神様―リメイクver―
ネタバレ要素が多いというコメントが寄せられたので、
ネタバレ要素を隠したverを用意いたしました。
短いです!
私は《神エーテル》生命を見守る守神である。
私は転生させた男を見守っていた。
「ん~~??」
男の行動を見ていて私は首を傾げた。
「魂が2つ??」
男が相手の《命》を奪う行為をした時、
男の精神が歪んだ時、
男の魂が変質し、2つに分かれたのだ。
分かれた片方の魂は、負のエネルギーを強烈に放っている。
2つに分かれた魂は暫くすると、1つに戻った。
魂が戻った後の男に異常はない。
魂の異常は本人の行動や言動、精神に大きく影響を与える。
「魂の変質など、本来有り得ないのだが・・・。」
魂は魂でしかない。
それ以上でも以下でもない。
「あ奴の話が信憑性を増してきたな。」
私の家(空間)に勝手に侵入してきたもう1人の《神》を思い出す。
神は1人ではない。
生命たちが崇め続ける限り、《神》は存在し続けるのだ。
私もその内の1人に過ぎない。
もう1人の《神》は、私にあることない事を話して、
己が担当する《神》としての役割に戻って行ったが、私は、あ奴の話を信じていない。
話が真実であれば、男の存在自体が、《神》にとって脅威であり、
消し去りたい対象だ。
「私は守神だ!そんな事してたまるものか!」
私は守神なのだ。
生命を見守り、魂を輪廻の輪に返す《転生の神》でもあるのだ。
私には生を与えた責任がある。
私は今日も男を見守り続ける。
生を与えた《神》として―――――――
男は今日も人生を歩む。
歩み続ける。
その先に待つ《運命》を知らずに・・・。




