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理想のタイプ  作者: 舞夢
3/4

理想のタイプ(3)

「彼女ねえ・・・」

考えたこともなかった。

今も考えていない。

女の子と話をすることはあっても、特定の人とということはなかった。

もちろん話しやすい人はいたけれど、それだけで彼女ということではないし。


でも、見つめられると恥ずかしい。

きれいな整った顔。

肌もきれい。

服装もいつもシックで上品。

何より、チャラチャラした軽さがない。


ブランド品で飾り立てる女性は好きでない。

車とか宝石とか物の自慢をする人も嫌い。

自分の親とか親戚とか知人の自慢をする人も嫌い。

それは、偉い人が偉いのであるし、その人が何を出来るのかとは、関係ない。


でも、この人は違う。

優しいし、思いやりとか機転がすごくよくきく。

何度も、困った時に察してくれて助かった。

今回の「カエサル攻略本」も「天の救い」かと思った。

でも、答えないと・・・


「彼女は・・・」

少しドキドキする。

じっと見つめてくるし・・・

真顔だし・・・


「今は特に・・・」

やば・・・今は が余分だった。

もともと、いないし・・・


「へえ・・・」

にっこりと笑ってる。

わあ・・・

花が咲いたような笑顔だ。


「白檀の練香水は、もともとお香とか好きで・・・」

「というか、親から教わったんだけれど・・・」

うまく答えられないや


「うん、いいなあ・・・うらやましいなあ・・・」

「ねえ・・」

花の咲いた笑顔が見つめてくる。


「夕ご飯一緒しない?」

「もっとお話ししたくなっちゃった」


いつの間にか手を握られている。


                          理想のタイプ(4)に続く

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