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人生をあきらめていた男  作者: 眞姫那ヒナ
~はじまり~
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ログハウスはシンプル

男はログハウス内を『統合』の影響を考え、確認することに

嬉しい影響もあれば、悪い影響も・・・。


俺はログハウス内を散策することにした。

マイハウスを把握できていないのは宿主として如何ほどなものか。


『統合』されているということを考えると

ログハウス内に設置してある『魔法倉庫』内のアイテム量は増え、入りきらなくなってあふれている可能性がある。

『統合』の影響で拡張されているとありがたいのだが・・・。


『魔法倉庫』とは

見た目は小さいがどんなものでも重量や大きさ問わず収納可能という便利アイテムである。

ただし、収納数に限りがあるため倉庫の拡張は大事だ。


「確か、魔法倉庫は2階の奥の部屋だったな。」

俺は、階段から2階へあがり、真っすぐな廊下を進む。これといった装飾もない廊下だ。

『FREE』で重要なのは強さだけではない。手に入れた素材をどれだけ有用に活用できるかである。


俺は、その面がどうにも苦手だった。

だから、ログハウスにこれといった装飾を施すこともなく、至ってシンプルなデザインとなっている。

苦手というより、ログハウスにまわすだけの素材を所持していなかったというほうが

正しいのかもしれない。


―――――俺は『FREE』でも一人だったから―――


『FREE』はオンラインゲームだったが、俺は、ソロでゲームをやっていた。

俺は人と会話をするのがあまり好きではない。

仕方なくパーティを組んだこともあったが、それでも俺はソロを好んだ。

パーティを組んだ相手が俺の話を全くといっていいほど聞かないのだ。

忠告しているにもかかわらず、猪突猛進に魔物に突っ込むパーティの面々―――そして玉砕(笑)

俺はそれ以来ソロを貫いている。


そんなことを思い出しているうちに


奥の部屋に到着したのだった。


2階は両脇に小部屋があり

片側3部屋の設計になっている。

その一つが『魔法倉庫』用の小部屋として使われている。


俺はドアノブを握り扉を開けた。

『魔法倉庫』がそこにあった。

サブアカウント一つにつき『魔法倉庫』を2つ所持していたが、

それが今では――――――

「8個もある・・・。」


『統合』されたのだから数は増えているのは想定していた。

ただ、こうして魔法倉庫が8個もあると

「色々ため込んでみたくなるな。」

魔法倉庫の中身を確認すると余裕があることが分かった。

『統合』によって『魔法倉庫』内も拡張されているようだ。

『魔法倉庫』に保管していたアイテムも全て統合されたため『魔法倉庫』内に収まっている。


その内のいくつかを俺は取り出した。

「これは必要だよな~。」


魔法のカバン/レア度:9/保管可能数5000


戦士のズボン:ズボン/レア度:5/防御2000↑

戦士の衣服:服/レア度:5/防御2000↑


戦士の小手:腕/レア度:5/防御2000↑

戦士の腰巻:腰/レア度:5/防御2000↑

戦士の赤布:頭/レア度:8/防御5700↑

片手剣シルバーレイク/レア度8/攻撃6500↑

制限の指輪:装飾品/レア度:12/lvやステータスを誤魔化す。制限をかけることも可能。

炎龍のネックレス:装飾品/レア度:10/火耐性100%↑


回復ポーション×10/レア度:6/体力の60%回復、レア度の高さにより回復値が変化。

金ツルハシ/レア度:6/採掘に必要なアイテム

金網/レア度:6/昆虫類を捕まえるアイテム

金釣り竿/レア度:6/レア度の高い魚類を釣ることができる



「これだけあれば十分か?」

この世界の一般のlvを知らない俺である。

一応念を入れ、所持する武器の中でなるべく強めのものを選んだ。

そして、取り出した服と防具を身につけていく。

『FREE』をしていた時に作った俺のお手製オリジナル防具と服である。

デザインとしては気に入っている。

赤を基調とした防具でレア度や性能は低いものの着心地は最高である。

このオリジナル防具を製作する為にレアな皮を使ったかいがあったというものだ。

最後に頭防具を装備する。

ただの背中まである長い赤タオルと思っていたら大間違いだ!

性能は胴から足までとは全く違う。

俺の一番のお気に入り!トレードマークと言ってもいい。


・・・中二病ぽさがでてしまった。少し自重しよう。


装備を一式装備し、魔法のカバンに回復や採取、採掘用の道具をしまう。

『魔法の倉庫』は一先ず問題なしとしてほかの部屋も確認するとしよう。


『魔法の倉庫』がある部屋をでてすぐ目の前にある部屋

『書庫』だ。


本を読むのは割と好きだ。

『書庫』も『統合』の影響を受け、数が増えていた。

ただ、同じ本がいくつかあり、いらない本は処分するか。


残りの部屋は空き部屋で特に使っていない。

これからのことを考えると、使用する機会が出てくるかもしれない。

これで一通りのログハウス内の散策は終了だな。


それにしても・・・・

ぐうう~~~~~


腹が減ったな。

どれだけ強くても、食べなければ動くこともままならない。


「1階のキッチンが早速役に立ちそうだ」


俺は1階へ戻り料理をするのだった。


「明日は外に出てみるか・・・。」

男「読みたい本は取り敢えず1階に持っていく。寝る前にゆっくり読みたいからな。」

神様「お主。読書も趣味だったのだな。私はあまり好かん。頭が痛くなる。」

男「ほー。神様でも頭痛はあるんだな。」

神様「神にも得意不得意はある。」


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