第一王女
※注 百合ではありません
「キャー!
殿下〜♡」
「こっちを向いてくださいまし〜!」
「いえ!わたくしを見て〜♡」
「貴女!身の程をわきまえなさいよ!アンさまにお声掛け頂くのはこの私よ〜!!!」
ここは、アースバル王国。
フレデリック王が治める芸術の国である。
今の悲鳴は、王城に勤める侍女や王太子目当ての貴族令嬢のもの。
「姫様っ明日のご予定はいかがいたしましょうか」
「うむ。
明日は、私の14の誕生日だ。
半日予定を空けてもらえないか?
叔父上に剣の稽古をつけていただく」
「はい。分かりました。秘書官さまにお伝えして参ります。
そっそれで、今日のお昼のことなのですが…
いつもの様に、よろしいですか?」
「フッ、本当にエリーは可愛いな。
いいよ、お昼はいつもの様に秘密の時間を共有しよう」
甘いマスクのイケメンに、そう耳元で囁かれて、真っ赤にならない乙女はいない。
いたとしても、同性愛者、もしくはイケメン嫌いくらいだろう。
自分の顔の素晴らしさをイマイチ理解していない第一王女マリアンナは、今日も素晴らしいイケメンスマイルで信奉者を増やし続けるのだった。
☆・*☆・*☆・*☆・*☆・*☆・*☆・*☆・
マリアンナside
真っ赤になって、可愛いな。
女の子はどうしてこう可愛いんだ。
この小動物のごとき可愛さは、私が、いや私たちが守るべき宝。
あ〜もう。
プルプルと震えて、目をうるませて、襲っちゃうぞ!
あ〜、男になりた〜い!!
男になって、この可愛い生き物を守るハーレムをつくってみたいぞ!
♡・*♡・*♡・*♡・*♡・*♡・*♡・*♡・*♡・
乳姉妹エリーside
ああマリアンナ様、なんて麗しいの。
このお方に比べたら、イケメンなんてもてはやされている男共も石ころ同然!
生まれながらの王太子にして、勉強は王国1の才女であらせられる王妃様譲りの頭で、今や大陸1の呼び声も高く、剣技は叔父上であるレキシミア公爵に幼少の頃からご指導いただいておられるおかげか、はたまた才能か、町の悪党18人もラクラク秒殺なさっていたし、普通の騎士よりも強い。
お顔は中性的で繊細なつくりなおかげでドレスも騎士服もお似合いになられる!
マリアンナ様のファンクラブ、白百合聖乙女の会は、会員番号1番のわたしをはじめ、三百近くの方が入っております。
5日間で!
ああ、この方の視界に入っていられるだけで、クラクラしちゃう。
マリアンナ様っ、このエリー、どこまでもどこまでもお供いたしますわっ!
マリアンナ、天然たらしです。
次の作品は、そんなマリアンナちゃんが主人公デス。
相手の殿方は、どんな人でしょう〜?




