沙奈のキモチ 恋愛
はわわぁー!やっと恋愛やぁ!
……というわけで来てみた訳ですが。
「あれ、真冬さん」
「沙奈!」
「お菓子が好きなんですね」
「うん。あ、でも今日は沙奈に会いに来たんだよ」
「そうなんですか?」
「ナハラマ街に行きたくて」
「な、ナハラマ街?!正気ですか、真冬さん!」
「ど、どうして」
「ナハラマ街には必ず蒼がいるんですよ!
些細な用事なら約束も破って来るんです。
ゲームを買う訳でもないのに」
「不思議だね」
ゲームを買わないのにゲームのお店に?
約束破ってまで、友達よりも大事なこと?
その時、真冬の脳内ではこんなことが起きていた。
ハカセ真冬『これは恋だろ!』
天使真冬『確かに!恋は友情よりも大事ってね♡』
悪魔真冬『ずっといすわって口説いてんのか?』
学生真冬『可愛い店員さんでもいるんでしょ?
男なんて見かけが全てよ』
裁判官真冬『では、恋ということでよいでしょうか』
真冬たち『異議なーし!』
「沙奈は蒼のこと好きじゃないんだよね?」
「えっ、ええ……」
ナハラマ街
「あ、蒼じゃん!」
店員さんと喋ってる!やっぱりー!
「って、お前ら……」
「あら、七海じゃない」
「あ、沙奈ちゃん!よかったぁ〜!
これなんだよ、前に話した接客に困るお客さん!」
「蒼のことだったのね」
「チッ、なんだよ、沙奈に真冬」
「あ、申し遅れました。七瀬真冬です」
「柊七海です」
緑色の髪……。たしか、回復の魔法だったっけ。
目はおっきいな。鼻もととのってる。
うん、可愛い。
なんだろう。ふわぁっとしてる。
癒し系だな、うん。
「よろしくお願いしますね」
愛想もいいし。
「よろしく」
「沙奈ちゃんの幼馴染?!」
「ええ。そうなんです。蒼が迷惑かけていたみたいでごめんなさい」
「いやいや、私も、驚きというか…」
「ったく。女に尽くしてるなんて知ったらオレの評価ガタ下がりだろ」
「だから一人で行っていたのね。まったく。
勉強もマナーもなっているのに、約束破って口説いていたなんて」
「だって、七海ちゃん可愛いんだもん」
「でも、珍しいわね。蒼がホレるだなんて」
「オレだってフツーに恋するし。
可愛いとも思うよ」
「今までなかったでしょ?そんなこと」
「は?普通にお前のこと可愛いって思うけど?」
「き、急に言ったって無駄だから!」
「急にじゃねぇよ。思ってはいた。
ただ、近すぎて、言えなかっただけだ」
「なっ……!///」
「お前はどうなわけ?オレのこと!」
「か、かっこいいとは思う……けど………っ///」
「けど?」
「く、口が……悪いなと………」
「はぁっ?なんだよ、オレは可愛いって言ってんのに」
「だ、だって……っ」
「?」
「か、可愛いとか……言われたことないから……っ!
照れちゃって……っ///」
「な、なんだよ…それ///」
「嫌いじゃないから…ね?」
「オレも…」
「えっ、ふたりって両想い?!」
あ、しまった。思ったことがつい。
「はっ、違うし!な、沙奈!!」
「私………は、好き………だよっ……!」
恋する沙奈ちゃん可愛いっ!
「あ、おが……嫌いでも……」
「ば、バカッ!そりゃ、オレだって、
お前がオレのこと嫌いでも、オレは……っ」
次回
3月9日(金)




