蒼の過去 ①
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「おかえりなさい、真冬さん」
帰ると、沙奈がいた。
「あれ、どうかした?なにか用?」
「蒼のことについて、お話がしたかったので、
待っていたんです」
『蒼』と聞いて、真冬はさっきのことを思い出す。
二人で真冬の部屋に入る。
「………実は、お話聞いてしまったんです。
偶然通りかかったら、お二人が話していて……。
入るタイミングが掴めなくて、聞いてしまったことも言えなくて……」
「……そうだったんだ。謝らないで。むしろ、同性に事情を知っている人がいて、嬉しいよ」
「ありがとうございます。
……とは言え、おそらく蒼は私が聞いていたことを知っていると思います。あんなにチャラいですけど、由緒正しい一族の長男なので勉強も出来ますし、推理力も分かる通り優れています」
「そうなんだ…」
「ええ。昔から幼馴染でしたの。
今では、簡単に殺りあうような関係になっていまったんですけどね」
フフッと笑いながら話す沙奈は、どこか悲しいように思えた。
「まぁ、蒼のことですから、おそらく今回の事は
気にしていないと思います。あまり気にするとこちらの負けです」
「でも、気にしてないはずないと思う。」
「その可能性はないと言えます。今まで一緒にいて分かったのですが、自分に対する自信が驚くほどないです」
「頭が良いのに……?」
「はい。蒼の知識は、自分で本を読んで身につけたものなんです。誰かに教わったわけでもなく、自分で」
沙奈は、自分のことのように言った。
「なので、全く自信がないんです。本に書いてある事全てが本当とは限りませんからね」
沙奈は、蒼が昔出会った本に関する出来事を話してくれた。
「………なので、蒼は自信がないんです。
『自分の推理』だと言って、逃げ道を作るんです。バカですよね」
「……沙奈は、蒼が好き?」
予想外だったのか、回答にとまどっている。
「……どうなんでしょう。友達としては好きですよ。蒼は私が嫌いでしょうけど……」
「異性としては?」
「……わかりません。蒼も私も、互いに異性として
好意を寄せる事はなかったと思います。むしろ、異性に対してあまり良くない印象を私たちは持っているので」
「なんで?」
「……じ、自分で言うのもなんなんですが、意外と
告白されることが多かったんです、私。
もちろん、蒼も。それで、断っていました。
中には、ストーカーを働く人も結構いたりして。そのせいでしょうね」
「そうなんだ……」
私も、よく告白されていたなぁ。
ストーカーする人はいたけど、私は、いつもアニ○イトのフィギュアコーナーにいたからね。
それで、逃げたりしてね。ストーカー自体すごくイラついたけど、ヲタクのひろーい心で許してやったよ、うんうん。
「でも、ストーカーは嫌でしたけど、とても嬉しかったです」
「えっ、なんで?」
「それほど、私のことを好きでいてくれてるんですから。私以上に好きでいてくれて、嬉しいという意味です。もちろん、それで犯罪に手を出すのはよくありませんが」
「蒼もストーカーに?」
「ええ。いましたけど、蒼がすごくイラついていて、
氷の魔法を使ったりしていましたね」
「ひ、被害者が……?!」
「いました。訴えられてしまって、『むしろオレのが被害者だ』って言ってたりしましたね」
フフッと沙奈は笑う。
「なにムダな話してくれてんだ、沙奈」
「あっ、蒼……?!」
「なんで私の部屋にっ」
「転移魔法だ。青の属性にはタイプが2つあってオレの氷の魔法と、転移魔法。で、転移魔法の使える颯に手伝ってもらったわけ」
「おじゃましてます」
颯がお辞儀する。
「まさか、オレの恋バナ勝手にしてたとはなぁ?
てっきり、【聖女】について話してたのかと思ったが」
なんかキャラ変わったね?!
「恋バナじゃないわ。昔話よ。それに、蒼だって私のことを颯たちに教えたでしょ?」
「沙奈の話なんか、聞いてくれてただけ颯たちにお礼を言え」
「なっ………!なにを!私なんて、バレンタインで逆チョコ蒼よりも貰ったんだからね!」
「それはそうだけど、初・ナンパはオレのが先だった!」
「ファーストキスは私のが早かったわ!
それよりも、ファーストキスまだらしいわね?蒼」
「ファーストキスぐらいすぐに失えるし!」
「あら、どうかしら?蒼とキスしてくれるだけでも、
めずらしいのに」
「オレにキスしたい奴なんか、わんさかいんだよ!」
「でもファーストキスがまだなのは、どうしてかしら?」
「みんなブスだったからだし!」
「ブスにしか好かれないなんて、可哀想!
私はみんな、イケメンだったわよ?」
「過去形!今はブスばっかって事だろ!」
「もう好かれるだけ好かれて、好いてくれる人がいなくなったのよ」
それは多分ムリがある。
「もちろん、イケメンに好かれるのが、ということだから」
「それは間違ってるね!オレ、イケメンだけど
お前のことなんとも思ってねーし!」
うわー、めんどくさいなぁ。
ようし、首突っ込むか。
「……ここに防音効果なんてないですから、
さっさとどこかに行ってください」
「あ、すみません、真冬さん」
「そうだな。じゃあ、そろそろ行くか、颯」
「ラジャー」
青色の霧が表れて、消え去る。
「私も、おいとまさせていただきますね」
「うん、わかった。
あ、沙奈はどこに住んでるの?」
また、話したいし。
颯とカナちゃんって、王宮に住んでるんだったよね。
沙奈もそうだと勝手がいいんだけど。
「私は、ここから少し離れているんです。
どちらかと言うと、アスルト街の近くなんです」
「あぁ、なるほど」
沙奈と初めて会ったのも、アスルト街のお祭りだったな。
「それでは、さようなら」
「うん、じゃあね」
ふう。ヒマだなぁ。
あ、ゲームしよう。
ふむ、冒険ものか。
字、少し学んだんだよね。
『新しくプレイデータを作りますか?』
【はい】
『プレイヤーの名前を決めてください』
【まふゆ】
『どこをスタート地点にしますか?
・火の島 ・氷の島 ・天国 ・地獄』
【地獄】
『武器を支給します』
【勇者の剣をゲットした!】
『あなたの目的は、鬼ヶ島に行って鬼を退治すること。渡されたのは、きびだんご。
犬と猿は仲違い。キジは戦力外。
スピーカーで呼んでみても、誰も来てくれない。
仲間になったのペットだけ。キジとさるといぬ。
昔は一緒に遊んだ友達どっかに行きました』
なにこれ。
○曜日の○○パネラじゃん。
しばらくして。
『なんと、鬼はおばあちゃん!
さぁ、おばあちゃんを退治しましょう』
【キジたち、一斉攻撃!】
『鬼ヶ島は沈んで、平和になったとさ』
おもしろくないなー。
あぁ、早く帰って『フ○○トのア○○○フォ』見たいなー。
「あ、真冬。
ゲームしてたんだね!今度、ナハラマ街に行ったら?
あそこ、ゲームおおいし。沙奈に案内してもらえばいい」
「うーん、そうだね。でも、どこにいるか分からないんだよね」
「いつも、というかほぼ、アスルト街にいるよ」
「なるほど。明日行こうかな?」
IAもいいですよねー!
次回
3月7日(水)




