表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生をあきらめていた男  作者: 眞姫那ヒナ
~はじまり~
2/218

転生完了

『場所―????―』

『データ統合開始―――――――成功―――・・・ステータス―――更新―――レベル上限――解放―――完了―――起動――――開始―――』


「んあ・・・?・・・!?」

男が目を覚ますと男は勢いよく起き上がる。白シャツと短パンをはいて眠っていたらしい。

「ここは・・・どこだ?」

当たりを見渡すと木造で建てられたハウスの中に居た。ログハウス・・・か?

ハウス内の中央には大きめのテーブルがおかれている。3、4人座れるかもな。

椅子も丁度4人分ある。


俺の眠っていたベットは、窓際にある。日差しが真っ先に差し込んできて目が覚めるし配置的にはいいと思う。

右に視線をやるとキッチンや冷蔵庫が置かれている。料理は、まあ一人暮らしだったし何とかなるだろうな。

左に視線をやると外に出れる扉があるそして、すぐそこに2階に通じる階段が設置されている。


「2階は、あとで見るとして・・・というかこのログハウス見たことあるような・・・。」

「それにしても俺――――転生したんだよな?」

そう俺は、人影(神様?)と会話していて転生した。ただし、『あの世界』とは『別の世界』でだ。


「俺はてっきり、赤ん坊から始まって、すくすく育っていくもんかと思っていたけどな。転生ってそういうもんだろ?」

そういやどんなふうに転生するとか言ってなかったし・・・。

新しい生命が世界に誕生したという意味では同じことなのか?

別に大人も子供も・・・関係ない・・・?

人影(神様?)に確認してない俺が悪いのか?


「取り敢えず、立ってみるか。」

そういいながら俺はベットから降り、体の確認を始めた。

体は・・・人間だな多分

身長はお世辞にも高いとは言えない。170cmあるか微妙だな。

筋肉もバランスよくついていて動かしやすい。

後でそとで動かしてみるか。

と言っていた矢先だった。


「ゲッ!!」

俺はベットの近くにあった鏡を見て驚愕した。

髪は金髪

目は燃えるような赤目

普通なら超目立つな~程度で終わるが

俺の場合はそれでは終わらなかった。


道理でこのログハウスに見覚えがあるわけだ。

「俺がゲームで作ったキャラクターの見た目まんまじゃねーか!」


『フフフ お楽しみだ。』

とか言っていたから、まさかとは思ったが、まさかのまさかだ。


「まさか、ゲームの世界に転生する羽目になるとは・・・。」

俺はベットに座り込み頭を抱えた。


前世の俺は、現実が辛すぎて、ゲームの世界に逃げ込んでいた。ゲームの名は『FREE』

日本語にして『自由』正しく、その名に相応しいゲームだった。

広大なワールドはプレイヤーを魅了し、

戦闘は、職業が多種多様に存在ししていたことからプレイヤーの好みに合わせ選択ができた。


剣士・魔導士・ヒーラー・騎士・アサシン・アーチャー等


選択した職から さらに上位の職へと派生させていく。

選択した職は変更することができない。ひたすら職の頂点・・・『究極』を目指すのだ!

種族や職の組み合わせによっては最大限の力が発揮できる。

戦闘狂にはたまらないシステムだ。


「弱肉強食の世界で戦って生き抜けとでもいうのか?」

俺の心は、すでに崩壊寸前だった。俺の心はガラスでできてるからな!

しかし、そうも言っていられないのだ。『変わってやる』と宣言したばかりだから・・・。


『とにかく確認するんだ!』


俺の転生した姿はゲームで作ったキャラクタ―のままだ。

ステータスやスキルもそのままの可能性がある。

俺は『FREE』をやりまくっていたからlvはMAXなのである。


『よし!!確認するぞステータス!』


と決意したときに俺は気づいた。


「・・・・あれ?・・・・・ステータス表示がでない!?」


ステータスの確認仕様がゲームをしていた時と違っていた。

自身のステータス数値やスキルは念じれば、表示されるはずなのだが、表示されなかった。


「うーん。 どうしよう・・・。」

ゲームはうまくいっても現実はそううまくいかないらしい。

今は、ゲームが現実なのだ。


俺はベットから重い腰を上げ、もう一度、中央のテーブルに目をやった。

「ん?」

そこには白い本が置かれていた。日本語でタイトルがでかでかと記載されていた

「説明書・・・。」

俺はそれよりも小さく隅に記載されている本の製作者名に目がいった。

「GOD」

あの神様が俺のために置いて行ってくれたのか?

まあ、この世界が俺の知るゲーム世界であるのは間違いないとして、『説明書』にどんな内容が書かれていることやら・・・。


「呪いとかないよな?」

開いた瞬間呪われるとか簡便だな。


「でも、アイツは、俺に人生を謳歌しろと言ったんだ。そんなものかける理由がないな。」


俺は、前世で他人を敵視していた。

ここにきてそれがでているのだと思う。

俺は他人を信用できるなら、信用したいが、前世をどうしても思い出してしまう。


「他人を信用するのもおぼえないとな。」


そういいつつ恐る恐る『説明書』に手を伸ばす。

いや、決して信用してないわけじゃないからな?

2割は信用してるからな?

俺は『説明書』に触れた。

そして―――――――本を開いた―――――――


男「説明書は呪われているのか?」

神「フフフ、さあ~どうでしょう?w」

男「ちゃんと答えろよ!」

神「次回人生あきらめた男 のろわれちまったぜ! お楽しみに」

男「そんなタイトルの訳ないからな!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ