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第01話 この世界で......


僕は死んだーーー。



何故死んだかも自分が本当に生きていたのかもわからない。


でも死んだようだ。


それでも目を開けてみた。

まだなにか希望があるのではと考えながらに......


白い世界が広がる。ただ真っ白な白い世界が..


そしてそこには、1人の女性が椅子に座ってこちらを見ている。


そして一言何かを言ったようだ。

口元が微かだが、動いたように見えた


まぶたが重くなってきてまた見えなくなった。


そしてどのくらいの時間が経ったのかわからない。


まぶたがまた軽くなった。

今度はちゃんと開いたが先程の光景とは全く違う場所であった。


どうやら硬い土の上に自分は寝ているようだ。

足や手に擦り傷があるが覚えはない。

ヒリヒリとした痛みに耐えながらも立ち上がる。

目線が低く思えた。

どうやら子供のようだ。

身体を調べると髪の長い女の子であった。


んんん....。


この子のことは何もわからなかった。

状況などからこの子が何らかの事故で死んでしまい何らかの方法で僕がこの子に入れ替わったのではないのかと思った。


そんなことを考え立ちすくんでいると遠くから声が近くのだが断片的にしか理解できない。

それは自分の知ってる言語ではなかったが身体が覚えているようで理解はできた。

どうやら若い声でマリアと叫んでいるようだ。


予測でしかないが、この子がマリアだろう。

そしてその近づく声に向けて咄嗟に答えた。

身体が反応するよう声が先に出た。


「私は、ここよ」


静かな森の中なので聞こえたようだ。

人影が近づく。


「マリア、探したよ。森は危ないって言っただろう、もう村に戻ろう」


誰かはわからないがどうやら知り合いのようだ。


「ごめんなさい。転んでそれから全部わからなくなってしまったの」


ととっさに答えた。


「僕のことも忘れたのかい?僕だよ。ロバートさあ」


と少年は名乗った。

そして続けた。


「もう戻らないと夜になってしまう。帰ろう」


軽く頷きロバートの後ろをついて行った。


森を抜けた頃には日が傾き、夜の灯りが家につき始めるようだった。



村は木造の平屋の家が立ち並び火の灯りが灯っていた。そしてその村の中央の家に入り、ロバートが


ドドドド...。


バターン。


「マリアが大変なんだ。転んでなにもわからないようなんだ」


とこの家の主人に告げる。


「何があったんだ」


主人はロバートに怒鳴りつけるように聞く。


「僕がマリアを森で見つけた時にはこんなんで何がなんだかわかんないよ」


とロバートは慌てた。

そして主人はマリアに


「マリア何があったか話せるかい?」


と聞くが僕は、何もわからない。

なのでわからないと一言答えると主人はこの村のことやマリアの身近の人のことなどを教えてくれた。



この村の名前は、イブンと言って錬金術師の村で錬金術とはこの世界で魔法のようなものらしい。

自分も少しは使えていたらしいが今は使える気がしない。まず魔法などを信じていなかった。

この主人はマリアの育ての親でアデラードと言う名前らしい。

このように色々な情報を聞き、今日は寝ることにした。またアデラードはノートを取り出しこれからここに日記を書くといいと進めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


TAURUS 4day


マリア

私は、今日森で転んだようだ。

自分のことがわからない。

でもこれからこの世界で私が体験するすべてのことをこの日記に書こうと思う、あまり考えると寝れなくなるので今日はこのへんにしておくとしよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


日記を書き、マリアはベットに横になり眠りについた。


翌朝目覚めると下の階から朝食の匂いが漂う。

どうやらアデラードが朝食を用意してくれているようだ。マリアは着替えると下の階に向かった。

朝食を食べながらアデラードの話を聞く


「マリア調子はどうだ。明日から学校だったんだが行けそうか?」


マリアは頷く。


「そうか。学校は全寮だから準備しっかりしておけよ」


朝食を食べ終わる頃に誰かが家の戸を叩く。

アデラードはゆっくりと立ち上がり戸に向かい、戸を開ける。


「おはよう、マリア森に行くよ」


ロバートだった。


「おはよう、ロバート今行くわ」


マリアは椅子から立ち上がりロバートと走り出す。


「アデラード行ってくる。夕飯までには戻るわ」


森の入口まではすぐだ、そしてマリアはロバートに森のどこへ向かうのか尋ねるとロバートは指を指しながら


「ローデンおじさんのところに向かうよ。僕達はいつもそこで錬金術を習ってたんだ」


と言いつつ森を歩くと1軒の山小屋があった。


「ローデンおじさんおはよう。マリアが全部忘れちゃったから基礎から錬金術を教えてくれないかな?」


ローデンは家の暖炉の前で座っていた。

風貌はかなり大男なのがわかる。

ローデンはこちらに向かって一言。


「こちらに来なさい。何があったのか教えてくれないか」


ロバートはローデンに何があったかを話した。

ローデンは理解してマリアに話始めた。


「いきなりすべてを教えるのは、無理があるから基本だけ教えておく。

明日からアルケミストの学校に行くのだからそこで学びなさい。でも少しは使えないと行けないから練習はしておくこと」


と言うと外に出るよう手で合図した。

ロバートについて外に出る。

ローデンは説明を始める。


「錬金術とは自然エネルギーを利用して物体に変えたり、別エネルギーに変えたりすることのことを言う。

自然エネルギーは、主に分けて4つある火、水、地、氣である。

まず火は、熱や光のエネルギーであるほかのエネルギーと組み合わせることで莫大なエネルギーに変えることができるのだ。

そして水まあこれは、説明せんでもわかるな。

地は、土や砂などこの大地からの恩恵を受けているものが含まれる。

そして最後の氣だが、これが基本的に多く使うエネルギーでもある氣は人間や生き物の生命に関わるエネルギーのことだ。まあこれが基本の4エネルギーだ」


というとローデンはマッチを手にするとマッチを擦り火をつけるとすごい勢いで燃え始めた。ゴーと音を立てながら激しく燃える中続けた。


「これが今、火のエネルギーを氣のエネルギーで増幅して火の勢いを増しているんだ。

そしてこの4つのエネルギー第4元素と呼ばれ、この中にもう4エネルギーが存在する。火のエネルギーには光のエネルギー、水には氷のエネルギー、地には風のエネルギー、氣には魔のエネルギーがある。

これを足すことで錬金術が成り立つ。だからこの燃えてるマッチに風のエネルギーを足すことで」


ローデンの持っているマッチの火が火の玉となって飛んで行った。


「これが錬金術だ」


そう言うと火を消してマッチをマリアに渡した。

マリアは火をつけた。

前世の自分の記憶はまったくなかったがイメージなどは得意だったようだ。

ローデンは一言。


ー基本がわかり、イメージができれば

あとは形にするだけだ。ー


と言い家に戻って行った。


マリアはマッチを擦り、火を大きくするイメージをした。火はだんだんと大きくなり、火力を増し始めた。

マリアの火はまるでガスバーナーのような火で燃えていた。

そこに今度は風で飛んで行くようなイメージを付け足した。


だが、火は飛んでは行かず火柱が高くなった。


マリアは恐れて、火を消そうとマッチを振るが高い火柱のままバーナーのような火が右へ左へと移るだけまるで火の剣を振り回す如きことになっていた。


慌ててマッチを地面に置き、水をかけた。

火は収まり、マリアはローデンを呼びもう一度ローデンに見せた


「こんなイメージ見たことがない。どんなイメージをしたらこんなことになるんだ」


ローデンは驚いた表情でこちらを見ている。

ロバートも表し様にない表情で固まっていた。


マリアは前世の記憶のガスバーナーをイメージしていたため風を加えることで消えない火を作り出してしまったのである。


ロバートは


「もうこんなことができれば明日からはなんとか大丈夫だね」


と言い、自分の練習に戻り。

ローデンは次に水の固体化の錬金術を教えてくれた。

その日夕方まで練習し、村へと戻った。


ロバートと別れ、家に帰るとアデラードが話があると言い席に座る。


「マリア、学校は全寮制で3年は帰ってこれない。今日がお前と過ごす最後の夜だ、私はお前と入れて楽しかった。学校では頑張って来るんだぞ」


マリアは深く頷く。


「長い話はしない。すぐ部屋に戻って寝なさい…明日は長旅だ」


そう言うとアデラードは暖炉の方に行き、薪をくべはじめた。


(ありがとう、アデラード)


マリアは一言階段を上がりながら聞こえるくらいの声で言った。そして日記を書き、ベットに横になった。

目が重くなった。


真白な世界。


ひとつの椅子。


それだけの世界。


ここは、ーーヵー 世界の理 ーーーー 待つ。


目が重くなった。

ーーまたここだあ。誰、ーーーー



そして、朝の匂いとともに目が覚める。

馬車の音もする。


「マリア、馬車が来たぞ。すぐに準備しなさい」


下の階から聞こえる。

マリアは慌てて支度をして下の階に駆け下りた。

そして、アデラードに最後の別れを済まし、ロバートと共に馬車に乗り込んだ。

馬車はゆっくりと村を離れ走り出す。

目的地は王都チェリコにある。アルケミスト学院である。









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