表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

第一話

 ここは大都ローカデアス。

 この世界の中心と言っていいほどの大都市である。

 中世ヨーロッパを沸騰させる建物が立ち並ぶ街で、世界一美しい街でも有名な場所だ。

 ローカデアスの名物である中央ローカデアス通りは、年中お祭り騒ぎのように盛り上がっている。

 住民はもちろん、旅人、商人、大道芸人等様々な人が訪れるこの街には世界中からたくさんの物が集められ売買されているのだ。

 道の両脇ではこれでもかというほどに店がひしめき合い、客を集めようと店員が声を張っている。

 この光景には覚えがある。

 そう、無理やり妹に連れていかれたショッピングモールだ。

 「全品20%OFFでーす!」とか「今からタイムセール始まりまーす!」とか。

 その度に目を輝かせながら突っ走っていく妹の背中を追いかけたっけ。

 目を離すとすぐに迷子になるからお守りも大変なんだ。

 なんて話はおいといて。


 その数ある店の中に俺の店【ジョリーシャト】がある。

 フランス語で素敵な猫という意味だ。

 と言っても、フランス語なんてわかる人はここには居ないわけなんだが。

 街中に大鐘の音が響き渡る。

 街の中心にあるベネトリ大広場の時計塔の鐘の音だ。

 時計塔は200年前、この大都ローカデアスが出来たときに造られた時計で、動き始めてから一度も止まることなく時を刻み続けているそうだ。

 この時計塔は、決まった時間と深夜の時間帯以外は一時間ごとに一回鐘がなるようになっている。

 この世界では壁掛け時計はあるのだが、持ち歩けるサイズの小さい時計は無いのだ。

 外にいる人にでも時間の経過がわかるように時計塔の鐘が鳴るらしい。

 時計塔の鐘が2回鳴り響く朝の10時、この鐘の音を合図に俺の店は開店する。

 それがこの世界に来てからの俺のいつもの日常だ。

 そしてこの日から、本格的に俺の勇者としての【制服の為に世界征服】が始まる。




 「いらっしゃいませ!皆様に安らぎのひと時をお届けする【ジョリーシャト】へようこそ!!」






異世界パンチラの前に書いた物です。

異世界パンチラを全力で書いているので更新が途絶えると思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ