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15 秘密



一冊の本を手に持ち、真っ青な顔で戻ってきたクレアに、言い争いをしていた男2人は、顔を見合わせる。




「どうした、クレア。

何かあったのか?」


「すみません。

ちょっとショックなことがあったもので・・・」


「何があったんだい?

話してご覧。

楽になるかもしれないよ?」




引きつった笑みで差し出された手紙を開き、男たちも固まった。




「ハハ、嘘だろ?」


「王家ですら知らない。

こんなことがあったなんて・・・」







☆・*☆・*☆・*☆・*☆・*☆・*☆・*☆





愛するクレアへ



さすが我が愛娘。


卒業まで最短でも5年はかかると言われる大学に、12で入学。


1年で帝王学、経済学、語学、理学などの博士号を手に入れた可愛い娘は伊達じゃない。



え?


本題に戻れって?


実は、レキシミア家には、隠し子がいるんだ。


浮気?


違う違う。


結婚する前のことだからね。




その子は、クレアの1番そばにいる。


一人前の男になっているかな?


君のことを、何より大切にしてくれていることだろう。



そう、ホセのことだ。


レキシミア家の嫡男。



お前は、自分の幸せを考え生きて生きなさい。




ホセ、今まで黙っていて悪かったね。


私はリリアを妻にするつもりだった。


でも、リリアが、公爵夫人なんて嫌だ。


次に生まれて来る子の乳母になりたい。

と言って身を引いてくれたんだ。


男としては情けないけどね。



公爵位を継いでくれるかい?


クレアが悲しい思いをするのは嫌なんだ。



私が悪いけど。



クレア、ホセ、未来を頼む。




フィリップ




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