新太の過去
第二期スタートです!
週一くらいかな。
私は、新太に知らぬ間に恋していたらしい。
罪人に罰を与える案件で、あんなに必死に新太を救おうとした自分に驚いた。
新太は罪状も詳しく話してくれないし、
わたしの話を聞いてばかりで、楽しいのだろうか。
「あ、あの…」
新太が出してくれたアップルティーを飲み干して、ガチャリと勢いよく置く。
「ん?なに?」
飲んでいたブラックコーヒーをカチャリと置き、
私の目を真っ直ぐに見る。
「ま、前に……さ、お兄さん達がいるっていっていたよね?詳しく、聞きたいな」
「あ、あぁ……。正人兄さんと春姉さん?」
「うん…。聞いても、いい?」
「いいよ」
──オレがうまれたころ、正人兄さんは10歳、
春姉さんは12歳だった。
オレが11歳の頃二人が話すのを聞いてしまった。
それは、家族に構わずにいる父へのちょっとした反抗の内容だった。
まだオレは幼かったし、二人だけでやろうとしていたらしい。
でも、王族だし小学4年生くらい(つまりかけ算やわり算、基本は習っている)の知識は
教えて貰っていた。
「新太とお母様には内緒にしましょう。
あくまで、狙いはお父様よ」
「まったく構わなかったお父様が悪いんだ。
虐待と言っても過言ではないね」
「ええ。放置プレイもいいところよ」
「一応銀の属性だし、強いしな」
「この日のために上級魔法も使いこなせるように頑張ったんだから、成功させましょう」
上級魔法というのは、自分の身を守るための魔法。人を殺めたりすることは出来ないし、してはいけない。
そもそも、王族がこんなことをするなんて、
お父さんにとってこれほどない恥となる。
春姉さんも正人兄さんも嫌いではないけど、
王族に誇りを持つように育てられたオレは
腹立たしかった。
王族を、したに見られているようで。
だから、録音しておいた。
いや、ギャグとか一切なく。
──そして、反抗を行う日がやってきた。
二人が悲しむのを見たくなくて、オレは止めようとした。
「やめよう、兄さん姉さん!間違ってるよ!」
「止めないで、新太。一秒遅れたら計画が水の泡になるのよ!」
「でも…っ」
「あんなお父様をかばうというのか!
そばにいたのはオレたちなのに?」
「それでも、家族だっ」
「家族!笑っちゃうね。新太はまだなにも知らないのよ。顔もギリギリ覚えているくらいしか
会っていないのよ!」
「ごめん、兄さん姉さん…っ」
オレは銀の魔法を使った。
兄さん姉さんにはかなわないけど、
『思考停止』『筋肉離脱』『血行停止』
を一時的におこらせる魔法を。
──これにより、オレは兄さん姉さん、つまり
王族に歯向かったと認識され、罪を。
兄さんと姉さんは、またやるかもしれないので
国外追放を。
「………っていうわけ。バカだよね」
「10歳以上も年の差があるんだね…」
あれ?でも、一昨年か去年罪をおこしたとか。
最近ってことだよね。
あと、何年も計画を練ったってことか。
(一秒たりとも遅れちゃダメって言ってたし)
「ん。そろそろ寝ようか」
「あ……うそ、もうこんな時間。そうだね、寝よう」
続く




