのに生きることはしあわせなのかと思ってしまうこともあります。

もしかしたらあの人も同じ状況でそう思っていたのかな。


きっと奇跡は起きるよ。

そのとうりだったよ。

神さまは平等で誰にも奇跡がおこるんだな。

だってこんな人殺しにもおこってるんだから。

誠実で優しい君にはおこらないでこんなクズに。







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