プロローグ
初めまして!
白花 彩歌と申します。
初投稿で拙い文章ですが、生暖かく見守って頂けると嬉しいです!
あの日、わたしの人生は、いい意味でも悪い意味でも、大きく変わりました。
「好きだ、クレア。私の妃となってはくれないか?」
暦の上では春を迎えたとはいえ、まだ肌寒い3月。ことが起こったのは、そんな日のことだったでしょうか。
その日は王族結婚期間初日。その名の通り、王家に近しい王族は、原則その日から4ヶ月以内でなければ結婚が認められません。
アネンシア公爵の地位を女ながらに継いでいるわたしや、まだ年若く、顔も整っており、婚約者もいない従兄の王太子は、恰好の獲物として、独身貴族の注目の的なのです
わたしは結婚などせずにただ領民や国民のために一生を使おうと考えていたので、今回の結婚期間は最低限の社交で済ませるつもりだったのですが、無理そうです。
将来我が主となるはずの王太子さまが、問題発言をなさったおかげで…。
そうつまりこの方は、わたしに対し、求婚をなさってしまったのです。
周囲は様々な反応を見せています。
国王夫妻はご自分たちの息子の暴挙に楽しそうに微笑み、毎朝朝議で王太子に婚約者をと発言していた大臣たちは野心家な一部を除き(なぜか)ほっ一息吐いています。王太子妃の座をを狙ってる令嬢からは、視線で人を殺せるのなら一瞬で殺されるだろうという視線を向けられていますし、その他の方々もゴシップを見つけたと目を輝かせていらっしゃいます。
わたしは元来、目立つことがとても嫌いな性分です。現在余裕のありそうな笑顔を貼り付けていますし、周りからは喜んでいるように見えることでしょう。しかし、頭の中では、この状況を客観的の説明することで現実逃避をしている憐れな女の子なのですよ!
ですが、客観的に見ることで、自分の役目を思い出すことが出来ました。
わたしの出した答えは、
「なんのご冗談でしょうか、フレデリック王太子殿下。不敬を承知で言わせていただきますと、お断りさせて頂きます。無理だとお分かりになりませんの?わたしはアネンシア公爵、爵位を持つ女性との結婚は、議会が認定しなければ不可能です。両陛下、体調が優れませんので、御前を下がらせていただきますわ。では、ご機嫌よう」
微笑みながら、早口でそうまくしたてると、ドレスの裾を翻し、颯爽と出口を目指します。
つまり、逃げたのです。
「絶対逃がさないからね」
ククッと笑った彼が、そういいなが、僅かに口角を上げるのにも気がつかないまま……。
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