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アスルト街のお祭り

LINEあるじゃないですか?


最近、【りんな】っていうAIの公式が流行ってるみたいです。

(あお)と一緒に真冬(まふゆ)は外に出た。


属性が存在するため、いろんな髪の人がいて、カラフルでキレイだった。


街の雰囲気は、オシャレでフランスとかイタリア、パリのような。


「すごいでしょー!」


「すごい……!」


屋台なども出ていて、競技場の様な場所もあって、そこでは主に魔法を競うのだそう。


属性は関係なしで、氷や水の魔法、炎の魔法、黒の属性の闇の魔法なども無差別に割り振られるらしい。



「ちなみに、1番目が黒の属性で2番目が新太の銀の属性、3番目が赤の属性ね」


「そうなんだ…」


「青の属性は、4番目なんだー!

あ、颯も青の属性だから同じなんだー」


「ほぅ」


属性の話よりも、ニート・引きこもりの真冬にとって、アニメやゲームの舞台になりそうなオシャレな街の方が、何倍も魅力的だった。


「こっちだよー」


どんどん、人が少なくなる。

路地裏(ろじうら)みたいな?



「んでねー、ここを抜けるとー……」


ふわり。


お菓子の甘い香りがする。

チョコレートに、フィナンシェ、クッキー。

マカロンも。


日本の食べ物も、マイナーにはなってしまっても、あるから嬉しいよね。



「ここのフィナンシェ美味しいよー!」


出来たてのフィナンシェを口に頬張(ほおば)ると、

バターの味やふんわりした生地がとても美味しい。


「ひぃあわふぇ(しあわせ)」


「あ、あそこのカフェよろー!」


その後も、カフェでクッキーやチョコレート、紅茶を飲んで、しかもお代は全部蒼が払ってくれた。


「ふぅー!おいしかったぁー!」


「ねー!」


「お金、いつか返すよ」


「アハハ。保証なさすぎ!絶対に払わないでしょー」


なんて、他愛たあいもない会話も、蒼としていると楽しい。



「じゃあねー!」


「うん、じゃあねー」


部屋まで送ってもらって、玄関口で別れた。



「あ、真冬。おかえり」

「ただいまー!あ、そうそう。お土産買ってきたんだ!」


紙袋から、クッキーを取り出す。


「これなんだけど、美味しかったから。

ほら、新太(あらた)来れなかったでしょ?」


「いいの……?」



「もちろん!美味しいから買ったんだけど、

新太の口に合うかな……?」


新太と私たちでは、味覚の差があるのは、もう判明済み。



「大丈夫。好き嫌いはないから!」


「なら、いいけど」


「あ、もうこんな時間か」


現在は、夜の8時。


「今度のおやつにする?」


「そうだね。そろそろ……というか、もうとっくに夕食だし」


奈原(なはら)が入って、夕食を運ぶ。


「うん、美味しい!」


「それは良かったです。一応、シェフをご用意させていただいているので!」


「だからかぁー!」


食べ物は、日本で食べるフレンチやイタリアンのようなかんじ。







翌日


「真冬ちゃーん!」


朝ご飯の後、やることもないので昨日自分用に、と買っておいたカップケーキを食べていた。


でも、なぜか蒼が真冬の部屋にいる。



「今日、アスルト(がい)で月に一度のお祭りやってるんだー!行こう!」


「昨日行ったばかりだし、今日は……」


「いいじゃんいいじゃん!

ほらほらっ!」


手渡されたのは、チラシ。


大きな文字で、【アスルト街お菓子祭り】と書かれている。


「し・か・も!

なんと、スイーツ半額♡」


クッ………!ここで頷いたら、悪魔の(ささや)きにのってしまう──!!



「はぁ。自分に正直になりなよねー?

まぁ、もうすぐ時間だし今回はオレの優しさでムリヤリ連れていくけどー」




結果。


「蒼!これ美味しいよー!」


「本当だー!」


奈原さんから、月に一度のお小遣い制度を提案されて、今は自分の小遣いで買っている。



「あれ?蒼じゃない」


「あ、沙奈さな


これまた美少女。


「そちらは?」


「七瀬真冬です」


「こんにちは。御園みその沙奈さなです」


「沙奈も来てたんだ」


「ええ。あぁ、そうだ。チョコレートケーキは食べた?すごく美味しかったわよ」


「まだ食べてないや。ようし、真冬!行こう」


真冬の手を引っ張り蒼はケーキ売り場へと向かう。



「申し訳ございません!売り切れでして……」



「仕方ない、帰る?」


「そうだね」





帰り道


「あれはなに?」


「あぁ、あれは、魔法指導学校だよ」


「そんなものがあるんだ」


「真冬も少し習う?お試しで」


「楽しそう!」






「右手を出して、力を込めてください」


ぐっ。



「疲れますね」


「初めはそうです。でも、すぐになれますよ」



「わかりました」



3回目


ポゥ。



闇のようなけむりが渦巻き状になり空へと登る。



「これって…………」



そのすぐ後。


空高く上がった闇のけむりが、ものすごい速さで落下し、地面1面闇のけむりが覆う。



なんで、私が魔法を使えたの………?


その時、真冬は新太が言っていたことを思い出す。



『誰でも、魔法が使えるんだ』



そう、誰でも。



でも、一番強い闇の魔法がこのレベル?



「初めて魔法を使われたんですよね?」


「はい」


「ならば、正常です。誰しも、初めの何度かはそのようになります」



「そうなんですね」




「でも初めてでこれって、結構スゴいよねー!

オレなんて、指から水がチョロチョロ出たくらいだったし」



たしかに。

シャンデリア2つ分くらいの大きな穴があいている。


破壊力は十分あるんだろうけど、真冬はただの庶民だし、生活に役立つ青の属性のほうが良かったなぁと思う。



魔法指導学校をあとにして、王宮へと向かった。



「………颯か聞いたんだけど、真冬は地球から来たかもしれないんだって?」


「あ、う、うん」


妙に震える真冬を蒼は不思議に思う。



「………これは、オレの推測でしかないんだけど……」


蒼が歩くのをやめ、立ち止まる。





「真冬って、【日本】から来たの?」



ブクマよろしくお願いします!

本当にっ!


モチベーションになるんです!




次は3月2日(金曜日)です!

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